第２．目標
中期的な目標及び令和４年夏の目標を下記のとおりとする。
○中期的な目標：
・熱中症による死亡者数ゼロに向けて、2030 年までの間、令和３年に引き続き死亡
者数が年 1,000 人を超えないようにすることを目指し、顕著な減少傾向に転じさ
せる。
・顕著な高温が発生した際に、死亡者数を可能な限り減らすことを目指す。
○令和４年夏の目標：
「熱中症警戒アラート」などに基づき、国民、事業所、関係団体などによる適切な
熱中症予防行動のより一層の定着を目指す。

第３．重点対策
「第 1．熱中症の現状及び評価」を踏まえ、令和４年夏の目標の達成を目指した熱中
症対策の「重点対象分野」として、
・死亡者数の多い「高齢者等の屋内での熱中症対策」
・熱中症の患者数が高い水準にあり、現場によって取組状況に差が見られる「管理者
がいる場等における熱中症対策」
・熱中症対策の基盤となる地方公共団体を中心とした「地方公共団体による熱中症対
策の取組強化」
・新型コロナウイルス感染症対策との両立
・顕著な高温の発生に備えた対応
に力点を置いて、熱中症対策を強化する。
また、これらの対策を全国で徹底するために、
・地方公共団体を含む地域における連携や、産業界との連携
を強化する。
さらに、適時・適切なタイミングでの適切な熱中症予防行動を促すために、広報及び
情報発信を強化する。
重点対策それぞれの課題について、対応方針に沿った具体的施策を集中的に講ずるこ
とにより、政府、地方公共団体、産業界、各種団体及び国民の各主体が一体となって、
熱中症警戒アラート等に基づき適切な熱中症予防行動をとることが定着するよう、取り
組むものとする。

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