-
2016年04月20日(水)
[医療改革] 医師偏在是正へ地域枠・臨床研修の倍率縮小を検討 需給検討会1
- 厚生労働省は4月20日、「医療従事者の需給に関する検討会」と下部組織の「医師需給分科会」を合同開催。中間取りまとめに向けて、(1)医師偏在対策、(2)当面の医師養成数―の大きく2項目に分けて論点案を提示した。 (1)に関し、医師の勤務環境などから、病院・診療所等の施設や小児科・産婦人科などの診療科で、地域間の医師配置の格差が生じていると課題が指摘されている。今回、厚労省は直接的な対策として、医師配置に関・・・
-
2016年04月20日(水)
[医療改革] 各都道府県の医学部定員の追加要望を精査の方向性 需給検討会2
-
- 医療従事者の需給に関する検討会(第2回 4/20)、医療従事者の需給に関する検討会 医師需給分科会(第5回 4/20)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 医政局 総務課 カテゴリ: 医療制度改革 医療提供体制 教育機関
-
2014年10月20日(月)
[医学部] 27年度医学部定員は地域枠17大学64人増、研究医枠1大学1人増
- 文部科学省は10月20日に、「平成27年度の医学部入学定員の増員」に関する各大学の計画を取りまとめ、公表した。平成27年度は、前年度比65人増の9134人となる(p1参照)。 医学部の入学定員は、平成15~19年度までは7625人に抑制されていたが、近年の医師不足に対応するため、平成20年度より順次、増員され、平成26年度には9069人と、平成19年度比で1444人増員されている。平成27年度については、平成22~26年度と同様、地域・・・
-
2014年02月28日(金)
[規制改革] 臨床研修医定員枠の決定権限の移譲、兵庫県が再々検討を要請
- 内閣官房は2月28日に、「構造改革特区の第24次提案に関する再々検討要請の実施について」を公表した。 医療・介護に関連の深い提案については次のようなものがある。(1)臨床研修医定員枠の決定権限の県への移譲(p35~p37参照)(2)内視鏡手術用支援機器を使用した混合診療の解禁(p45~p47参照)(3)2次医療圏内における小児救急医療に係る連携体制の構築のための特例病床の適用条件緩和(p50~p51参照) (1)の「・・・
-
2014年01月27日(月)
[医学部] 26年度医学部定員は地域枠6大学24人増、研究医枠2大学4人増
- 文部科学省は1月27日に、平成26年度の医学部入学定員の増員についての計画を発表した。 国は医師の養成数を平成19年度まで7625人に抑制していたが、近年の医師不足に対応するため、平成20年度から平成25年度まで入学定員を9041人まで増員している。平成26年度は平成22~25年度と同様の枠組みで緊急臨時的に増員する。 26年度の内訳は、(1)地域医療への従事を条件とした奨学金、選抜枠の設定(地域枠)を行う大学の定員は、6・・・
-
2013年12月24日(火)
[26年度予算] 病床機能分化等推進のため、地方分含めて904億円の基金創設
- 厚生労働省の医政局は12月24日に、同局が所管する分野に関して、平成26年度の予算案の概要を発表した。 平成26年度の医政局所管予算は1851億3100万円で、前年度当初予算に比べて408億300万円・28.3%の増加となる(p1参照)。 この大幅増の要因は、医療提供体制改革のための財政支援措置(新たな基金の創設)として602億4400万円(地方分を含めると903億7000万円の規模になる)が計上されている点にある(p1参照)。 ・・・
-
2013年12月19日(木)
[臨床研修] 27年度から医師臨床研修を見直し、基幹型病院の3000人要件維持
- 厚生労働省は12月19日に、医道審議会・医師分科会の医師臨床研修部会報告書「医師臨床研修制度の見直しについて」を発表した。 平成16年4月から臨床に携わる医師には2年間の臨床研修が必修化された。その後、適宜見直しが行われ、今般、平成27年4月からの見直しに向けた部会の意見が取りまとめられたもの。 平成25年11月28日に開かれた部会で内容が概ね了承され、その後、桐野部会長(国立病院機構理事長)と厚労省当局を中心・・・
-
2013年12月16日(月)
[医学部] 26年度医学部定員は地域枠3大学16人増、研究医枠2大学4人増
- 文部科学省は12月16日に、「平成26年度医学部入学定員の増員」に関して、各大学の増員計画を公表した。 医師の養成数は昭和57年と平成9年の閣議決定によって、入学定員を7600人余まで抑制していたが、近年医師不足が顕著となり平成20年度から定員を増やし、平成25年度までに9041人に増員している(p1参照)。 文科省は平成26年度については、地域の医師確保のため22~25年度と同様の枠組みである(1)地域枠(2)研究医枠・・・
-
2013年11月28日(木)
[臨床研修] 医師臨床研修部会が報告書案を了承、27年度から新制度へ
- 厚生労働省は11月28日に、医道審議会・医師分科会の「医師臨床研修部会」を開催した。 この日も、臨床研修制度見直しに向けた大詰めの議論を行い、厚労省当局の提示した報告書案(修正版)を概ね了承した。厚労省は「早急に関連法規の改正を進める」とコメントしている。 医師臨床研修制度の見直しについて、報告書のポイントをおさらいすると次のとおりだ。●研修の到達目標について、人口動態・疾病構造の変化、医療提供体制・・・
