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資料2-1 重篤副作用疾患別対応マニュアル 重症高血圧(案) (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00006.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第15回 9/20)《厚生労働省》
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(1) 臨床症状
高血圧性脳症:頭痛、悪心・嘔吐、視力障害、意識障害、痙攣
脳血管障害:四肢の脱力・麻痺、感覚障害、構語障害、意識障害、頭痛
急性心不全:呼吸困難、チアノーゼ
急性冠症候群:胸痛、不整脈、心不全症状
大動脈解離:胸背部痛、分枝血管の虚血症状
高血圧クリーゼ:カテコールアミン過剰による症状(頭痛、動悸、発汗、頻脈
など)
加速度型-悪性高血圧:乏尿、高血圧脳症の症状、心不全症状
(2) 臨床検査
高血圧性脳症:症状などから疑われた場合は、速やかに頭部 CT、脳 MRI を行
う。MRI では頭頂-後頭葉の白質を中心に可逆性後部白質脳症(Posterior
reversible encephalopathy syndrome: PRES)の所見がみられることが多い。
脳血管障害:症状などから疑われた場合は、速やかに頭部 CT、脳 MRI を行う。
急性心不全:疑われた場合は、速やかに心電図、胸部レントゲン写真、心臓超
音波検査、血液検査(BNP・NTproBNP など)などを行う。
急性冠症候群:疑われた場合は、速やかに心電図、胸部レントゲン写真、心臓
超音波検査、血液検査(トロポニンなど)などを行う。
大動脈解離:疑われた場合は、速やかに造影 CT 検査を行う。
高血圧クリーゼ:疑われた場合は、速やかに全身 CT 撮影、血液・尿検査を行
う。
加速度型-悪性高血圧:血液検査では溶血性貧血(破砕赤血球、血小板減少、
高ビリルビン血症、低ハプトグロビン血症など)を認める。 尿検査では蛋白
尿を認める。
(3) 病理検査所見
高血圧性脳症、脳血管障害、急性心不全、急性冠症候群、大動脈解離、高血圧
クリーゼに関しては病理検査が行われることはない。加速度型-悪性高血圧の
腎の病理所見においては、細動脈の内皮障害、血管壁への血漿成分の侵入に続
くフィブリノイド壊死、増殖性内膜炎が特徴的である。
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