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資料5 「薬学実務実習に関するガイドライン」の見直しについて (16 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/45/giji_list/mext_00001.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 新薬剤師養成問題懇談会(第22回 3/15)《文部科学省》
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習報告会や連絡会、各種アドバンスト・ワークショップ等に積極的に参加し、実習におけ
る教育効果の確認や課題・問題点の抽出・対応を行うことにより、指導能力の向上や実習
の質向上に努める。
6.実習内容
「F 臨床薬学」の学修目標は、 適切な薬物治療の計画を立案し、患者、生活者中心の視
点から個別最適な薬物治療を実践し、さらに公衆衛生、感染制御、環境保全等に寄与して、
社会の医療、保健、介護、福祉の向上に貢献する能力を修得するための目標が掲げられて
いる。実務実習は、この学修目標を効果的効率的に修得するために、実際の医療に携わる
緊張感の中で、患者・生活者の症例を担当し、薬物治療を経験することで、学生は薬物治療
における薬剤師職能の発揮や、重要性を実感し、課題に気づき、医療に携わることの責任
感を自覚し、F 領域の「学修目標」を修得していくことができる。実習の限られた期間の中
では、できるだけ薬物治療の症例を経験するとともに、多職種連携や医療安全、地域活動
や公衆衛生への貢献などの事例を経験させて、個々の患者や地域住民への最適な医療等の
提供を実践させることが必要である。その中で、個々の薬物治療等で何が課題で何を行え
ばよいかを考察させ、考察の足りない部分や理解不足なところを気づかせることで、学生
のより高いレベルの「学修目標」の到達を支援する。
実習では、認定指導薬剤師の下、学生が医療現場での実践を通して学生自身の能動的な
学修を促し、臨床の実践的能力を習熟させていく必要がある。そのためには、個々の症例・
患者を担当し、薬物治療の経験を積み、振り返りを促し、最適な薬物治療の提案や、患者教
育、情報提供、モニタリングの実施などについて、指導者とともに検討することが重要で
ある。さらに、臨床薬学に関する事例を経験させ、各学生が大学でどこまで F 領域の「学
修目標」を修得しているのかを確認し、それらを継続していく中で、学生自身が個別最適
な、安全で効果的な医療の実践に結び付けていく学修環境を実習施設が大学と連携して準
備し、整備する。
こうした原則に基づき、実習施設では、別添 2 に例示する「標準的な実習内容」を参考
に実務実習を行い、学生の能力や施設の特性に合わせ、さらに学修効果の高い実習を行う
よう努める。
「標準的な実習内容」については、地区や施設の状況などに合わせ、地区調整機構で随
時協議、検討して、その地区でより効果的で学生の学修意欲が上がる実習を構築し実践す
る必要がある。
重篤な感染症の全国的な拡大等により、実習施設での実務実習が大幅に制限されるよう
な事態が生じた際は、教育の質の担保を確保しながら、学生の就学の不利にならないよう
に考慮した「実務実習の指針」を薬学教育協議会から提示する。地区調整機構では、その指
針を基に、各大学、実習施設と緊密に協議して、具体的な対応を決定し実行する。地区調整
機構では、特別な対応を行った期間の実習状況を調査、把握して、学修の質の担保が確保
されたことを確認する必要があり、その調査結果は、中央調整機構委員会に報告する。
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