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薬-2参考3○令和6年度薬価改定の主な課題と議論の進め方について (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212451_00064.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 薬価専門部会(第202回 6/21)《厚生労働省》
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はじめに


「最新技術を駆使して開発された医薬品や、使いなれている医薬品が 医療現場に確実
に供給される」ことは日本において長年の間、当然のものとして考えられてきた。



しかしながら、令和2年 (2020 年)末に発覚した後発医薬品(以下「後発品」とい
う。)企業の不祥事を端緒とした一連の供給不安や、いわゆるドラッグ ・ラグ/ドラッ
グ・ロス 1 と呼ばれている事象が顕在化した結 果、国民に必要な医薬 品が届かないとい
う保健衛生上極めて重大な問題が生じている。



こうした事象の背景には、特定の企業による不祥事や開発力の低下といった個別の要
因だけではなく、日本の医薬品産業を取り巻く環境及び制度並びにこれらを起因とす
る産業全体における課題が大きく影響していると考えられる。



このような問題意識の下、日本の医療水準の維持及び向上のために必要な「革新的な
医 薬 品 や 医 療 ニ ー ズ の 高 い 医 薬 品 の 日 本 へ の 早 期 上 市 」、「 医 薬 品 の 安 定 供 給 」 を 確保
する観点から、現状の課題を踏まえ、流通や薬価制度、産業構造の検証などの幅広い
議論を行うため、「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討
会」(以下「本検討会」という。)を立ち上げることとしたものである。



本検討会における計 13 回にわたる議論の結果をとりまとめたので、以下のとおり報
告する。政府においては、当該報告を踏まえ、必要な政策の検討を速やかに行い、実
施されることを期待する。

1

ドラッグ ・ラグ とは、 欧 米では承 認され ている が日 本では承 認され ていな い医 薬品が発 生して いる事
象のことをいい、このうち、特に日本での開発に着手されていない事象をドラッグ・ロスという。

2