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令和3年度脳とこころの研究推進プログラム「戦略的国際脳科学研究推進プログラム」中間評価結果報告書 (18 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2022/06/3040607.html
出典情報 ライフサイエンス委員会 脳科学作業部会(第3回 6/7)《文部科学省》
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脳とこころの研究推推進プログラム事業(戦略的国際脳科学研究推進プログラ
ム)中間評価結果
代表課題名:

気分障害における寛解と回復に関連した神経回路基盤の解
明に資する縦断 MRI 研究

代表機関 代表研究者: 慶應義塾大学 三村 將
研究期間:

令和元年 9 月 25 日~令和 6 年 3 月 31 日

1. 総合評価
良い。
2. 評価コメント
コロナ禍にも関わらず、うつ病エピソードの患者を対象として、薬物療法、認知行動療法、電
気けいれん療法、反復経頭蓋磁気刺激の治療を実施する各群の MRI 脳画像、および臨床デ
ータ等の大規模縦断データセットの収集では、2021 年 8 月時点で当初計画を上回る進捗を
実現している点が高く評価される。機械学習等を用いた神経基盤の解明では、Light GBM ア
ルゴリズムを用いて臨床情報から ECT の治療効果を 71.2%で予測するモデルを作成し、脳画
像解析で得られる詳細な情報を保持したまま深層学習を行う KEIO Joint Imaging
method (KEIJI method)を開発した。分担機関によるうつ病仮説に基づく回路結合性の変
化解析や、国内 DB との統合連携も順調に進捗している。
しかし、現時点では、解析は進んでおらず、目標とするうつ病の神経回路基盤に関する知見
は得られていない。機械学習を用いた回路基盤解明・仮説に基づく回路基盤解明を進め、具
体的な成果に結びつけることが望まれる。神経経回路の検証など目標達成への道筋を明確に
提示することが求められる。