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資料1-3 レセプト情報による新規がん診断判定ロジックの妥当性研究と職域における新プロセス指標(感度、特異度、精検受診率、がん有病割合)測定(祖父江構成員提出資料) (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23760.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第34回 2/4)《厚生労働省》
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まとめ
現在、市町村のがん検診は、地域保健事業報告において、要精検率、精検受診
率、がん発見率をプロセス指標として、精度管理を行っており、職域がん検診
マニュアルにおいてもこの方法を勧めている。精検受診率については、低けれ
ば精検受診勧奨を進めることで改善が期待でき、事実、値の改善が認められて
いるが、要精検率、がん発見率については、解釈が不明確なため、明らかな改
善が見られない。
レセプト情報を用いて感度・特異度、がん有病割合を測定することで、感度・
特異度によりがん検診の検査精度、がん有病割合により対象者の適切性が判断
できるため、それぞれを改善するアクションにつながることが期待できる。ま
た、職域においては、精検受診状況・精検結果の把握がほとんど行われていな
いのが現状であり、レセプト情報を用いて精検受診状況を把握して精検受診勧
奨を保険者から行うことにより、職域における精度管理の推進のための大きな
ブレイクスルーとなりうる。
また、市町村においても国保レセプトを用いて同様の計測をすることで、国保
加入者に対するがん検診ついて、次のアクションにつながる精度管理を進める
ことが可能となる。さらに、報告形式が複雑化して正確さが損なわれかねない
地域保健事業報告の報告形式を大幅に簡素化しうる。

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