-
2013年09月12日(木)
[臨床研修] 医師臨床研修見直しのたたき台、募集定員は研修医の1.1倍に漸減
- 厚生労働省は9月12日に、医道審議会・医師分科会の「医師臨床研修部会」を開催した。 この日は、厚労省当局から報告書案(たたき台)が提示された。 たたき台は、(1)基本理念と到達目標(p4~p6参照)(2)基幹型臨床研修病院の指定基準(p6~p15参照)(3)中断および再開、修了(p15参照)―の大きく3部構成となっている。 (1)の基本理念・到達目標では、とくに「到達目標」について「現在は評価手法が各病院で・・・
-
2013年06月27日(木)
[臨床研修] 激変緩和措置廃止で京都府の研修医数は激減、定員加算の創設を
-
厚生労働省は6月27日に、医道審議会・医師分科会の「医師臨床研修部会」を開催した。この日は、関係団体等からヒアリングを行った。
意見陳述したのは、(1)京都府(p5~p20参照)(2)青森県(p21~p34参照)(3)全国自治体病院協議会(p35~p95参照)(4)東京医科歯科大学附属病院(p96~p108参照)―の4団体。
(1)の京都府は、激変緩和措置廃止に伴う影響について意見を述べた。
府の試算によると、激変緩・・・
-
2013年05月23日(木)
[臨床研修] 都道府県別の研修医受入上限、激変緩和終了後の配慮も
-
厚生労働省は5月23日に、医道審議会・医師分科会の「医師臨床研修部会」を開催した。この日は、(1)日本病院会(p5~p32参照)(2)全日本病院協会(p33~p53参照)―からヒアリングを行ったほか、募集定員の設定などについて議論を行った。
まず募集定員について見てみよう。
研修医の募集定員には、現在、都道府県別の上限が設定されている。具体的には、「全研修医数を、都道府県の人口で按分した数」と「全研修医数・・・
-
2013年02月28日(木)
[地域医療] 津波対策や地域の医師確保に向け、地域医療再生基金の活用を
-
厚生労働省は2月28日に、「地域医療再生基金(平成24年度第一次補正予算)の活用」に関する通知を発出した。
安倍政権が打出した緊急経済対策(1月11日閣議決定)には、「災害時にも機能維持が必要な医療施設を防御する施策」や「介護と連携した在宅医療の体制整備支援」「地域の医師確保の推進」などが盛込まれた。これらを実現するために、平成24年度補正予算(2月26日成立)では「地域医療再生臨時特例交付金」が確保され、・・・
-
2013年02月08日(金)
[臨床研修] 基幹型病院の年間入院患者3000人要件の見直し等、今後深堀りを
-
厚生労働省は2月8日に、「医師臨床研修制度の評価に関するワーキンググループ」が行った『論点整理』について公表した。
医師臨床研修制度については、平成16年度から新たな仕組みが導入された。見直しの柱は(1)臨床に携わる医師への研修必修化(2)スーパーローテート方式の導入(3)研修医と研修病院とのマッチングシステムによる選択―の3本。これらは「将来専門とする分野に関わらず、基本的な診療能力を身につける」とい・・・
-
2012年12月07日(金)
[医師] 25年度の医学部入学定員、地域枠や研究枠を継続し9041人に
-
文部科学省は12月7日に、「平成25年度の医学部入学定員増」について発表した。
文科省と厚生労働省は、24年9月に『地域の医師確保対策2012』を策定し、そこでは医師の地域・診療科偏在の是正とともに、医師養成数を増加する方針も示している。
今般、文科省は、この方針を具体化した「医学部入学定員増」の計画を明らかにしたものだ。それによると、25年度は「22~24年度と同様の枠組みで、地域の医師確保等の観点から、緊急・・・
-
2012年11月14日(水)
[臨床研修] 地域医療の確保に向けた臨床研修における取組みを検討
-
厚生労働省は11月14日に、「臨床研修制度の評価に関するワーキンググループ」を開催した。この日は、厚労省当局が論点骨子の修正版を提示し、これに基づいた議論を行った。
論点骨子の修正点で目立つのは、「地域医療の安定的確保」が追加された点だ(p23~p24参照)。
新医師臨床研修制度が平成16年度から導入されたが、これにより「研修医や指導医が都市部、拠点地域に移行してしまい、地域医療崩壊の引き金になった」と・・・
-
2012年10月18日(木)
[臨床研修] 必修科目や基幹病院の入院3000人要件等、見直しに向けた論点に
-
厚生労働省は10月18日に、「臨床研修制度の評価に関するワーキンググループ」を開催した。この日は、厚労省当局から論点骨子(案)が提示された。
論点骨子案では、(1)基本理念と到達目標(2)基幹型臨床研修病院の指定基準(3)研修の中断および再開、修了―の大きく3つの項目に沿って議論を整理し、臨床研修制度の改善につなげることが示されている。
(1)の到達目標については、「経験すべき疾患・病態」の種別、経験目・・・
-
2012年09月10日(月)
[医師] 医師の地域・診療科偏在是正に向け、臨床研修制度などを工夫
-
- 地域の医師確保対策2012(9/10)《厚生労働省、文部科学省》
- 発信元:厚生労働省、文部科学省 カテゴリ: 医療提供体制
