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2012年10月31日(水)
[高度医療センター] ナショナルセンター、1つの法人に統合すべきか
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厚生労働省は10月31日に、「国立高度専門医療研究センターの在り方に関する検討会」を開催した。
この日は、国立高度専門医療研究センター(ナショナルセンター)の組織等について議論を行った。
ナショナルセンターは現在、独立行政法人として運営されているが、近く「中期目標行政法人」「国立研究開発行政法人」「医療関係法人」などの新法人に移行することとされている(p22参照)。
検討会では、6つのセンターが6・・・
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2012年10月26日(金)
[医療安全] 医療事故の原因究明と刑事責任追求、どちらを優先すべきか
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厚生労働省は10月26日に、医療事故に係る調査の仕組み等のあり方に関する検討部会を開催した。
この日は、医療事故調査の仕組みのうち「捜査機関との関係」について議論したほか、再発防止も議題にあげられた。
医療事故が生じた場合、医師や医療機関の刑事責任(業務上過失致死など)が問題になるケースもある。この場合、現在は捜査機関(警察や検察)による捜査が行われ、診療記録等は押収されてしまう。すると、部会で検・・・
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2012年10月24日(水)
[先進医療] 先進医療の有効性・安全性などを慎重に審査する部会スタート
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厚生労働省は10月24日に、先進医療技術審査部会の初会合を開催した。
この部会は、先進医療ABを統一的に議論するために新設された「先進医療会議」の下部組織である。先進医療は、使用する機器や医薬品が薬事承認を受けているか否か、さらに有効性・安全性の程度に応じて、先進医療AとBに区分される(p12参照)(p55~p74参照)。このうち、使用機器等が薬事承認を受けていない、あるいは安全性が低い先進医療Bについて・・・
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2012年10月24日(水)
[看護] 指定研修受けていない看護師、条件付きで特定行為実施認めるべきか
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厚生労働省は10月24日に、チーム医療推進会議を開催した。
この日は、看護師の能力を認証する仕組みが主な議題となった。
特別の研修を受けた看護師(特定看護師、仮称)が、医師の包括的指示のもとで一定の医療行為(特定行為)を実施できるようにしてはどうかという検討が進んでいる。
厚労省当局は、特定看護師の能力認証制度について、さらに詰める必要のある論点を提示している。具体的には、以下のとおりだ・・・
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2012年10月23日(火)
[看護] 特定行為案「技術難易度でなく、危険度」で判断すべきとの意見多数
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厚生労働省は10月23日に、チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループを開催した。
特別の研修を受けた看護師(特定看護師、仮称)が、医師の包括的指示のもとで一定の医療行為(特定行為)を実施できるようにしてはどうかという検討が進んでいる。特定行為と特定看護師の研修カリキュラムについては、素案がまとめられ、9月上旬からの1ヵ月、パブリックコメントが募集されていた。
この日は、特定行為の範囲を確・・・
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2012年10月19日(金)
[チーム医療] 平成23年度チーム医療実証事業報告書、68施設の取組を評価
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厚生労働省は10月19日に、「平成23年度 チーム医療実証事業報告書」を公表した。
近年、安全で質の高い医療を実現する目的で、各医療関係職種の専門性を高め、それぞれの役割を拡大し、各職種が互いに連携して医療を提供する「チーム医療」が様々な医療現場で実践されている。
厚労省の「チーム医療推進会議」の下部組織である「チーム医療推進方策検討ワーキンググループ」は、平成23年6月にチーム医療を推進するための方策・・・
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2012年10月18日(木)
[臨床研修] 必修科目や基幹病院の入院3000人要件等、見直しに向けた論点に
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厚生労働省は10月18日に、「臨床研修制度の評価に関するワーキンググループ」を開催した。この日は、厚労省当局から論点骨子(案)が提示された。
論点骨子案では、(1)基本理念と到達目標(2)基幹型臨床研修病院の指定基準(3)研修の中断および再開、修了―の大きく3つの項目に沿って議論を整理し、臨床研修制度の改善につなげることが示されている。
(1)の到達目標については、「経験すべき疾患・病態」の種別、経験目・・・
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2012年10月16日(火)
[医療法人] 社会医療法人は10月1日現在、178法人 厚労省
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厚生労働省は10月16日に、「平成24年10月1日現在の、社会医療法人の認定状況」を発表した。
10月1日現在、社会医療法人は178認定されており、7月1日時点と比べて10法人増加している(p1~p8参照)。
新たに認定された社会医療法人は、以下のとおり。
(1)社会医療法人社団 碩心会(北海道札幌市)(p1参照)
(2)社会医療法人 医仁会(北海道札幌市)(p1参照)
(3)社会医療法人社団 三草会(北海道札幌市)&l・・・
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2012年10月12日(金)
[看護] 福島県と厚労省が、看護職就職フェアと病院見学ツアーを開催
