よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


令和4年度オンライン資格確認等システムの基盤を活用した電子処方箋に関するモデル事業一式中間報告書(令和5年4月5日掲載) (37 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001084255.pdf
出典情報 令和4年度オンライン資格確認等システムの基盤を活用した電子処方箋に関するモデル事業一式中間報告書(令和5年4月5日掲載)(4/5)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

重複投薬アラートの件数を以下に示す。確定前処方箋情報でチェックがかかったものは処方箋
情報の変更等を実施することに加え、薬局受付時処方箋情報は電子処方箋のみであるためそもそ
も対象アラートは少ないと思料される。一方で確定前調剤結果情報のアラート件数が多いが、こ
れは紙の処方箋を含むためであり、モデル事業対象施設以外の処方箋についても重複投薬等チェ
ックを実施しアラートが上がっていることが分かる。
各施設においては重複投薬のアラートが上がることで、これまでの紙の処方箋では分からなか
った患者の薬剤情報を確認することができ、適切な処方/調剤を実施することができる。特に救
急患者やおくすり手帳を持参しない患者への対応として大きな効果が見込まれる。
一方で、医療機関において重複投薬のアラートが多い理由としては、継続して同じ薬剤を服薬
する患者が残薬のある状態で来院することも挙げられるため、内容を必ず確認する必要がある。
重複投薬の削減効果検証にあたっては、この繰り返し処方の際に機関が重複した結果、重複投薬
として検知されている事例が含まれている可能性を踏まえた上で、今後精査していく必要があ
る。

併用禁忌のアラート件数は重複投薬の情報に比較すると非常に少ないが、そもそも処方調剤に
おいて既に検討されているため原則発生しないという前提がある。システムでも正しく検知でき
ているため適切な処方/調剤に寄与しているといえる。

37