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令和3年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について (5 ページ)

公開元URL https://www.npa.go.jp/publications/statistics/cybersecurity/data/R03_cyber_jousei.pdf
出典情報 令和3年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について(4/7)《警察庁》
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1 令和3年における脅威の動向
(1) ランサムウェアの情勢と対策
ア 概要
ランサムウェアとは、感染すると端末等に保存されているデータを暗号
化して使用できない状態にした上で、そのデータを復号する対価として金
銭を要求する不正プログラムである。
従来のランサムウェアは、不特定多数の利用者を狙って電子メールを送
信するといった手口が一般的であったが、現在では、VPN機器をはじめ
とする企業のネットワーク等のインフラのぜい弱性を狙って侵入するなど、
特定の個人や企業・団体等を標的とした手口に変化している。
また、最近の事例では、データの暗号化のみならず、データを窃取した
上、企業等に対し「対価を支払わなければ当該データを公開する」などと
金銭を要求する二重恐喝(ダブルエクストーション)という手口が多くを
占めている。
イ 企業・団体等におけるランサムウェア被害
(ア) 被害件数
企業・団体等におけるランサムウェア被害として、令和3年に都道府
県警察から警察庁に報告のあった件数は146件(令和3年上半期61件、下
半期85件)であり、前年下半期(21件)以降、右肩上がりで増加した。
【図表1:企業・団体等におけるランサムウェア被害の報告件数の推移】

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