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2024年度 介護報酬改定に関するアンケート調査(後編) (8 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r6/ |
出典情報 | 2024 年度介護報酬改定に関するアンケート調査(後編)(12/27)《福祉医療機構》 |
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2024-008
4.2
科学的介護推進体制加算
をご紹介する(図表 15)。「入力項目の見直し」
が 33.3%あるものの、残念ながら「入力負担の
科学的介護推進体制加算の見直しに対し、
「入
力負担の軽減は感じられなかった」が 3 割
軽減は感じられなかった」という回答も 33.3%
を占めた。推測にはなるが、データの提出時期
続いて、令和 3 年度介護報酬改定で新設され
は統一されたものの、これまで 6 か月ごとの提
た科学的介護推進体制加算についてみていく。
出頻度だった加算についても 3 か月ごとに統一
今次改定では、質の高い情報の収集・分析を可
されるため、負担が減ってないという実感にな
能とし、入力負担を軽減する観点から見直しが
ったのかもしれない。
実施されている。具体的には、各加算の LIFE へ
のデータ提出頻度に 3 か月や 6 か月などバラツ
(図表 15)今次改定の見直しによって、入
力負担が軽減されたと思う項目
キがあったため、少なくとも 3 か月に 1 回と統
一した。また、同一利用者に関しては、一定の条
(n=12)
16.7%
件のもとでデータ提出時期に猶予をもたせ、提
出するタイミングを統一できるよう見直された。
まず、算定状況からみていく。加算(Ⅰ)
・
(Ⅱ)
33.3%
16.7%
とも 24.0%で、ほぼ半数が算定していた(図表
33.3%
14)。逆にいえば、依然として半数程度は算定し
入力項目の見直し
入力負担の軽減は感じられなかった
LIFEへの提出頻度の見直し
初回データ提出の猶予期間の設定
その他
ていないともいえる。
算定していない理由としては「システムへの
データ入力作業が負担」が 38.5%、
「かかるコス
ト・手間が加算額に見合わない」が 23.1%と続
なお、この負担軽減に関する設問は、本アン
いた。こうした回答からも、日々の業務が繁忙
ケートで対象とした全サービスの共通項目とし
で余裕がないことが一因となっていることがう
ている。介護医療院以外のサービスの結果をみ
かがえる。
ると、図表 15 の数値以上に「入力負担の軽減は
感じられなかった」という回答割合が高かった。
(図表 14)科学的介護推進体制加算の算定
状況
科学的介護を充実させるためには、多くの施設
が質の高いデータを LIFE に提出することが欠
(n=25)
かせないことに疑いはない。他方、多忙な現場
24.0%
職員の皆様の負担軽減の観点も非常に重要なこ
とは論をまたない。バランスが難しいところだ
52.0%
が、LIFE へのデータ提出が開始されてから、ま
24.0%
だ数年しか経過していない。不断の見直しを通
じて、よりよい制度へと改善されることを望む。
加算(Ⅰ)
加算(Ⅱ)
算定していない
また、今次改定の見直しは入力負担の軽減を
目的としていることから、入力負担が軽減され
たと思う項目についても確認している。サンプ
ル数が限られる点に留意は必要だが、その結果
Copyright ⓒ 2024Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.
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科学的介護推進体制加算
をご紹介する(図表 15)。「入力項目の見直し」
が 33.3%あるものの、残念ながら「入力負担の
科学的介護推進体制加算の見直しに対し、
「入
力負担の軽減は感じられなかった」が 3 割
軽減は感じられなかった」という回答も 33.3%
を占めた。推測にはなるが、データの提出時期
続いて、令和 3 年度介護報酬改定で新設され
は統一されたものの、これまで 6 か月ごとの提
た科学的介護推進体制加算についてみていく。
出頻度だった加算についても 3 か月ごとに統一
今次改定では、質の高い情報の収集・分析を可
されるため、負担が減ってないという実感にな
能とし、入力負担を軽減する観点から見直しが
ったのかもしれない。
実施されている。具体的には、各加算の LIFE へ
のデータ提出頻度に 3 か月や 6 か月などバラツ
(図表 15)今次改定の見直しによって、入
力負担が軽減されたと思う項目
キがあったため、少なくとも 3 か月に 1 回と統
一した。また、同一利用者に関しては、一定の条
(n=12)
16.7%
件のもとでデータ提出時期に猶予をもたせ、提
出するタイミングを統一できるよう見直された。
まず、算定状況からみていく。加算(Ⅰ)
・
(Ⅱ)
33.3%
16.7%
とも 24.0%で、ほぼ半数が算定していた(図表
33.3%
14)。逆にいえば、依然として半数程度は算定し
入力項目の見直し
入力負担の軽減は感じられなかった
LIFEへの提出頻度の見直し
初回データ提出の猶予期間の設定
その他
ていないともいえる。
算定していない理由としては「システムへの
データ入力作業が負担」が 38.5%、
「かかるコス
ト・手間が加算額に見合わない」が 23.1%と続
なお、この負担軽減に関する設問は、本アン
いた。こうした回答からも、日々の業務が繁忙
ケートで対象とした全サービスの共通項目とし
で余裕がないことが一因となっていることがう
ている。介護医療院以外のサービスの結果をみ
かがえる。
ると、図表 15 の数値以上に「入力負担の軽減は
感じられなかった」という回答割合が高かった。
(図表 14)科学的介護推進体制加算の算定
状況
科学的介護を充実させるためには、多くの施設
が質の高いデータを LIFE に提出することが欠
(n=25)
かせないことに疑いはない。他方、多忙な現場
24.0%
職員の皆様の負担軽減の観点も非常に重要なこ
とは論をまたない。バランスが難しいところだ
52.0%
が、LIFE へのデータ提出が開始されてから、ま
24.0%
だ数年しか経過していない。不断の見直しを通
じて、よりよい制度へと改善されることを望む。
加算(Ⅰ)
加算(Ⅱ)
算定していない
また、今次改定の見直しは入力負担の軽減を
目的としていることから、入力負担が軽減され
たと思う項目についても確認している。サンプ
ル数が限られる点に留意は必要だが、その結果
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