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別添4 「熱中症対策行動計画」本文 (17 ページ)

公開元URL https://www.env.go.jp/press/110903.html
出典情報 熱中症対策推進会議(4/13)《環境省》
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1.重点対象分野
(1)高齢者等の屋内における熱中症対策の強化
<課題>
「第1.熱中症の現状及び評価」のとおり、熱中症による死亡者の多くが屋内の高
齢者である大きな要因としては、高齢者が暑さやのどの渇きを感じにくい上に、汗を
かきにくく、体温を下げる体の反応が弱くなることから、自覚が無いまま熱中症にか
かる危険性があることや、エアコンが設置されていないこと、設置されていたとして
もエアコンの適切な利用について知識不足(「エアコンは身体に悪いのではないか」
等の誤ったイメージにより使用を控える等)等のために、高齢者やその周囲の人が、
具体的な熱中症予防行動に移せていないことが挙げられる。また、高齢者(特に単身
高齢者)、子ども、障害者等の熱中症となるリスクの高いいわゆる「熱中症弱者」に
ついても、それぞれの特徴に応じた対応を講ずる必要がある。
<対応方針>
令和4年夏のエアコンの利用促進に当たっては、令和4年夏の気温が北・東・西
日本で高く、沖縄・奄美で平年並か高いと予測とされている中、これまでとは異なり、
今般のウクライナ情勢などにより電気料金や安定的な電力供給への影響も懸念され
ることを政府として強く認識し、今夏に全国民がエアコンを適切に利用し、熱中症予
防行動につなげていくことが重要であることを十分に意識していかなければならな
い。
このような認識のもと、年々気温が上昇している状況やもはやエアコンの利用な
くして熱中症予防や健康を保持することはできないことを、特に高齢者に対しては
より一層周知していかなければならない。政府においては、高齢者等が、エアコンを
適切に使用しない理由等を勘案しながら、関係府省庁が持つ熱中症対策に関する知
見(健康上の留意点、エアコン利用の必要性や効果的な使い方、熱中症の初期症状、
予防法や応急処置等)を、高齢者等の視点に立って伝わりやすいように包括的に取り
まとめ、地方公共団体や民間企業等の協力も得ながら、関係府省庁が連携して、地方
公共団体や関係府省庁が所管している団体を始めとした様々なルートを通じてワン
ボイスで伝えていく。これにより、熱中症に関する一層の周知を図り、適切な熱中症
予防行動を促す。またエアコンの有効性の周知とともに普及策についても取組を進
める。さらに、高齢者以外の熱中症弱者に対しても、それぞれの特徴を勘案しながら、
関係者の協力も得つつ、伝わりやすいようなワンボイスでの普及啓発・情報伝達を一
層推進する。
<具体的施策>
ア.高齢者や子ども、障害者等の「熱中症弱者」に対する熱中症対策
○高齢者にとって伝わりやすいよう内容を取りまとめたリーフレット等の資料を
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