-
2011年12月26日(月)
[がん対策] 次期がん対策推進基本計画に向け、がん医療全般の拡充打ち出す
-
厚生労働省が12月26日に開催した、がん対策推進協議会で配付された資料。この日は、前回(12月12日)会合に引き続き、厚労省から「次期がん対策推進基本計画の骨子(案)」が示され、これに基づいた議論を行った。骨子案は、議論の進展を踏まえて順次、修文・追記が行われている。
まず、がん医療については、がんが全身疾患であることを重視し、「放射線療法や化学療法の充実」を強調。さらに、技術進歩に伴った「手術療法の・・・
-
2011年12月24日(土)
[24年度予算] 24年度厚労省予算、一般会計は前年度比7.9%減の26兆6873億円
-
厚生労働省は12月24日に、平成24年度予算案の概要を公表した。一般会計については、26兆6873億円で、前年度に比べて2兆2765億円、7.9%の減額となっている。このほかに、年金交付国債(一般会計)2兆4879億円、東日本大震災復興特別会計1276億円などが計上されている(p2~p3参照)。
社会保障関係費は26兆2152億円(前年度比2兆3001億円、8.1%減)で、内訳は年金8兆1037億円(同22.0%減)、医療10兆2442億円(同3.2%増)・・・
-
2011年12月12日(月)
[がん対策] 次期がん対策推進計画、がんの早期発見や研究施策示す
-
厚生労働省が12月12日に開催した、がん対策推進協議会で配付された資料。この日は、前回会合に引き続き、平成24年度からの次期がん対策推進基本計画の骨子案について議論した。
この日に示された骨子案では、(1)放射線療法、化学療法および手術療法のさらなる充実(2)がん医療に携わる専門医療従事者の育成(3)医薬品・医療機器の早期開発・承認に向けた取組み(4)がん予防(5)がんの早期発見(6)がん研究(7)がん患者・・・
-
2011年12月09日(金)
[24年度予算] PMDA人材育成等の経費、審査体制充実に直結するものに限定
-
政府・与党が12月9日に開催した、予算編成に関する政府・与党会議で配付された資料。この日は、「日本再生重点化措置」に係る優先・重点事業、横断的検討分野の取扱いについて実務者会合からの最終報告を受けた。
「日本再生重点化措置」に係る優先・重点事業は大きく4分野にわけられ、中でも、「新たなフロンティア及び新成長戦略」分野は相対的に優先される。このうち「宇宙」「海洋」「医療イノベーション」「グリーンイノ・・・
-
2011年11月18日(金)
[がん対策] 次期がん対策推進計画、地域連携や医療機関整備の骨子案示す
-
厚生労働省が11月21日に開催した、がん対策推進協議会で配付された資料。この日は、厚労省当局から平成24年度からの次期がん対策推進基本計画の骨子案が示され、これに基づいて意見交換したほか、がん予防・がん検診、がん対策指標についても議論を行った。
今回示された骨子案では、全体の構成の一部についてのみ記載されている。具体的には、(1)緩和ケア(2)地域連携と在宅医療(3)医療機関の整備等(4)相談支援・情報・・・
-
2011年11月02日(水)
[がん対策] がん登録の法制化にあたっては、国民へのメリット提示が必要
-
厚生労働省が11月2日に開催した、がん対策推進協議会で配付された資料。この日は、がん登録について議論したほか、がん研究専門委員会からの報告案受領、がん患者の経済負担や就労支援についてヒアリングを行った。
がん登録とは、がん患者の属性や、がんの種別、予後などに関する情報をデータベース化する取組みのこと。医療機関単位で行う院内がん登録と、自治体レベルで行う地域がん登録がある。厚労省は、がん登録に関する・・・
-
2011年10月26日(水)
[診療報酬] 外来放射線治療の前提となる診察、患者の状態に応じて緩和
-
