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社会保障 (85 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20220411.html |
出典情報 | 財政制度等審議会 財政制度分科会(4/13)《財務省》 |
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軽度者に対する居宅療養管理指導サービス等の給付の適正化
○
近年、居宅療養管理指導・訪問看護・訪問リハビリテーションといった医療系の居宅系サービス費用が、総費用や要介護者数の伸びを
大きく上回って増加している。
○
居宅療養管理指導等のサービスは、原則、「通院が困難な利用者」に対して給付することとされているが、近年、軽度者(要支援1・
2、要介護1・2)の費用の伸びが顕著な状況であり、実態として「通院が困難な利用者」へのサービス提供となっているか、把握を行
う必要がある。
○
例えば、居宅療養管理指導については、薬局の薬剤師による軽度者へのサービス費用が大きく増加しているが、「必要以上に居宅療養
管理指導を利用するプランを作成した」ケアマネジャーが一定数いることが確認されており、「少なくとも独歩で家族・介助者等の助け
を借りずに通院ができる者などは、居宅療養管理指導費は算定できない」と算定要件が明確化されたことも踏まえ、第9期介護保険事業
計画を待つことなく算定要件を満たす請求のみが適切に行われるようにすべきである。
◆居宅管理指導サービス費用等の伸び率(平成27年度~令和元年度)
必要以上に居宅療養管理指導を利用するプランを作成した
181%
180%
163%
168%
166%
166%
125%
108%
100%
要介護認定者数
よくある, 3.7%
ときどきある, 9.0%
150%
143%
140%
◆ケアマネジャーに聞いた「過去1年間に以下のような経験をして
いるケアマネジャーについて見たり聞いたりしたことがあるか」
わからない,
20.4%
約13%
121%
113%
あまりない,
23.1%
総費用額
訪問看護
【3,025億円】
要支援
要介護1・2 要介護3~5
322億円 1,216億円 1,486億円
訪問リハビリテーション
【522億円】
要支援
要介護1・2 要介護3~5
78億円 214億円 230億円
居宅療養管理指導
【1,277億円】
要支援
全くない, 43.7%
要介護1・2 要介護3~5
77億円 495億円 705億円
(出所) 厚生労働省 「介護保険事業状況報告」、「介護給付費等実態統計」
【指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準】
注1 在宅の利用者であって通院が困難なものに対して、…1月に2回(薬
局の薬剤師にあっては、4回)を限度として所定単位数を算定する。
【指定居宅サービス等及び指定介護予防サービス等に関する基準について】
6 居宅療養管理指導費
⑴ 通院が困難な利用者について
居宅療養管理指導費は、在宅の利用者であって通院が困難なものに対し
て、定期的に訪問して指導等を行った場合の評価であり、継続的な指導
等の必要のないものや通院が可能なものに対して安易に算定してはなら
ない。例えば、少なくとも独歩で家族・介助者等の助けを借りずに通院
ができるものなどは、通院は容易であると考えられるため、居宅療養管
理指導費は算定できない(やむを得ない事情がある場合を除く。)。
薬局の薬剤師による居宅療養管理指導
220%
195% 199%
(出所)「ケアマネジメントの公正中立性を確保するための取組や質に関する指標のあり方に関する
調査研究報告書」
◆居宅療養管理指導の事業所数と費用額の推移
180%
180%
140%
薬剤師(薬局)による居宅療養管理指導
39,12340,920
36,246
33,571
1,200
29,210
1,088
25,433
970
費用額
事業所数
867
695 782
605
469 529
348 404
247 267 306
16,014
100%
(単位:億円)
17,752
20,150
【467億円】
要支援
要介護1・2 要介護3~5
33億円
195億 239億円
(注)費用額は単位数に10円を乗じて機械的に算出
(出所)厚生労働省「介護給付費等実態統計」
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019
(出所)費用額は「介護保険事業状況報告」、事業所数は「介護給付費等実態統計」
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○
近年、居宅療養管理指導・訪問看護・訪問リハビリテーションといった医療系の居宅系サービス費用が、総費用や要介護者数の伸びを
大きく上回って増加している。
○
居宅療養管理指導等のサービスは、原則、「通院が困難な利用者」に対して給付することとされているが、近年、軽度者(要支援1・
2、要介護1・2)の費用の伸びが顕著な状況であり、実態として「通院が困難な利用者」へのサービス提供となっているか、把握を行
う必要がある。
○
例えば、居宅療養管理指導については、薬局の薬剤師による軽度者へのサービス費用が大きく増加しているが、「必要以上に居宅療養
管理指導を利用するプランを作成した」ケアマネジャーが一定数いることが確認されており、「少なくとも独歩で家族・介助者等の助け
を借りずに通院ができる者などは、居宅療養管理指導費は算定できない」と算定要件が明確化されたことも踏まえ、第9期介護保険事業
計画を待つことなく算定要件を満たす請求のみが適切に行われるようにすべきである。
◆居宅管理指導サービス費用等の伸び率(平成27年度~令和元年度)
必要以上に居宅療養管理指導を利用するプランを作成した
181%
180%
163%
168%
166%
166%
125%
108%
100%
要介護認定者数
よくある, 3.7%
ときどきある, 9.0%
150%
143%
140%
◆ケアマネジャーに聞いた「過去1年間に以下のような経験をして
いるケアマネジャーについて見たり聞いたりしたことがあるか」
わからない,
20.4%
約13%
121%
113%
あまりない,
23.1%
総費用額
訪問看護
【3,025億円】
要支援
要介護1・2 要介護3~5
322億円 1,216億円 1,486億円
訪問リハビリテーション
【522億円】
要支援
要介護1・2 要介護3~5
78億円 214億円 230億円
居宅療養管理指導
【1,277億円】
要支援
全くない, 43.7%
要介護1・2 要介護3~5
77億円 495億円 705億円
(出所) 厚生労働省 「介護保険事業状況報告」、「介護給付費等実態統計」
【指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準】
注1 在宅の利用者であって通院が困難なものに対して、…1月に2回(薬
局の薬剤師にあっては、4回)を限度として所定単位数を算定する。
【指定居宅サービス等及び指定介護予防サービス等に関する基準について】
6 居宅療養管理指導費
⑴ 通院が困難な利用者について
居宅療養管理指導費は、在宅の利用者であって通院が困難なものに対し
て、定期的に訪問して指導等を行った場合の評価であり、継続的な指導
等の必要のないものや通院が可能なものに対して安易に算定してはなら
ない。例えば、少なくとも独歩で家族・介助者等の助けを借りずに通院
ができるものなどは、通院は容易であると考えられるため、居宅療養管
理指導費は算定できない(やむを得ない事情がある場合を除く。)。
薬局の薬剤師による居宅療養管理指導
220%
195% 199%
(出所)「ケアマネジメントの公正中立性を確保するための取組や質に関する指標のあり方に関する
調査研究報告書」
◆居宅療養管理指導の事業所数と費用額の推移
180%
180%
140%
薬剤師(薬局)による居宅療養管理指導
39,12340,920
36,246
33,571
1,200
29,210
1,088
25,433
970
費用額
事業所数
867
695 782
605
469 529
348 404
247 267 306
16,014
100%
(単位:億円)
17,752
20,150
【467億円】
要支援
要介護1・2 要介護3~5
33億円
195億 239億円
(注)費用額は単位数に10円を乗じて機械的に算出
(出所)厚生労働省「介護給付費等実態統計」
2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019
(出所)費用額は「介護保険事業状況報告」、事業所数は「介護給付費等実態統計」
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