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出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.0版」の周知について(2/28付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 7.0 版 ●2 臨床像
図 2-1
COVID-19 の想定される病態
感染
炎症
ウイルス量
Day -5
曝露日
Day 0
発症日
中和抗体量
Day 7
Day 14
Day 21
(参考)WHO. What we know about the COVID-19 immune response. 02 Aug 2020.
【病理像の特徴】
剖検例の検討では,SARS-CoV-2 は II 型肺胞上皮に検出され,肺胞上皮へのウイルス感染
によるウイルス性肺炎が COVID-19 肺炎の本態と考えられている.重症例では,ARDS を反
映した DAD(diffuse alveolar damage:びまん性肺胞傷害)の所見が特徴的である.ウイル
ス抗原は炎症や DAD の所見に乏しく正常な肺に近い形態を示す領域において多く認められる.
肺胞上皮への SARS-CoV-2 の感染が病理形成に先行し,感染後の免疫応答によって上記のよ
うな病変が形成されると考えられる.また COVID-19 肺炎では,同一個体の同一肺葉内にお
いて,滲出期から線維化期までさまざまな病期の病変が同時に存在することが特徴的である.
すなわち,肺内のすべての部位において同時にウイルス感染が生じるのではなく,ウイルス感
染が徐々に広がることによって次第に病変が拡大し,最終的に呼吸不全をきたすような広大な
病変が形成されることが示唆される.
【インフルエンザとの鑑別】
COVID-19 とインフルエンザを臨床症状のみで鑑別することは困難である.都道府県感染
症情報センターなどによる疫学情報も参考にされたい.地域の流行状況によっては,発熱や呼
吸器症状を呈する患者を診る場合,インフルエンザと COVID-19 との両方の可能性を考慮し,
同時に検査する場合もあると考えられる.なお,2020/21 シーズンのインフルエンザの推計
受診者数は約 1.4 万人であり,
例年と比べ著しく少なかった.2021/22 シーズンも同様であり,
2021 年 9 月 6 日~ 2022 年 1 月 30 日までの累積の推計受診者数は約 0.3 万人である.
世界的にもインフルエンザの流行状況は予想される患者数を下回っている.2022 年 1 月 23
日現在,北半球の温帯地域では A 型インフルエンザウイルス(H3N2 亜型)
,B 型インフルエ
ンザウイルス(ビクトリア型)が検出されているが流行は下火になっている.
〈参考〉WHO. Influenza Update N°412. 07 Feb 2022.
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図 2-1
COVID-19 の想定される病態
感染
炎症
ウイルス量
Day -5
曝露日
Day 0
発症日
中和抗体量
Day 7
Day 14
Day 21
(参考)WHO. What we know about the COVID-19 immune response. 02 Aug 2020.
【病理像の特徴】
剖検例の検討では,SARS-CoV-2 は II 型肺胞上皮に検出され,肺胞上皮へのウイルス感染
によるウイルス性肺炎が COVID-19 肺炎の本態と考えられている.重症例では,ARDS を反
映した DAD(diffuse alveolar damage:びまん性肺胞傷害)の所見が特徴的である.ウイル
ス抗原は炎症や DAD の所見に乏しく正常な肺に近い形態を示す領域において多く認められる.
肺胞上皮への SARS-CoV-2 の感染が病理形成に先行し,感染後の免疫応答によって上記のよ
うな病変が形成されると考えられる.また COVID-19 肺炎では,同一個体の同一肺葉内にお
いて,滲出期から線維化期までさまざまな病期の病変が同時に存在することが特徴的である.
すなわち,肺内のすべての部位において同時にウイルス感染が生じるのではなく,ウイルス感
染が徐々に広がることによって次第に病変が拡大し,最終的に呼吸不全をきたすような広大な
病変が形成されることが示唆される.
【インフルエンザとの鑑別】
COVID-19 とインフルエンザを臨床症状のみで鑑別することは困難である.都道府県感染
症情報センターなどによる疫学情報も参考にされたい.地域の流行状況によっては,発熱や呼
吸器症状を呈する患者を診る場合,インフルエンザと COVID-19 との両方の可能性を考慮し,
同時に検査する場合もあると考えられる.なお,2020/21 シーズンのインフルエンザの推計
受診者数は約 1.4 万人であり,
例年と比べ著しく少なかった.2021/22 シーズンも同様であり,
2021 年 9 月 6 日~ 2022 年 1 月 30 日までの累積の推計受診者数は約 0.3 万人である.
世界的にもインフルエンザの流行状況は予想される患者数を下回っている.2022 年 1 月 23
日現在,北半球の温帯地域では A 型インフルエンザウイルス(H3N2 亜型)
,B 型インフルエ
ンザウイルス(ビクトリア型)が検出されているが流行は下火になっている.
〈参考〉WHO. Influenza Update N°412. 07 Feb 2022.
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