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厚生労働省は10月12日に、「福島県看護職就職フェア」の開催について発表した。
東日本大震災から1年半以上が経過するが、福島県では相双地域を中心に看護師確保が困難な状況が続いているという。
そこで、福島県と厚労省は、東京・大手町(千代田区)で平成24年11月18日(日)に、看護職を対象とした就職フェアを開催する。当日は、福島県内にある約40の病院が出展するほか、偽腕を使った採血研修なども行われる・・・
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2012年10月09日(火)
[認知症] 認知症疾患医療センター、二次医療圏に少なくとも1ヵ所以上整備を
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厚生労働省は10月9日に、「精神疾患の医療体制の構築に係る指針の改正」に関する通知を発出した。
医療法第30条の4の規定に基づく新たな医療計画の策定に関して、「疾病・事業及び在宅医療に係る医療体制について」(平成24年3月30日通知、医政指発0330第9号、以下「指導課長通知」)を発出している。
今般、指導課長通知の「精神疾患の医療体制の構築に係る指針」(以下、精神疾患指針)中の、第2.2.(5)「認知症に対して・・・
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2012年10月04日(木)
[病院] 国立病院と労災病院、政策医療研究や地域医療提供などの役割は継続
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厚生労働省は10月4日に、「国立病院及び労災病院の新しい法人制度に関する検討会」を開催した。この日は、論点整理が行われた。
厚労省当局は、これまでの議論を踏まえ、論点を(1)基本的方向性(2)両病院(国立、労災)の使命、役割、業務等(3)目標・評価の在り方(4)法人の組織・運営等(ガバナンス)(5)組織・運営等(役員)(6)組織・運営等(雇用・人事管理)(7)組織・運営等(投資・財務)(8)将来の統合も視・・・
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2012年10月03日(水)
[専門医] 新たな専門医認定機関の運営と絡め、医師の地域・診療科偏在是正
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厚生労働省は10月3日に、専門医の在り方に関する検討会を開催した。この日は、専門医の養成などについて議論を行った。
平成24年8月の「中間まとめ」では、専門医の養成・認定・更新に関する検討課題が整理されている(p38~p39参照)。この日は、これらの課題を検討する際の論点が、厚労省から提示されている(p21~p22参照)。
まず、『養成プログラムに、専門項目だけでなく基本診療能力に関する内容も盛込むべきか』・・・
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2012年10月02日(火)
[歯科技工] 歯科補てつ物の品質確保に向け、品質管理指針などを見直し
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厚生労働省は10月2日に、「歯科技工士法施行規則の一部を改正する省令」の施行通知を発出した。
主な改正点は、(1)歯科技工指示書の記載事項に、患者の氏名や歯科技工所の所在地などを追加する(2)歯科技工所の構造設備基準を施行規則に規定する―という2点(p2~p3参照)。
インターネットの普及などにより、補てつ物の製作・流通過程等が多様化し、一部には、中国に補てつ物作成を依頼するケースもあり、品質の確保が・・・
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2012年10月01日(月)
[医療情報] レセプト等個人情報の取扱い、再度周知・指導を要請
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厚生労働省は10月1日に、「医療機関、薬局及び保険者における診療報酬明細書等の個人情報の適切な取扱い」に関する事務連絡を行った。
個人情報の取扱い規定に関しては、「個人情報の保護に関する法律」(平成15年法律第57号)等があり、また、23年8月3日付の事務連絡「医療機関、薬局及び保険者における診療報酬明細書等の個人情報の適切な取扱い」も発出されているところである。
しかし最近も、厚労省に「一部の医療機関・・・
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2012年10月01日(月)
[巡回診療] 民間医療機関が巡回診療行う場合の手続きを簡素化
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厚生労働省は10月1日に、昭和37年6月20日付の厚生省医務局長通知「巡回診療の医療法上の取り扱いについて」、および平成7年11月29日付の厚生省健康政策局長通知「医療機関外の場所で行う健康診断の取扱いについて」を改正する通知を発出した。
厚労省は、これまで巡回診療を「診療所の開設に該当する」ものと取扱っている。なぜなら、公衆または不特定多数の人に医療を提供する行為であるからだ。
しかし、無医地区等で公的・・・
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2012年09月28日(金)
[医療情報] 医療機能情報の公表方法、利便性向上めざし一部改正
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厚生労働省は9月28日に、「医療機能情報提供制度実施要領の一部改正」に関する通知を発出した。
医療機能情報提供制度とは、医療を受けたい人に対し、病院等の医療機関を比較・選択することを支援するため、医療機関の一定の情報を提供することを目的とした制度である。
制度の実施に関しては、厚労省医政局長による通知「医療機能情報提供制度実施要領について」(平成19年3月30日付、医政発第0330013号)の別添「医療機能・・・
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2012年09月28日(金)
[医療情報] 虚偽・誇大表現等トラブル防ぐためホームページにガイドライン
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厚生労働省は9月28日に、「医療機関のホームページの内容の適切なあり方に関する指針(医療機関ホームページガイドライン)」を公表した。
医療機関のホームページは、原則として広告規制の対象とはなっていないが、美容医療サービス等の自由診療を行う医療機関のホームページに掲載されている情報によるトラブルが発生している。
