よむ、つかう、まなぶ。
17【参考資料2-5】沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン(DTaP)(第15回ワクチン評価に関する小委員会資料1) (20 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29181.html |
出典情報 | 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会(第41回 11/18)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
対応案⑤:妊婦へ追加接種
1.使用できる薬剤
DTaP(阪大微研トリビック®);薬事承認あり
2.安全性・有効性
国内の報告
・妊婦に対する臨床試験の報告はない。妊婦は接種要注意者には含まれないが、添付文書上は
「妊娠中の接種に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に
は予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断された場合のみ接種すること。」と記載される。
海外の報告
・2011年にACIPは妊婦、乳児の世話をする成人、医療従事者へのTdap接種を開始した。
・イギリスの研究では妊婦に対するTdap接種により母体又は新生児の死亡等のリスクは上昇しない
と報告した。
BMJ. 2014; 349: g4219.
・ニュージーランドの報告ではTdap接種をした妊婦から出生した新生児403例を1年間追跡し、百日
咳の罹患は認めなかった。
BMJ Open. 2016; 6: e009536
3.得られると考えら
れる免疫保有の状況
・妊婦が抗体を保有することで、生後数か月間にわたり乳児が母親からの移行抗体を持つ。
・成人の抗体保有状況への影響は不明。
4.乳児に期待
できる効果
乳児の患者600人程度の減少効果
・妊婦が定期接種としてDTaPを接種し、出生した児がスケジュール通りに生後3ヶ月より定期接種
としてDTaP-IPVを接種することで、全ての乳児が罹患しないと仮定した場合、乳児600人程度に相
当する乳児の百日せき患者の減少効果が得られると推定される。
5.費用
約43億円
・1,500円 (DTaP) + 3,200円 (接種費用) =4,700円
・2018年度出生数=接種が必要な妊婦数と仮定;918,397人とすると
・4,700円×918,397人=4,316,465,900円
6.乳児1人の重症化
(罹患)を防ぐため
にかかる費用
約720万円
・43億円÷600人=720万円
7.その他
20
1.使用できる薬剤
DTaP(阪大微研トリビック®);薬事承認あり
2.安全性・有効性
国内の報告
・妊婦に対する臨床試験の報告はない。妊婦は接種要注意者には含まれないが、添付文書上は
「妊娠中の接種に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に
は予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断された場合のみ接種すること。」と記載される。
海外の報告
・2011年にACIPは妊婦、乳児の世話をする成人、医療従事者へのTdap接種を開始した。
・イギリスの研究では妊婦に対するTdap接種により母体又は新生児の死亡等のリスクは上昇しない
と報告した。
BMJ. 2014; 349: g4219.
・ニュージーランドの報告ではTdap接種をした妊婦から出生した新生児403例を1年間追跡し、百日
咳の罹患は認めなかった。
BMJ Open. 2016; 6: e009536
3.得られると考えら
れる免疫保有の状況
・妊婦が抗体を保有することで、生後数か月間にわたり乳児が母親からの移行抗体を持つ。
・成人の抗体保有状況への影響は不明。
4.乳児に期待
できる効果
乳児の患者600人程度の減少効果
・妊婦が定期接種としてDTaPを接種し、出生した児がスケジュール通りに生後3ヶ月より定期接種
としてDTaP-IPVを接種することで、全ての乳児が罹患しないと仮定した場合、乳児600人程度に相
当する乳児の百日せき患者の減少効果が得られると推定される。
5.費用
約43億円
・1,500円 (DTaP) + 3,200円 (接種費用) =4,700円
・2018年度出生数=接種が必要な妊婦数と仮定;918,397人とすると
・4,700円×918,397人=4,316,465,900円
6.乳児1人の重症化
(罹患)を防ぐため
にかかる費用
約720万円
・43億円÷600人=720万円
7.その他
20