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資料5 「薬学実務実習に関するガイドライン」の見直しについて (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/45/giji_list/mext_00001.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 新薬剤師養成問題懇談会(第22回 3/15)《文部科学省》 |
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薬学実務実習に関するガイドライン改訂素案
(※令和6年度入学生からの実務実習について)
薬学教育モデル・コアカリキュラム(平成 25 年度改訂版)は、
「未来の社会や地域を見据
え、多様な場や人をつなぎ活躍できる医療人の養成」をキャッチフレーズとして大きく変貌
する社会で活躍できる薬剤師を想定した教育内容等の基本方針に基づき、令和 4 年度に再改
訂された。
薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和 4 年度改訂版)
(以下「モデル・コア・カリキ
ュラム」という。)では、図のとおり、「C 基礎薬学」、
「D 医療薬学」、「E 衛生薬学」で学ぶ
医薬品や医療等に関する科学的知識を統合し、更にそれらを活用して医療現場等で実践する
ことで、
「薬物治療の個別最適化」
「医療マネジメント・医療安全の実践」
「地域医療・公衆衛
生への貢献」等を目標に掲げる「F 臨床薬学」へと学修を進めることが提示されている。さら
に、
「B 社会と薬学」で学ぶ基本的な社会制度やコミュニケーション等に関する知識や行動規
範、医療人としての考え方や心構えを理解して、質の高い医療・福祉・公衆衛生等を医療現
場や社会で実践するための目標も合わせて掲げている。
「F 臨床薬学」では、
「B 社会と薬学」で修得する社会制度や行動規範、医療人としての考
え方や心構え、
「C 基礎薬学」の科学的な基盤の学修を踏まえた、
「D 医療薬学」
「E 衛生薬学」
で修得する医薬品や病気、治療、環境、感染等に関する科学的知識とその活用方法を基に、
適切な薬物治療の計画を立案し、患者・生活者中心の視点から個別最適な医療等を実践し、
公衆衛生、感染制御、環境保全等に寄与して、社会の医療、保健、介護、福祉の向上に貢献す
る能力を修得するための目標を掲げている。これらの学修目標を、医療現場等の経験を通し
て、評価し向上させるのが薬学実務実習(以下「実務実習」
)の目的である。
本ガイドラインは、上記のようなモデル・コア・カリキュラムにおける B~G 領域の学修内
容とのつながりを深く意識した上で、「F 臨床薬学」の大学での学びを、実務実習を通して医
療現場等で「実践」して学生の成長を促すことを目指す指針を示したものである。また、医
療現場等での実務実習は、実務実習を行う病院及び薬局(以下「実習施設」という。)の環境、
ニーズ、目的の多様性を尊重して行うことが必須である一方、学生が初めて医療現場におい
てより深く継続して患者・生活者から学ぶ機会であるため、実習施設と大学との連携、教育
内容の標準化を図っていかに適正な実務実習を実施するかを目的として策定した。
「F 臨床薬学」の学修は、大学が定めた卒業時までの学修目標の修得内容に基づき、①実
務実習前に大学で行う患者個別の薬物治療を中心とした学修を経て、②医療現場等で患者・
生活者から学ぶ実務実習、そして、③実習終了後に各大学が行う卒業に向けた総合的・体系
的な臨床薬学教育の 3 つのフェーズから成り立っている。その過程の中で、②の実務実習は
唯一、医療現場等で学修し評価できる場であるので、大学は実習施設と協働してその学修環
境を構築しなければならない。実務実習は、学生が初めて本格的に医療現場等においてより
深く継続して患者・生活者から学ぶ機会であると同時に、実習施設間で医療ニーズに合致し
た多様性が存在する。このような状況の中で、大学内で行ってきた教育と医療現場等での学
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(※令和6年度入学生からの実務実習について)
薬学教育モデル・コアカリキュラム(平成 25 年度改訂版)は、
「未来の社会や地域を見据
え、多様な場や人をつなぎ活躍できる医療人の養成」をキャッチフレーズとして大きく変貌
する社会で活躍できる薬剤師を想定した教育内容等の基本方針に基づき、令和 4 年度に再改
訂された。
薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和 4 年度改訂版)
(以下「モデル・コア・カリキ
ュラム」という。)では、図のとおり、「C 基礎薬学」、
「D 医療薬学」、「E 衛生薬学」で学ぶ
医薬品や医療等に関する科学的知識を統合し、更にそれらを活用して医療現場等で実践する
ことで、
「薬物治療の個別最適化」
「医療マネジメント・医療安全の実践」
「地域医療・公衆衛
生への貢献」等を目標に掲げる「F 臨床薬学」へと学修を進めることが提示されている。さら
に、
「B 社会と薬学」で学ぶ基本的な社会制度やコミュニケーション等に関する知識や行動規
範、医療人としての考え方や心構えを理解して、質の高い医療・福祉・公衆衛生等を医療現
場や社会で実践するための目標も合わせて掲げている。
「F 臨床薬学」では、
「B 社会と薬学」で修得する社会制度や行動規範、医療人としての考
え方や心構え、
「C 基礎薬学」の科学的な基盤の学修を踏まえた、
「D 医療薬学」
「E 衛生薬学」
で修得する医薬品や病気、治療、環境、感染等に関する科学的知識とその活用方法を基に、
適切な薬物治療の計画を立案し、患者・生活者中心の視点から個別最適な医療等を実践し、
公衆衛生、感染制御、環境保全等に寄与して、社会の医療、保健、介護、福祉の向上に貢献す
る能力を修得するための目標を掲げている。これらの学修目標を、医療現場等の経験を通し
て、評価し向上させるのが薬学実務実習(以下「実務実習」
)の目的である。
本ガイドラインは、上記のようなモデル・コア・カリキュラムにおける B~G 領域の学修内
容とのつながりを深く意識した上で、「F 臨床薬学」の大学での学びを、実務実習を通して医
療現場等で「実践」して学生の成長を促すことを目指す指針を示したものである。また、医
療現場等での実務実習は、実務実習を行う病院及び薬局(以下「実習施設」という。)の環境、
ニーズ、目的の多様性を尊重して行うことが必須である一方、学生が初めて医療現場におい
てより深く継続して患者・生活者から学ぶ機会であるため、実習施設と大学との連携、教育
内容の標準化を図っていかに適正な実務実習を実施するかを目的として策定した。
「F 臨床薬学」の学修は、大学が定めた卒業時までの学修目標の修得内容に基づき、①実
務実習前に大学で行う患者個別の薬物治療を中心とした学修を経て、②医療現場等で患者・
生活者から学ぶ実務実習、そして、③実習終了後に各大学が行う卒業に向けた総合的・体系
的な臨床薬学教育の 3 つのフェーズから成り立っている。その過程の中で、②の実務実習は
唯一、医療現場等で学修し評価できる場であるので、大学は実習施設と協働してその学修環
境を構築しなければならない。実務実習は、学生が初めて本格的に医療現場等においてより
深く継続して患者・生活者から学ぶ機会であると同時に、実習施設間で医療ニーズに合致し
た多様性が存在する。このような状況の中で、大学内で行ってきた教育と医療現場等での学
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