この状況を受け、インターネット上の医療機関のホームページ(以下、ホームページ)全般の内・・・
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2012年09月28日(金)
[医療安全] 医療事故調査と警察捜査との関係、警察の関与に慎重な意見
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厚生労働省は9月28日に、医療事故に係る調査の仕組み等のあり方に関する検討部会を開催した。
この日は、調査の仕組みのうち(1)費用負担(2)捜査機関との関係―について議論したほか、日本医療安全調査機構の矢作氏(東京地域代表)からヒアリングを行った。
医療事故調査における費用については、これまでに「基本的に医療者が提供すべき」とする意見がある一方で、「患者側からの申し出による場合には、ある程度の患者側・・・
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2012年09月27日(木)
[臨床研修] 条件付きながら、66.8%の研修医が医師不足地域での従事希望
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厚生労働省は9月27日に、臨床研修制度の評価に関するワーキンググループを開催した。この日は、臨床研修制度の基本理念や目標、研修期間、研修すべき診療科などの総論的事項を中心に議論するとともに、有識者からヒアリングを行った。
厚労省当局からは、総論的事項に関する論点案が示された(p115~p118参照)。たとえば、研修期間の「2年以上」は妥当かどうか、必修(内科、救急部門、地域医療)・選択必修(外科、小児科・・・
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2012年09月27日(木)
[臨床研修] 研修医を募集する基幹型臨床研修病院・大学病院、4年連続減少
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厚生労働省は9月27日に、平成25年度の臨床研修の実施体制を決定したことを明らかにした。
資料によると、平成25年度から研修を開始する「研修医を募集する基幹型臨床研修病院・大学病院」は1019ヵ所。前年度に比べて7ヵ所減少し、4年連続の減少となっている(p1参照)。
研修医の募集定員は1万739人で、前年度より16人(1.4%)減少している。このうち424人については、一定規模以上の病院に必置となっている小児科・産・・・
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2012年09月26日(水)
[高度医療] 現在の先進医療、10月に示される基準で先進医療ABに振分け
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厚生労働省は9月26日に、高度医療評価会議を開催した。この日は、先進医療制度の見直しに向けて議論したほか、新たな高度医療技術の検討などを行っている。
先進医療制度については、平成24年10月1日以降は、制度の枠組みそのものが大きく変更される。具体的には、(1)使用される医療機器等が未承認か否かという従来基準に加えて、安全性・有効性を考慮した区分基準(先進医療AとB)を設ける(2)安全性・有効性などは新たに・・・
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2012年09月26日(水)
[再生医療] 再生医療の推進・安全性確保の検討開始、25年夏に取りまとめを
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厚生労働省は9月26日に、厚生科学審議会の下部組織である「再生医療の安全性確保と推進に関する専門委員会」の初会合を開催した。
再生医療とは、患者自身、あるいは他者の細胞などから組織や臓器を作成し、機能不全となった患者の組織・臓器と置換えるというもの。これまで有効な治療法のなかった疾患が治療できるようになる大きな可能性を秘めている。
しかし、新たな医療技術でもあり、安全性には課題が残る。たとえば、・・・
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2012年09月25日(火)
[医療提供体制] 遺体用いた手術・手技向上のための研修を行う大学を補助
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厚生労働省は9月25日に、平成24年度の「実践的な手術手技向上研修事業」を実施する団体の公募を開始した。
医療安全がこれまで以上に重視される中で、手術・手技を患者に対して行う前に、OJT(on the job training)による臨床研修を積み、模型や動物等で練習することなどが求められている。しかし、高度な手術・手技についてはOJTの機会が少ないなどの理由から、我が国においても「遺体」を使用した手術・手技向上のための研・・・
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2012年09月24日(月)
[医師] 医師・歯科医師の免許証など資格確認の周知徹底を
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厚生労働省は9月24日に、医師及び歯科医師の資格確認の徹底に関する通知を発出した。
これまで厚労省は、医師・歯科医師の資格確認の徹底等を求める通知を発出していたが、今般、無資格者の医業行為による逮捕事例が判明した。
無資格者による医業・歯科医業は国民の生命・身体に対する脅威となるばかりでなく、国民の医療に対する信頼を失墜させる原因となる。
このことを受け、本通知では、医師・歯科医師の採用時に、免・・・
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2012年09月24日(月)
[医薬品等] 医薬品・医療機器の23年生産・輸入等の状況、詳細版
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厚生労働省は9月24日に、平成23年の薬事工業生産動態統計年報の詳細版を公表した。年報そのものは8月21日に発表されており、本誌でもお伝え済みである。
大まかに振返ると、(1)医薬品の国内生産金額は6兆9874億円(対前年比3.1%増)、外国からの輸入金額は2兆5313億円(同9.3%増)で、合計9兆5187億円(p8~p34参照)(2)医療機器の国内生産額は1兆8085億円(対前年比5.5%増)、輸入額は1兆584億円(同0.3%増)で、合・・・
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