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ニュースリリース 厚生労働大臣・老健局へ要望 (17 ページ)
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公開元URL | https://www.nurse.or.jp/home/about/newsrelease/ |
出典情報 | 厚生労働大臣・老健局へ要望(5/24)《日本看護協会》 |
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3-1)
訪問看護
専門性の高い看護師が実施する訪問看護の評価
• 専門性の高い看護師が介護保険による訪問看護を行い、利用者の病態に応じた高度なケアおよび計画的
な管理を実施した場合の評価を新設されたい。
• 訪問看護利用者には介護・医療ニーズを併せ持つ者が多く、特に認知症や摂食嚥下障害、褥瘡、がんなど、重度要介護
者における有病率が高い疾患については、適切な医療的ケアや日常生活援助により、症状の改善あるいは重度化予防を
図りながら療養継続を支える体制が必要である。
• 医療保険の訪問看護においては、がん緩和ケアや褥瘡ケア、ストーマのケアを要する患者に対し、当該領域の専門性を有す
る看護師が、他の医療機関や訪問看護ステーションの看護師と同行訪問してケアの技術指導等を行った場合の評価が設
けられている。2022年度改定では、専門性の高い看護師による計画的な管理の評価が「専門管理加算」として新設された。
摂食嚥下障害に関する専門性の高い看護師の支援による効果
⚫ 入院患者1,330例に対し摂食嚥下障害看護認定看護師が全身状態の確認、
摂食嚥下障害のスクリーニングを行い、精査が必要と判断された998例に対
し多職種チームによる摂食機能療法回診を実施。
⚫ 嚥下チームによる摂食嚥下障害の評価を行った上で、認定看護師が常に患
者の状態を把握し、食事形態の変更などのアドバイスを行った。
認知症に関する専門性の高い看護師の支援による効果
表1 認知症者のBPSD症状への効果(支援前後のDBD-13※1スコアの変化)
※1 BPSDの13項目に関する
5段階尺度。得点が高いほど
BPSDの出現頻度が高いことを
示す。
【結果】肺炎の発生を抑えつつ、食事形態や栄養摂取状況等が大幅に改善した
図1 食事形態の変化
図2 栄養摂取状況の変化
表2 家族介護者の介護負担感への効果(支援前後のJ-ZBI_8※2のスコアの変化)
※2 介護負担感の8項目に
関する5段階尺度。得点が高
いほど介護負担感が高いこと
を示す。
介入時に比べ初回介入後、最終時にそれぞれ有意(p<0.001)
また、初回介入後に比べ最終時に有意に改善した(p<0.001)(Wilcoxon順位和検定)
戸田芙美他(2015)「摂食嚥下障害患者に対する摂食機能療法回診の効果」
Japanese Journal of Comprehensive Rehabilitation Science ,Vol6
令和元年度老健事業「認知症患者及び家族支援における認知症看護認定看護師の
活用に関する調査研究事業」(日本看護協会)
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訪問看護
専門性の高い看護師が実施する訪問看護の評価
• 専門性の高い看護師が介護保険による訪問看護を行い、利用者の病態に応じた高度なケアおよび計画的
な管理を実施した場合の評価を新設されたい。
• 訪問看護利用者には介護・医療ニーズを併せ持つ者が多く、特に認知症や摂食嚥下障害、褥瘡、がんなど、重度要介護
者における有病率が高い疾患については、適切な医療的ケアや日常生活援助により、症状の改善あるいは重度化予防を
図りながら療養継続を支える体制が必要である。
• 医療保険の訪問看護においては、がん緩和ケアや褥瘡ケア、ストーマのケアを要する患者に対し、当該領域の専門性を有す
る看護師が、他の医療機関や訪問看護ステーションの看護師と同行訪問してケアの技術指導等を行った場合の評価が設
けられている。2022年度改定では、専門性の高い看護師による計画的な管理の評価が「専門管理加算」として新設された。
摂食嚥下障害に関する専門性の高い看護師の支援による効果
⚫ 入院患者1,330例に対し摂食嚥下障害看護認定看護師が全身状態の確認、
摂食嚥下障害のスクリーニングを行い、精査が必要と判断された998例に対
し多職種チームによる摂食機能療法回診を実施。
⚫ 嚥下チームによる摂食嚥下障害の評価を行った上で、認定看護師が常に患
者の状態を把握し、食事形態の変更などのアドバイスを行った。
認知症に関する専門性の高い看護師の支援による効果
表1 認知症者のBPSD症状への効果(支援前後のDBD-13※1スコアの変化)
※1 BPSDの13項目に関する
5段階尺度。得点が高いほど
BPSDの出現頻度が高いことを
示す。
【結果】肺炎の発生を抑えつつ、食事形態や栄養摂取状況等が大幅に改善した
図1 食事形態の変化
図2 栄養摂取状況の変化
表2 家族介護者の介護負担感への効果(支援前後のJ-ZBI_8※2のスコアの変化)
※2 介護負担感の8項目に
関する5段階尺度。得点が高
いほど介護負担感が高いこと
を示す。
介入時に比べ初回介入後、最終時にそれぞれ有意(p<0.001)
また、初回介入後に比べ最終時に有意に改善した(p<0.001)(Wilcoxon順位和検定)
戸田芙美他(2015)「摂食嚥下障害患者に対する摂食機能療法回診の効果」
Japanese Journal of Comprehensive Rehabilitation Science ,Vol6
令和元年度老健事業「認知症患者及び家族支援における認知症看護認定看護師の
活用に関する調査研究事業」(日本看護協会)
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