厚生労働省が10月26日に開催した、中医協総会で配付された資料。この日は、がん対策、生活習慣病対策、感染症対策などがテーマとなった。
がん対策のポイントとしてあげられているのは(1)放射線治療(2)緩和ケア―のがん医療提供体制に関する2本柱である。
放射線治療については、専門医の不足を補うために、(1)全身状態が良好で、副作用が軽微な場合には、放射線治療医師が1名以上常勤していることや、医師・看護師・・・・
-
2011年10月20日(木)
[がん対策] 緩和ケア専門の診療所や「地域がん登録」の法制化が求められる
-
厚生労働省が10月20日に開催した、がん対策推進協議会で配付された資料。この日は、在宅医療、チーム医療について議論した。
在宅がん医療については、緩和ケアのニーズが高い一方で、習熟した医師が少なく、また実施する診療所等の整備が整っていない、などといった点が多く指摘され、病診連携および診診連携や、ケア専門診療所の体制整備を求める意見が出されている(p13~p15参照)。
チーム医療については、認定・専門・・・
-
2011年10月07日(金)
[健康日本21] 生活習慣病の改善、健康目標の達成率は17%にとどまる
-
厚生労働省が10月7日に開催した、健康日本21評価作業チームで配付された資料。この日は、厚労省当局から「健康日本21」の最終評価(案)が提示され、それに基づいた議論を行った。
「健康日本21」は、虚血性心疾患や脳血管疾患、糖尿病等の生活習慣病の発生減少や改善等を目的に、平成12年に策定されたもの。食生活や運動などに関する数値目標を掲げ、平成17年度を目途に中間評価を行うとともに、平成22年度から最終評価を行い・・・
-
2011年09月29日(木)
[24年度予算] 新対策のスタートに向け、がん関連予算拡充 厚労省健康局
-
厚生労働省の健康局は9月29日に、平成24年度予算概算要求の概要(所管分)を公表した。厚労省会計課が公表した概算要求の一部に関する詳細版に当たる。
健康局が実施する24年度施策のうち、主要事項に掲げられているのは(1)新型インフル等感染症対策(p4参照)(2)肝炎対策(p5~p7参照)(3)がん対策(p8~p12参照)(4)難病対策(p13~p14参照)(5)移植対策(p15参照)(6)生活習慣病対策・・・
-
2011年09月29日(木)
[24年度予算] 在宅医療の推進に大きく舵を切った24年度予算概算要求
-
厚生労働省は9月29日に、平成24年度予算概算要求の概要を公表した。一般会計の要求額は29兆5882億円で、23年度当初予算に比べて1兆2114億円、4.3%の増額となっている(p2参照)。このうち、年金・医療等に係る経費は28兆3512億円で、23年度当初予算比で1兆1559億円、4.3%の増額。また、東日本大震災からの復旧・復興経費(2209億円)やB型肝炎の給付金支給経費(金額未定の事項要求)は、これらとは別枠で要求される。
医・・・
-
2011年09月26日(月)
[がん対策] 腫瘍内科講座等を設置し、化学療法専門医の育成を
-
厚生労働省が9月26日に開催した、がん対策推進協議会で配付された資料。この日は、化学療法、ドラッグ・ラグ(p9~p11参照)について議論した。
化学療法については、「腫瘍内科講座」や「臨床腫瘍講座」の設置を求める意見が数多く出されている。また、病院内にがん診療部や化学療法部、がんセンターの設置を推進し、学生や若手医師の教育、専門家の育成に役立てる仕組みの必要性が謳われている。
一方、ドラッグ・ラグに・・・
-
2011年09月09日(金)
[がん対策] 平成24年度のがん対策、予算要求の意見書をとりまとめ
-
厚生労働省が9月9日に開催した、がん対策推進協議会で配付された資料。この日は、平成24年度予算要求に向けた意見書や、がん教育に関する意見の取りまとめに向けた議論が行われた。
