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【参考資料4-3】ヒアリング団体意見(医療体制の整備) (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28143.html
出典情報 循環器病対策推進協議会(第9回 9/28)《厚生労働省》
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第9回循環器病対策推進協議会 各団体意見(全体版)

③感染拡大時でも機能を維持できる医療体制の整備について
【公益社団法人 日本理学療法士協会】
〇平常時・有事ともに対応できるハード、ソフト両面の急性期医療提供体制の強化が重要であり、例
えばリハビリテーション提供体制においては、基準看護のような最低限の理学療法士等の配置基準を
整備することが重要である。平時からの急性期リハビリテーション提供体制が充実することで、医
師・看護師の負担軽減につながるタスクシフトが推進されるとともに、在宅へのアウトリーチ、有事
の際の看護師等の業務支援、宿泊療養施設へのアウトリーチ支援等が可能になる。
〇感染拡大時でも運動機能や認知機能を維持する診療体制を維持するためには、遠隔リハビリテー
ションの提供体制の整備が重要である。外来リハビリテーションが停止したり、地域の健康教室が機
能しなくなり、運動機能や認知機能が低下したという報告は少なくない。社会とのつながりを失った
(つながりが少なくなった)患者は障害を抱えながら積極的に運動療法を行って機能を維持すること
は難しい。感染拡大時だからこそ、健康寿命に直結する運動機能や認知機能の低下を予防する遠隔リ
ハビリテーションを推進するべきであり、遠隔リハビリテーションの確立が必要である。なお症例は
少ないが、厚労科研で遠隔心臓リハビリテーションの効果を検証したRCTの報告がある。非劣性では
あるが、遠隔心臓リハビリテーションは外来心臓リハビリテーションと同様の効果を示している。
Saitoh M, Takahashi T, Morisawa T, Honzawa A, Yokoyama M, Abulimiti A, Kagiyama N, Kasai T,
Minamino T, Asai T, Fujiwara T, Daida H. Remote Cardiac Rehabilitation in Older Cardiac Disease:
A Randomized Case Series Feasibility Study. Cardiol Res. 2022 Feb;13(1):57-64.
〇遠隔リハビリテーションをはじめ、ICTを活用したモニタリング下での在宅運動療法の推進が重要
であり、ウエアラブルデバイスの医療目的での利用促進や活動増進のためのマッチングアプリなど、
新規アプリケーションプログラムの開発と普及も重要と考える。ICTデバイス等と理学療法士の訪問
との組み合わせにより再発防止の取組強化も必要と考える。
〇また、平時からの各医療専門職に対する感染症対策の教育強化も重要と考える。
【公益社団法人 日本リハビリテーション医学会】
リハビリテーション医療・医学の教育を更に推進していくべき。地域のリハビリテーション医学講座
等が主体となり、医師及びリハビリテーション専門職へのリハビリテーション実施時の感染対策の研
修を医療機関単位のみならず地域全体で実施することを都道府県等に求めてはどうか。
このような研修の実施者として想定されるリハビリテーション科専門医の育成のため、①全国医学部
へのリハビリテーション医学講座の設置、②リハビリテーション科専攻医に対するシーリングの廃止
を実施すべき。
地域医療の中核となる特定機能病院についてリハビリテーション科の標榜を要件として追加するとと
もに、リハビリテーション専門職を人員配置に追加すべき。
日頃からの転院調整のための連携体制の構築を更に充実させるべきであり、二次医療圏単位での定期
的な循環器病に係る医療機関等のカンファレンスを開催すべき。
リハビリテーション医療の提供体制を確保するため、特に急性期病院におけるリハビリテーション専
門職の配置を充実させるべき。

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