よむ、つかう、まなぶ。
2024年度 介護報酬改定に関するアンケート調査(後編) (6 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r6/ |
出典情報 | 2024 年度介護報酬改定に関するアンケート調査(後編)(12/27)《福祉医療機構》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
2024-008
設していない先が多いことが推測される。協力
要性は十分に認知されているであろうが、各事
医療機関との連携体制の構築に向けて、積極的
業所が具体的に多職種で共同した取組みへと落
に取り組んでいく必要があるだろう。
とし込む際には、まだ一定のハードルがある状
況なのかもしれない。
3
通所リハビリテーション
また、「算定要件(管理栄養士を 1 名以上配
リハビリテーションマネジメント加算
置)を満たすことが難しい」も 33.3%と多くの
新設されたリハビリテーションマネジメント
加算(ハ)の算定率は 11.5%
回答となっている。口腔状態の評価等のみなら
3.1
ず、人員確保も大きな課題となっていることが
うかがわれる。
本章からは、通所リハのアンケート結果をみ
(図表 11)リハビリテーションマネジメント
加算(ハ)を算定していない理由
ていく。まずは、リハビリテーションマネジメ
ント加算から確認する。今次改定では、リハビ
リテーション・口腔・栄養を一体的に推進し、自
3.5%
立支援・重度化防止を効果的に進めるため、新
8.8%
3.5%
(n=57)
36.8%
たな区分が新設された。
14.0%
改定後の算定状況を聞いたところ、加算(ロ)
と「算定していない」
が 32.8%で並び、
加算
(イ)
33.3%
が 23.0%で続いた(図表 10)。
算定要件(口腔の健康状態の評価、課題の把握)を満たすことが難しい
(図表 10)リハビリテーションマネジメン
ト加算の算定状況
算定要件(管理栄養士を1名以上配置)を満たすことが難しい
かかるコスト・手間が加算額に見合わない
算定要件(多職種が共同した栄養アセスメント等)を満たすことが難しい
(n=174)
32.8%
算定要件(リハビリテーション計画等の相互共有)を満たすことが難しい
23.0%
算定要件(リハビリテーション計画の見直し、関係職種への情報提供)を
満たすことが難しい
3.2
11.5%
加算(イ)
加算(ロ)
32.8%
加算(ハ)
事業規模別基本報酬
大規模型(Ⅰ)・(Ⅱ)を算定していた事業所
の 4 割が大規模型(同等評価)に移行
算定していない
通所リハにおいては、前節でみたリハビリテ
その中でも、今次改定で新設され、もっとも
ーションマネジメントを実施する体制等が充実
単位数が多い加算(ハ)だが、算定率は 11.5%
している事業所を評価するため、事業規模別基
に留まっている。そこで、加算(ロ)を算定して
本報酬が見直された。これまでの「通常規模型、
いる事業所に対して、加算(ハ)を算定していな
大規模型(Ⅰ)、大規模型(Ⅱ)
」の 3 段階から、
い理由を聞いたところ、
「算定要件(口腔の健康
「通常規模型、大規模型」の 2 段階となった。
状態の評価、課題の把握)を満たすことが難し
くわえて、大規模型のうち、リハビリテーショ
い」という回答が 36.8%を占めた(図表 11)
。
ンマネジメントが充実している事業所3は、基本
近年、オーラルフレイル予防・対策が謳われ、重
報酬が高い通常規模型と同等の評価がされるこ
3 「リハビリテーションマネジメント加算の算定率が利用者全体の 80%を超えていること」および「リハビリテーション専門職の配置
が 10:1 以上であること」の要件を全て満たす事業所を指す
Copyright ⓒ 2024Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.
6
設していない先が多いことが推測される。協力
要性は十分に認知されているであろうが、各事
医療機関との連携体制の構築に向けて、積極的
業所が具体的に多職種で共同した取組みへと落
に取り組んでいく必要があるだろう。
とし込む際には、まだ一定のハードルがある状
況なのかもしれない。
3
通所リハビリテーション
また、「算定要件(管理栄養士を 1 名以上配
リハビリテーションマネジメント加算
置)を満たすことが難しい」も 33.3%と多くの
新設されたリハビリテーションマネジメント
加算(ハ)の算定率は 11.5%
回答となっている。口腔状態の評価等のみなら
3.1
ず、人員確保も大きな課題となっていることが
うかがわれる。
本章からは、通所リハのアンケート結果をみ
(図表 11)リハビリテーションマネジメント
加算(ハ)を算定していない理由
ていく。まずは、リハビリテーションマネジメ
ント加算から確認する。今次改定では、リハビ
リテーション・口腔・栄養を一体的に推進し、自
3.5%
立支援・重度化防止を効果的に進めるため、新
8.8%
3.5%
(n=57)
36.8%
たな区分が新設された。
14.0%
改定後の算定状況を聞いたところ、加算(ロ)
と「算定していない」
が 32.8%で並び、
加算
(イ)
33.3%
が 23.0%で続いた(図表 10)。
算定要件(口腔の健康状態の評価、課題の把握)を満たすことが難しい
(図表 10)リハビリテーションマネジメン
ト加算の算定状況
算定要件(管理栄養士を1名以上配置)を満たすことが難しい
かかるコスト・手間が加算額に見合わない
算定要件(多職種が共同した栄養アセスメント等)を満たすことが難しい
(n=174)
32.8%
算定要件(リハビリテーション計画等の相互共有)を満たすことが難しい
23.0%
算定要件(リハビリテーション計画の見直し、関係職種への情報提供)を
満たすことが難しい
3.2
11.5%
加算(イ)
加算(ロ)
32.8%
加算(ハ)
事業規模別基本報酬
大規模型(Ⅰ)・(Ⅱ)を算定していた事業所
の 4 割が大規模型(同等評価)に移行
算定していない
通所リハにおいては、前節でみたリハビリテ
その中でも、今次改定で新設され、もっとも
ーションマネジメントを実施する体制等が充実
単位数が多い加算(ハ)だが、算定率は 11.5%
している事業所を評価するため、事業規模別基
に留まっている。そこで、加算(ロ)を算定して
本報酬が見直された。これまでの「通常規模型、
いる事業所に対して、加算(ハ)を算定していな
大規模型(Ⅰ)、大規模型(Ⅱ)
」の 3 段階から、
い理由を聞いたところ、
「算定要件(口腔の健康
「通常規模型、大規模型」の 2 段階となった。
状態の評価、課題の把握)を満たすことが難し
くわえて、大規模型のうち、リハビリテーショ
い」という回答が 36.8%を占めた(図表 11)
。
ンマネジメントが充実している事業所3は、基本
近年、オーラルフレイル予防・対策が謳われ、重
報酬が高い通常規模型と同等の評価がされるこ
3 「リハビリテーションマネジメント加算の算定率が利用者全体の 80%を超えていること」および「リハビリテーション専門職の配置
が 10:1 以上であること」の要件を全て満たす事業所を指す
Copyright ⓒ 2024Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.
6