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介護福祉士国家試験の今後の在り方について(報告書) (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10377.html
出典情報 介護福祉士国家試験の在り方に関する検討会」の報告書を公表します(3/27)《厚生労働省》
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また、EPA介護福祉士候補者以外の外国籍を有する方や日本に帰化され
た方が受験する場合には、外国人等への試験上の配慮として、第 28 回国家
試験から希望者に対してふりがな付き試験問題の配付のみを行っている。



EPA介護福祉士候補者の合格率は、国別・回数別で差があり、受験者全
体の合格率約7割に比べると低いものの、現在は約5割で推移し、配慮がな
かった第 24 回国家試験と比較すると1割以上上昇しており、一定の効果が
認められることから、EPA介護福祉士候補者に対する試験上の配慮は、今
後も継続する必要がある。



一方で、平成 29 年9月から、養成施設ルートにより介護福祉士の資格を
取得した者に在留資格「介護」を認める制度が開始されていることから、E
PA介護福祉士候補者以外の外国人受験者が年々増加している。



また、令和2年4月以降、実務経験ルート及び福祉系高校ルート、EPA
ルートにより介護福祉士の資格を取得した者についても在留資格「介護」を
認める制度改正が進められていることから、今後、技能実習生等として入国
して介護施設等で実務経験を積み、介護福祉士の資格取得を希望する者が増
える等、更に外国人受験者等が増加することが見込まれている。



介護福祉士の資格を取得し、日本の介護現場で働く意欲を持つ外国人介護
人材を受け入れるための門戸を広げる取組が進められていることから、EP
A介護福祉士候補者との公平性を確保するため、適正な配慮が求められてい
る。



以上の検討を踏まえ、外国人受験者等への試験上の配慮について、以下の
とおり提言する。

[提言]
○ EPA介護福祉士候補者に対する試験上の配慮については、今後も
継続することが望ましい。
○ EPA介護福祉士候補者以外の外国人受験者等に対する試験上の配
慮については、EPA介護福祉士候補者と同等とする必要がある。

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