医師の地域偏在、診療科偏在が大きな問題となる中、両省が協働して医師確保に向けた取組みを平成25年度からスタートさせるものだ。
対策は、大きく(1)医師の養成数増(2)医師が地域で働きやすくなるような環境の整備(3)東日本大震災対策―の3つの柱で構成されている。
(1)では、「25年度の医学部入学定員を125名超増員する」こと・・・
-
2011年12月15日(木)
[意見募集] 医師の過重労働や変わる医療ニーズを踏まえた論点を提示
-
文部科学省は12月15日に、「今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会」論点整理に関する意見募集を開始した。
論点整理は(1)医師の配置やキャリアパス等(2)医師の勤務・診療に関する環境整備(3)地域枠の活用等による地域医療の充実(4)総合的な診療能力を持つ医師の養成(5)医学教育の改革(6)今後の医学部入学定員の在り方―などの9項目。
(2)の医師の勤務・診療に関する環境整備では、若い医師の過重労働・・・
-
2011年12月09日(金)
[医師養成] 24年度の医学部入学定員、23年度から68人増の8991人
-
文部科学省は12月9日に、平成24年度医学部入学定員の増員計画について、大学設置・学校法人審議会に諮問した。
平成24年度は、「新成長戦略(平成22年6月18日閣議決定)」等を踏まえ、大学や都道府県の意向を確認しつつ、22年度、23年度と同様の枠組みで、地域の医師確保等の観点から、緊急臨時的に医学部入学定員を増やすことが認められている。具体的には、(1)地域医療への従事を条件とした奨学金、選抜枠の設定(地域枠)・・・
-
2011年10月20日(木)
[医師養成] 24年度の医学部入学定員、23年度と同様の枠組みで増員認める
-
文部科学省は10月20日に、平成24年度における医学部入学定員について公表した。平成24年度については、平成22年6月18日に閣議決定した、「新成長戦略」等を踏まえ、大学や都道府県の意向を確認しつつ、22年度、23年度と同様の枠組みで、地域の医師確保等の観点から、緊急臨時的に枠組みの増員を認めるとしている。
具体的には、(1)地域医療への従事を条件とした奨学金、選抜枠の設定(地域枠)を行う大学の入学定員(2)複数・・・
-
2011年08月10日(水)
[医学教育] 医学部の「入学定員増」や「新設」は、引き続き議論が必要
-
文部科学省が8月10日に開催した、今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会で配付された資料。この日は、文科省当局からこれまでの論点を整理した素案が提示された。
素案は大きく(1)医師の配置やキャリアパス等(2)医師の勤務・診療に関する環境整備(3)地域枠の活用等による地域医療の充実(4)基礎研究、イノベーションを担う医師(研究医)養成の充実(5)国際貢献等グローバルな視点で活躍する医師養成の充実(6・・・
-
2011年07月07日(木)
[医学教育] 医学教育や医学部定員など、さらなる論点を提示
-
文部科学省が7月7日に開催した、今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会で配付された資料。この日も、医学教育や医学部定員などについて、自由討議が行われた。
文科省当局は、これまで「数や質」「医師の配置システム」などを論点として示している。この日は、さらなる論点として、(1)医学教育の改革(2)医師派遣・確保(3)研究医の養成(4)グローバルな視点での医師養成―の4つを提示(p28参照)。(1)では・・・
-
2011年05月13日(金)
[医学教育] 地域医療崩壊防ぐため、定員枠と医療体制の現状を併せて議論を
-
文部科学省が5月13日に開催した、今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会で配付された資料。この日も、前回に引き続き、有識者からのヒアリングを行った。
長崎県病院企業団企業長の矢野右人氏は、自治体病院より見た医師不足の要因と対策を述べた。医師偏在の理由に都市居住への希望が強いことや、地方では医療環境が充実していないことなどをあげた。そのうえで、地域枠(義務年限)養成医の問題や長崎県の医療体制の・・・
-
2011年03月11日(金)
[医学教育] 基礎医学研究者の不足、特別コースでの育成等を提案
-
文部科学省が3月11日に開催した、今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会で配付された資料。この日も、前回に引き続き、有識者からのヒアリングを行った。
東京大学医学系研究科長・医学部長の清水孝雄氏は、基礎医学研究者不足の現状と対策を述べた。そこでは、研究医やMD大学院生の減少を分析。基礎医学研究者の激減の理由に、処遇の悪さや研究ポストが少ないこと、研究費の将来が不安であることなどをあげた・・・
ダウンロードしたPDFファイルを閲覧・印刷するには、Adobe Reader(またはAdobe Acrobat Reader)がインストールされている必要があります。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。