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令和3年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について (19 ページ)

公開元URL https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R03_cyber_jousei.pdf
出典情報 令和3年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について(4/7)《警察庁》
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2 サイバー空間の脅威情勢
(1) サイバー空間におけるぜい弱性探索行為等の観測状況
ア センサーにおいて検知したアクセスの概況
警察庁では、インターネット上にセンサーを設置し、当該センサーに対
して送られてくる通信パケット*12 を収集している。このセンサーは、外部
に対して何らサービスを提供していないため、本来であれば外部から通信
パケットが送られてくることはないが、攻撃者が攻撃対象を探索する場合
等に、不特定多数のIPアドレスに対して無差別に送信される通信パケッ
トを観測することができる。この通信パケットを分析することで、インタ
ーネットに接続された各種機器のぜい弱性の探索行為やそれらを悪用した
攻撃、不正プログラムに感染したコンピュータの動向等、インターネット
上で発生している各種事象を把握することができる。
令和3年に本システムにおいて検知したアクセス件数は、1日・1IP
アドレス当たり7,335.0件と増加傾向にある。アクセス件数が増加傾向にあ
るのは、IoT機器の普及により攻撃対象が増加していること、技術の進
歩により攻撃手法が高度化していることなどが背景にあるものとみられる。
【図表16:センサーにおいて検知したアクセス件数の推移】



*12

特徴的な観測
○ 海外を送信元とするアクセスの増加
検知したアクセスの送信元の国・地域に着目すると、過去5年におい
て、海外を送信元とするアクセス件数が全アクセス件数に対して、高い
割合を占めている。

ネットワークを通して送信される際に分割されるデータのかたまりのことであり、各パ

ケットには、送信先や送信元のIPアドレス等の情報が付加されている。

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