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出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.0版」の周知について(2/28付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 7.0 版 ●4 重症度分類とマネジメント
図 4-1 重症度別マネジメントのまとめ
軽症
中等症Ⅰ
呼吸療法
中等症Ⅱ
重症
酸素療法
HFNCを含む
必要時, フィルター付
CPAP, NPPV
挿管人工呼吸
/ECMO
腹臥位療法を含む積極的な体位変換
抗ウイルス薬
レムデシビル *1
モルヌピラビル*2
ニルマトレルビル/リトナビル *2
中和抗体薬*2
*1 :軽症患者への投与は適応外,重症化リスク因子
のある場合に考慮
*2 : 重症化リスク因子のある患者が対象
*3 : オミクロン株による感染には投与しない
*4 : ステロイドと併用する
ソトロビマブ
カシリビマブ/イムデビマブ *3
免疫抑制・調節薬
ステロイド(デキサメタゾンなど)
バリシチニブ
トシリズマブ*4
ヘパリン
抗凝固薬
・重症度は発症からの日数,ワクチン接種歴,重症化リスク因子,合併症などを考慮して,繰り返し評価を行うこ
とが重要である.
・個々の患者の治療は,基礎疾患や患者の意思,地域の医療体制などを加味した上で個別に判断する.
・薬物療法は COVID-19 やその合併症を適応症として日本国内で承認されている薬剤のみを記載した.詳細な使
用法は,添付文書などを参照すること.
2. 軽
症
〇 特別な医療によらなくても,経過観察のみで自然に軽快することが多い.
〇 内服による解熱薬や鎮咳薬などの対症療法を必要に応じて行う.飲水や食事が可能なら,必
ずしも輸液は必要ない.
〇 診察時は軽症と判断されても,発症 2 週目までに急速に病状が進行することがある.病状悪化
はほとんどの場合,低酸素血症の進行として表れる.
〇 病状が進行しているにもかかわらず,呼吸困難を自覚しない症例(silent hypoxia)があるこ
とに留意する.可能な限りパルスオキシメーターによる SpO2 測定が求められる.
〇 発症早期(5 ~ 7 日以内)かつ重症化リスク因子のある患者では,経口抗ウイルス薬,中和抗
体薬の適応がある.適応外ではあるがレムデシビルの投与も考慮される.
〇 ワクチン接種を2回受けた患者では重症化リスクは低減されるが,リスク因子があり病状の進
行が予期される場合には薬物療法を考慮する.
〇 宿泊療養施設や自宅で療養・健康観察とする場合,体調不良となったらどのように医療機関
を受診したらよいか,あらかじめ患者に説明しておく.
〇 軽症患者であっても発症前から感染性があるため,人との接触はできるだけ避けること.同居
家族がいる場合には生活空間を分けること,マスク着用や手洗いの励行を指導する.
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図 4-1 重症度別マネジメントのまとめ
軽症
中等症Ⅰ
呼吸療法
中等症Ⅱ
重症
酸素療法
HFNCを含む
必要時, フィルター付
CPAP, NPPV
挿管人工呼吸
/ECMO
腹臥位療法を含む積極的な体位変換
抗ウイルス薬
レムデシビル *1
モルヌピラビル*2
ニルマトレルビル/リトナビル *2
中和抗体薬*2
*1 :軽症患者への投与は適応外,重症化リスク因子
のある場合に考慮
*2 : 重症化リスク因子のある患者が対象
*3 : オミクロン株による感染には投与しない
*4 : ステロイドと併用する
ソトロビマブ
カシリビマブ/イムデビマブ *3
免疫抑制・調節薬
ステロイド(デキサメタゾンなど)
バリシチニブ
トシリズマブ*4
ヘパリン
抗凝固薬
・重症度は発症からの日数,ワクチン接種歴,重症化リスク因子,合併症などを考慮して,繰り返し評価を行うこ
とが重要である.
・個々の患者の治療は,基礎疾患や患者の意思,地域の医療体制などを加味した上で個別に判断する.
・薬物療法は COVID-19 やその合併症を適応症として日本国内で承認されている薬剤のみを記載した.詳細な使
用法は,添付文書などを参照すること.
2. 軽
症
〇 特別な医療によらなくても,経過観察のみで自然に軽快することが多い.
〇 内服による解熱薬や鎮咳薬などの対症療法を必要に応じて行う.飲水や食事が可能なら,必
ずしも輸液は必要ない.
〇 診察時は軽症と判断されても,発症 2 週目までに急速に病状が進行することがある.病状悪化
はほとんどの場合,低酸素血症の進行として表れる.
〇 病状が進行しているにもかかわらず,呼吸困難を自覚しない症例(silent hypoxia)があるこ
とに留意する.可能な限りパルスオキシメーターによる SpO2 測定が求められる.
〇 発症早期(5 ~ 7 日以内)かつ重症化リスク因子のある患者では,経口抗ウイルス薬,中和抗
体薬の適応がある.適応外ではあるがレムデシビルの投与も考慮される.
〇 ワクチン接種を2回受けた患者では重症化リスクは低減されるが,リスク因子があり病状の進
行が予期される場合には薬物療法を考慮する.
〇 宿泊療養施設や自宅で療養・健康観察とする場合,体調不良となったらどのように医療機関
を受診したらよいか,あらかじめ患者に説明しておく.
〇 軽症患者であっても発症前から感染性があるため,人との接触はできるだけ避けること.同居
家族がいる場合には生活空間を分けること,マスク着用や手洗いの励行を指導する.
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