平成24年度予算要求に向けては、大きく(1)がん対策全般に対する事項(2)平成24年度概算要求に新たに盛り込むべき事項(3)既定予算の活用等を行い充実強化すべき事項―に分けて、意見の詳細を整理している(p4~p6参照)。たとえば、(2)の・・・
-
2011年09月08日(木)
[健康日本21] 糖尿病の合併症はD判定、年間2000人以上が新たに視覚障害
-
厚生労働省が9月8日に開催した、健康日本21評価作業チームで配付された資料。この日は、健康日本21のうち(1)糖尿病(p83~p99参照)(2)循環器病(p100~p125参照)(3)がん(p126~p135参照)―の3分野の評価について議論を行った。
(1)の糖尿病については、糖尿病有病者数が目標値の推計1000万人を有意に下回ったことなどから、目標達成したとして「A」判定としている(p93参照)。しかし、合併症については・・・
-
2011年08月25日(木)
[がん対策] 小児がん治療の拠点病院整備費等、24年度のがん対策予算増額を
-
厚生労働省が8月25日に開催した、がん対策推進協議会で配付された資料。この日は、厚労省から平成24年度予算要求に向けた意見書案が示され、これに基づいた議論を行った。
意見書案では、まず「がん対策予算の増額」を強く求めている。そのうえで、「新規に要望すべき事項」と「既定予算の充実強化を求めるべき事項」について、詳細にまとめている。
新規要望事項では、たとえば(1)化学療法を予定している乳がん患者を対象・・・
-
2011年08月23日(火)
[がん対策] 今後の緩和ケア対策に、「早期の緩和ケア実施」など6つの提言
-
厚生労働省が8月23日に開催した、がん対策推進協議会の緩和ケア専門委員会で配付された資料。この日は、同委員会報告書(案)が提示されそれに基づいた議論を行った。
報告書(案)では、今後の緩和ケア対策として、(1)早期からの緩和ケアの実施(2)地域における緩和ケアの提供体制(3)専門的緩和ケアの提供体制の拡充(4)緩和ケアに関する質の評価(5)緩和ケアに関する卒前教育―の5つの項目に対して、6つの提言とその実・・・
-
2011年08月04日(木)
[がん対策] 専門委提言の中で、緩和ケアの診療・連携体制の重要性説く
-
厚生労働省が8月4日に開催した、がん対策推進協議会の緩和ケア専門委員会で配付された資料。この日は、緩和ケアに関する提言事項を整理する議論を行ったほか、緩和ケア研修会についても議題とした。
提言事項の整理については、江口委員長(p17~p23参照)、大西委員(p24~p30参照)、丸口委員(p31参照)、前川委員(p32参照)、中川委員(p33参照)から整理案が提示されている。
江口委員長は、提言内容・・・
-
2011年07月28日(木)
[がん対策] がん登録の項目一本化などを提言 全がん協
-
- がん登録の推進に関する追加提言(7/28)《全国がんセンター協議会》
- 発信元:全国がん(成人病)センター協議会 カテゴリ: 医療提供体制
がん登録は、平成19年に策定された「がん対策推進基本計画」において、3つの重点課題の1つに掲げられている(他は、放射線療法・化学療法の推進と専門医等の育成、治療の初期段階からの緩和ケアの実施)。また、全がん協においても、平成21年に「がん登録の推進に関する提言」として4つ・・・
-
2011年07月27日(水)
[がん医療] 平成24年度予算要求、がん対策について意見交換
-
厚生労働省が7月27日に開催した、がん対策推進協議会で配付された資料。この日は、がん対策予算等について意見交換を行った。
資料には、平成24年度予算要求等に係る各委員の意見一覧が掲載されている。まず、がん対策全般については、弾力的な予算措置をもとにがん対策予算の増額を求める意見があった。また、人材育成については、放射線療法に関わる放射線治療医や診療放射線技師、化学療法に関わる薬物療法専門医、がん治療・・・
-
2011年07月26日(火)
