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脳科学研究の現状について (16 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2023/05/6050518.html
出典情報 ライフサイエンス委員会 脳科学作業部会(第6回 5/18)《文部科学省》
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戦略的国際脳科学研究推進プログラム
国際連携により、健常から疾患に至る脳画像等の総合的解析、AIによる脳科学技術開発、ヒトと非ヒト霊長類動物との神経回路比較研究を推進
することで、人間の心を生み出す知性、感性や社会性などのしくみを神経回路レベルで解明し、精神・神経疾患の早期発見、早期介入に導くことを
目指す。

欧米の脳研究プロジェクト

精神・神経疾患
MRI画像
(MRI画像共通
プロトコル開発)

革新脳成果をヒトの神経回路機能と疾患解明につなぐ研究基盤・基礎技
術の確立

①ヒト脳と非ヒト霊長類脳の種間比較
②健常及び精神疾患のMRI画像データベース、高齢者におけるパーキンソン病やアルツハイマー病の患者
に係るコホート(PADNI)の整備
③新しい脳型アルゴリズムの開発
①ヒト脳とマカクザルの種間比較

国際共同研究プロジェクト

②MRI画像データベース(国際比較・他施設可能)
機種間差・個人差を調和し、精神・神経疾患の発症前後を含む横断かつ
縦断的なMRIデータの共有化を実現し、公開した。また、症例と疾患の多
様性で世界に比肩するもののない臨床MRIデータベースである。

精神・神経疾患
MRI画像等の
解析

縦断データ: 健常⇒発症/治療前⇒治療後の変化
横断データ: 【思春期】統合失調症、発達障害
【成人期】うつ病、双極性障害等
【高齢期】アルツハイマー病、パーキンソン病等

GEMRIC(The Global ECT-MRI Research
Collaboration)
ENIGMA(The Enhancing Neuroimaging
Genetics through Meta-Analysis)

出典:Neuroimage. 2021 Oct 31;245:118693. doi: 10.1016/j
.neuroimage.2021.118693.

国際ネットワーク
脳データに係る
撮像・研究倫理
に関する国際
ルール策定等

③新しい脳型アルゴリズム開発

(出典)第4回脳科学作業部会 伊佐先生説明資料

<今後の期待>
MRI等のヒト脳関連データを拡充していくことで、縦断/横断的データ解析による疾患特異的回路の抽出などの疾患研究や、マーモセット脳画像の統合データベースとの統
合やPADNIとの連携によるヒト脳の高次機能の解明が期待
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非ヒト霊長類脳からヒト脳の種間比較技術、脳型アルゴリズムを発展させ、ヒト脳の高次機能解明につなげていくことが期待。