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【資料2】小規模多機能型居宅介護 (34 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33719.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第218回 6/28)《厚生労働省》
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小規模多機能型居宅介護の機能・役割の検証まとめ
令和3年度老人保健健康増進等事業による検証
令和3年度調査において、小多機の機能・役割の検証として、小多機の利用者・サービス提供状況・利用開始前後の動向・利用者像等について小多機
事業所調査・居宅介護支援事業所調査・保険者ヒアリング調査を実施した。検証結果は以下の通りであった。



<機能=提供サービスについて>
○ 小多機は利用者の状態に応じて、中心となる通い・訪問に泊まりを組み合わせてサービス提供を行っており、サービス利用終了後の
移行サービスをみると、「死亡」や「医療機関への入院」の割合を合計すると全体の半数程度となることから、日々変化する利用者の
ニーズに対応し、中重度者になっても在宅生活の継続に一定寄与していることが確認できた。
○ 一方で、利用終了後に3割以上の利用者が施設・居住系サービスへ移行していることや、その理由として認知症の重度化や家族の介
護負担等が挙げられていることから、そもそも小多機単独でどこまで対応していくかといった観点も含め、引き続き検討が必要。
<役割=機能から考えられる利用者像について>
○ 小多機の利用者像は、軽度者から中重度者であり、その中でも特に「通い・訪問・泊まりを組み合わせてのサービス利用をしたい
方」「一日に複数回の支援」を望まれる方といった利用者像が確認できた。
(※)小規模多機能型居宅介護の創設時の理念(平成18年度介護報酬等の改定についてー概要ー(平成18年1月26日社会保障審議会介護給付費分科会))抜粋
(1)小規模多機能型居宅介護・介護予防小規模多機能型居宅介護
○ 中重度となっても住み慣れた自宅や地域において在宅生活を継続することを支える観点から、「通い」を中心として、利用者の様態や希望などに応じ、随時「訪問」や「泊まり」
を組み合わせて提供するサービス類型とする。

令和4年度老人保健健康増進等事業による検証
令和3年度調査において、検討課題とされた事項について、引き続き検証を行ったところ結果は以下の通りであった。



<利用終了後の状況について>
〇 認知症の重度化等によりやむを得ず施設、居住系サービスに移行しているケースが確認された。


本人は在宅での生活を希望していたが、やむを得ず施設・居住系サービスへ移行した場合の主な理由として、「家族にとって利用者
の介護負担が大きいため」、「認知症が重度化したため」が多い傾向であり、認知症が重度化した際に、対応できなかったこととして、
常時の見守りが必要になり、事業所として対応できなくなったケース、介護者の体力が限界だったことにより家族の負担増等により在
宅生活が難しくなったケース等が挙げられている。

出典:令和3年度及び令和4年度老人保健事業推進費等補助金「定期巡回・随時対応型訪問介護看護及び(看護)小規模多機能型居宅介護の普及等に関する調査研究事業
(株式会社エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所)」

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