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薬-2参考3○令和6年度薬価改定の主な課題と議論の進め方について (29 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212451_00064.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 薬価専門部会(第202回 6/21)《厚生労働省》
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期的には、バイオ医薬品の開発に係るケイパビリティを強化し、国内におけるバイオ
医薬品全般の開発につなげていくことが必要である。
(ベンチャー企業の育成・支援)


ベン チャ ー企 業に つい ては 、 医 療系 ベン チャ ー・ トー タル サポ ート 事業 ( MEDISO )
等による各種支援の取組を進め、国内外の企業との共同研究や、ライセンス提携、M&A
のほか 、資金 調達 、知 財戦略 等 、開 発か ら上 市、さ らには 海外 展開 まで一 貫した サポ
ートを実施し、より活躍しやすいような環境整備を行うことが必要である。



また、失敗した場合でも再度挑戦できる環境を作ることが重要である。このため、魅
力的な ベンチ ャー 企業 のネッ トワー ク、 クラ スター (集積 )を 作り 、再度 のチャ レン
ジが行える環境の構築に努めるべきである。



ベンチャー企業がシーズの創出から臨床開発の全てを一社で実施する必要はない。海
外では、CRO、CMO、CDMO といったものが多いが、日本では、特にバイオ医薬品に関し
て、そ れらの 企業 への 育成施 策が十 分で はな い こと から、 ベン チャ ー企業 への支 援と
併せ、これら機関の育成を図ることが必要である。

(人材の流動化)


特に創薬の中心となっている米国などの海外人材を活用していくことが重要である。
例えば 、米国 で法 人を 作り、 人材や 資金 を獲 得する といっ た、 現地 のエコ システ ムに
入り込んで行われる医薬品開発も支援すべきである。



専門知識の共有化を図るために、製薬企業、アカデミア、国立研究開発法人日本医療
研究開発機構(AMED)や PMDA とベンチャー企業やベンチャーキャピタルが交流する仕
組み(兼業や副業を含む)を構築することが必要である。

(エコシステムの構築)


エコシステムを日本に構築して根付かせるためには、1つでも多くの成功事例(革新
的な医 薬品の 開発 の進 展や上 市及び ベン チャ ー企業 の 企業 価値 の向 上)を 生み出 すこ
とが必 要であ る。 アカ デミア などで シー ズを 創出し た研究 者、 ベン チャー 企業の 起業
家、そ してベ ンチ ャー キャピ タルな どの 支援 者 の中 で成功 事例 が生 まれる ことに よっ
て、次の起業や投資につながり、エコシステムの正の循環が進む と考えられる。



ベンチャー企業は、現状においては、どこかのタイミングで製薬企業へライセンスア
ウトす ること が想 定さ れる。 このよ うな ベン チャー 企業の 動き を促 進する ために も、
製薬企 業への 働き かけ 、特に 製薬企 業に 優遇 制度が 適用さ れる よう な取組 、ベン チャ
ー企業との連携推進を促すべきである。



国内外の製薬企業やベンチャー企業、アカデミアといった関係者間のマッチングがう
まく進 んでお らず 、産 学連携 に対し ての 期待 感が上 がって いな い現 状があ る。産 学間
のマッ チング が促 進さ れるよ う、政 府と して 、現在 の取組 を更 に充 実させ るべき であ
る。

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