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令和3年度脳とこころの研究推進プログラム「戦略的国際脳科学研究推進プログラム」中間評価結果報告書 (15 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2022/06/3040607.html
出典情報 ライフサイエンス委員会 脳科学作業部会(第3回 6/7)《文部科学省》
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脳とこころの研究推推進プログラム事業(戦略的国際脳科学研究推進プログラ
ム)中間評価結果
代表課題名:

先進的 MRI 技術に基づく統合データベースと大規模コホートデ
ータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解


代表機関 代表研究者: 京都大学 (兼務 国立精神・神経医療研究センター)
花川 隆
研究期間:

平成 30 年 6 月 28 日~令和 6 年 3 月 31 日

1. 総合評価
優れている。
2. 評価コメント
アルツハイマー病(AD)並びにパーキンソン病(PD)の責任神経回路を、Human
Connectome Project(HCP)に準拠した先端 MRI 技術を用いて、世界で初めて AD と
PD を連続した疾患スペクトラムとして扱う大規模なコホート研究計画である。
データ収集の一部にコロナ禍による遅延があるものの、解析・収集ともほぼ良好に進展している。
また、既存データを用いた解析からは、AD・PD 間の認知検査項目の違い、プロトコルの違いなど
の限界が明確にされ、AD・PD を連続したスペクトラムとして扱う本研究の意義が明確に示され
た。国内外の連携体制も構築しており国際脳としての体制づくりにも貢献している。
一方、AD・PD を連続したスペクトラムとして扱う本アプローチが実際に有効かどうかは、今後の
課題である。施設間のデータの擦り合わせや、評価のバリデーション等についても検討が必要であ
る。今後は、AD・PD の責任回路解明に至る道筋や検証を明解にすることが望まれる。