[がん対策] 小児がん情報センターを創設し、小児がん医療の実態把握を
-
厚生労働省が7月26日に開催した、がん対策推進協議会の小児がん専門委員会で配付された資料。この日は、小児がん対策について、更なる議論を深めた。
具体的には、(1)小児がん医療の現状(2)小児がんにおける患者、家族支援(3)小児がん登録体制(4)小児がんにおける難治がん対策と研究体制(5)小児がん医療における研修・教育体制―などについて意見を出し合っている。(2)の小児がんにおける患者、家族支援では、小児・・・
-
2011年07月25日(月)
[がん対策] 山形県と宮城県では、がん検診受診率が群を抜いて高い
-
厚生労働省が7月25日に開催した、平成23年度全国がん対策関係主管課長会議で配付された資料。がん対策基本計画の見直しに向けて「がん対策推進協議会」が議論を進める中、会議では、厚労省から都道府県担当者に向けて「がん対策にかかる重要事項・最新情報」が提供された。
資料では、(1)がん対策推進基本計画の変更(p3~p6参照)(2)がん診療連携拠点病院の整備(p8~p10参照)(3)がん検診の受診状況・・・
-
2011年07月19日(火)
[がん対策] 患者調査や遺族調査、調査票確立するも、妥当な実施自体が困難
-
厚生労働省が7月19日に開催した、がん対策推進協議会の緩和ケア専門委員会で配付された資料。この日も前回会合に引き続き、治療の初期段階からの緩和ケア実施について議論を行った。
意見陳述に立ったのは、(1)画家の原氏(2)東北大学大学院医学系研究科保健学専攻緩和ケア看護学分野の宮下教授―の2氏。
宮下教授は、「緩和ケアの質の評価の現状」と題した資料(p51~p62参照)を提示し、日本における遺族調査の問題点・・・
-
2011年07月13日(水)
[がん対策] 臨床試験推進する中核施設を整備し、難治性小児がんへ対応を
-
厚生労働省が7月13日に開催した、がん対策推進協議会の小児がん専門委員会で配付された資料。この日は、小児がんにおける難治がん、研究、教育・研修等について集中審議を行った。
資料では、難治がん、研究、教育・研修等についての委員の意見を一覧にした表が示されている(p29~p31参照)。
まず、難治がん対策としては、現在の患者への対応とともに、新たな診断・治療に向けた将来的な対応の両側面がまとめられている・・・
-
2011年07月12日(火)
[がん検診] 無料クーポン券が功を奏してか、乳がん検診等の受診率30%台に
-
厚生労働省は7月12日に、平成22年国民生活基礎調査におけるがん健診の受診状況を公表した。これは、今後、重点的に受診勧奨すべき対象者を考慮しつつ、受診率向上に向けた対策を検討するために、性・年齢階級別のがん検診受診率を算出したもの。
40歳以上が検診対象となっている胃がん・肺がん・大腸がん検診では、いずれも、男性の受診率が女性の受診率を上回っている。具体的には、40歳以上の者の受診率は、(1)胃がんでは・・・
-
2011年07月12日(火)
[がん対策] がん患者とその家族に、心理社会的・スピリチュアルな支援を
-
厚生労働省が7月12日に開催した、がん対策推進協議会の緩和ケア専門委員会で配付された資料。この日は、治療の初期段階からの緩和ケア実施についてヒアリングを行うとともに、その結果を踏まえた議論を行った。
意見陳述に立ったのは、(1)国立がん研究センター中央病院乳腺科・腫瘍内科通院治療室医長の田村氏(2)神奈川県立がんセンター医療相談支援室長の清水氏―の2氏。
清水氏は、早期からの緩和ケアについて、がん看・・・
ダウンロードしたPDFファイルを閲覧・印刷するには、Adobe Reader(またはAdobe Acrobat Reader)がインストールされている必要があります。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。