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令和3年度脳とこころの研究推進プログラム「戦略的国際脳科学研究推進プログラム」中間評価結果報告書 (12 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2022/06/3040607.html
出典情報 ライフサイエンス委員会 脳科学作業部会(第3回 6/7)《文部科学省》
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脳とこころの研究推推進プログラム事業(戦略的国際脳科学研究推進プログラ
ム)中間評価結果
代表課題名:

注意欠如多動性障害の薬物療法の神経基盤の解明

代表機関 代表研究者: 東京医科歯科大学 高橋 英彦
研究期間:

令和元年 9 月 25 日~令和 6 年 3 月 31 日

1. 総合評価
良い。
2. 評価コメント
ADHD における治療薬メチルフェニデート(MPH)の治療反応性に関して、一人の ADHD
患者に対して終夜睡眠ポリグラフと反復睡眠潜時検査、注意機能に関するタスク fMRI、安静
時 fMRI、2 種の PET(DAT、NAT)と 6 つ(MPH の投与前後では合計 12)の脳機能検
査と各種臨床指標・認知機能を治療前後で収集する研究で、世界でも類を見ない貴重なの
データベースを構築しつつある。コロナ禍の中ではあるが、DAT と多動性や衝動性と相関、NAT
と不注意の相関等が浮かび上がっており、ADHD の MPH 応答脳領域についての知見が蓄積さ
れている点は高く評価できる。
一方、多数例を検討するのは難しいと思われる研究であることから、今後は、症例数の増加
の工夫、少ない症例数でも信頼性の高いデータを得るための分析方法の効率化の具体案、神
経回路の検証など目標達成への道筋を明確に示すことが求められる。