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【参考資料4-3】ヒアリング団体意見(医療体制の整備) (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28143.html
出典情報 循環器病対策推進協議会(第9回 9/28)《厚生労働省》
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第9回循環器病対策推進協議会 各団体意見(全体版)

③感染拡大時でも機能を維持できる医療体制の整備について
【特定非営利活動法人 日本失語症協議会】
様々な感染の拡大時だけではなく、日常生活でも、非常事態でも、失語症者には、意思疎通の通訳者不在によ
る、命の存続の不利益があります。言葉が通じなかったり、その場に適した言葉で話せなかったりして、自身
の症状を正しく医師等に伝えることができず、診察を拒否されたり、検査を拒否された事例があります。その
結果、失わなくてもよい命を失った失語症患者も事実として存在します。医療関係者各位に、失語症の症状へ
の理解を深めていただくことが大事です。さらに、自分の意志を確実に伝えるだけのコミュニケーション力回
復のための機能訓練に支援がありません。回復期病院でのリハビリは日常生活にはほとんど有効ではありませ
ん。退院後の社会生活を送りながら地元で生活し、言葉による意思疎通の力、コミュニケーション力を培う機
関もなく・期間も短いです。第3者の支援がない時でも、社会生活を送る、多様なコミニュニケーション手段を
身につける術を養う機会がありません。回復に少なくとも3年余のリハビリテーションが必要とのエビデンスも
ある失語症患者の為に、地域でのリハビリテーション施設の事業支援が必要です。失語症者が日常生活を当た
り前に過ごすことができるように、機能訓練・自立訓練は有用で必要不可欠なサービスです。機能訓練を受け
る目線としては、管理する側の目線ではなく、当事者の目線に立った考え方が必要であり、障害に適した効果
的な期間設定をしていただきたいと思います。

【一般社団法人 日本循環器学会】
東京都CCUネットワークに2020年登録された急性心不全4,499例のうち、入院中死亡を除き退院先が明らか
な3,971例の転帰と入院期間に関して分析した。 2020年CCUに入院した症例(下記)の転院例は全体
の約2割弱であり、その1/4は38日以上の入院(軽快患者の転院調整が困難)を要していた。2020年
5月(第一波)CCUネットワーク73病院中17病院では心臓救急疾患の受け入れ停止の状況となり、11月以降
の第3波においては応需率が46%(2021年1月)にまで低下した。
自宅退院(3,051例、70.6%)

入院日数平均20±17日、中央値16日(IQR 11-23)

転院(720例、16.7%)

入院日数平均29±27日、中央値22日(IQR 9-38)

療養・施設(200例、4.6%)

入院日数平均28±27日、中央値21日(IQR 13-33)

宮城心筋梗塞対策協議会(県下循環器診療を行う全45施設が参加)に 2019年:1,265例、2020年:
1,234例の急性心筋梗塞症患者が入院、20日以内の入院症例は2019年:77.4%に対し 2020年:77.1%
と同等であったのに対し、30日を超えた症例は2019年:11.1%, 2020年:13.3%と長期入院の増加が
認められた。
コロナ禍(2020年)におけるこれらのデータから、循環器病の特徴をふまえた効率的な役割分担のあ
り方等について、手術やカテーテル治療を継続的に実施するための医療環境の整備に加え、医療機能
の分化・連携(回復期や慢性期施設)に向けた取組を、地域の実情に応じて検討していくことが重要
である。

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