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令和3年度脳とこころの研究推進プログラム「戦略的国際脳科学研究推進プログラム」中間評価結果報告書 (10 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2022/06/3040607.html
出典情報 ライフサイエンス委員会 脳科学作業部会(第3回 6/7)《文部科学省》
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脳とこころの研究推推進プログラム事業(戦略的国際脳科学研究推進プログラ
ム)中間評価結果
代表課題名:

高磁場 MRI を用いたマーモセット・マカク・ヒトの種間比較に関
する研究開発

代表機関 代表研究者: 生理学研究所 定藤 規弘
研究期間:

平成 30 年 6 月 28 日~令和 6 年 3 月 31 日

1. 総合評価
優れている。
2. 評価コメント
ヒト用超高磁場7TMRI をプラットフォームとして用いてマカクザル並びにマーモセットをヒトと種
間比較する、特に社会的相互作用における具体的な認知行動機 能(他者の動作参照、
報酬の自他比較、運動の自他同期、運動関連領野と基底核の投射)に関わる脳の構造機
能画像研究を実施することが目的である。霊長類脳用のマルチチャンネル MRI コイルを作成し
7TMRI 解析技術基盤を確立した。これを用いて、特にマカクでの他者の行動を参照して自己
の行動を決定する社会的認知機能、運動制御に関して高い成果をあげている。神経回路レベ
ルで特異的操作介入により因果関係にまで迫っている点も高く評価できる。
一方で、種間比較に社会認知や運動制御回路を選び、どのような新規性を見出そうとする
のかを明確にすることについては、今後の課題である。