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資料2-1 重篤副作用疾患別対応マニュアル 重症高血圧(案) (14 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00006.html |
出典情報 | 重篤副作用総合対策検討会(第15回 9/20)《厚生労働省》 |
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グルココルチコイド
グルココルチコイドは、血管平滑筋における内皮型一酸化窒素合成酵素
(endothelial nitricoxide synthase:eNOS)を低下させたり、レニン産生増
加によるアンジオテンシンⅡ増加、エリスロポエチン産生増加により、血管収
縮をきたして高血圧緊急症をきたしうる。中等量以上の経口ステロイド薬が 3
カ月以上長期投与されたり、点鼻薬や皮膚の軟膏ステロイド製剤でも 3 カ月
以上長期投与されると高血圧緊急症をきたしうる。
(4)
免疫抑制薬
シクロスポリンやタクロリムスは、臓器移植や骨髄移植などの治療に用い
られるが、高血圧緊急症をきたしうる。カルシニューリン基質の脱リン酸化阻
害や AT(angiotensin)1 受容体発現増加による血管収縮、交感神経系賦活、
血管内皮機能障害、腎毒性などがそのメカニズムとされる。初期の高用量投与
の際に起こる一過性の血圧上昇が多いが、長期投与では高血圧緊急症をきた
しうる。
(5)
エリスロポエチン製剤・HIF-PH 阻害薬
エリスロポエチン製剤は腎性貧血に用いられるが、ヘマトクリット値上昇
による血液粘稠度増加や血漿量増加から、また、ET-1 産生増加、eNOS 阻害に
よる NO 産生低下、
カテコラミン反応性増加による血管収縮増強などによって、
高血圧緊急症をきたしうる。HIF-PH 阻害薬も血圧上昇に注意が必要である。
(6)
エストロゲン
エストロゲンは経口避妊薬や更年期ホルモン補充療法に使用され、肝アン
ジオテンシノーゲン産生亢進、アンジオテンシンⅡやアルドステロン亢進、血
漿量増加、などから高血圧緊急症をきたしうる。
(7)
モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬、抗うつ薬
モノアミン酸化酵素(monoamine oxidase:MAO)阻害薬は、モノアミン神経
伝達物質の分解を阻害する。本邦では選択的 MAO-B 阻害薬がパーキンソン病
の治療に用いられる。モノアミン酸化酵素阻害薬はチラミン含有食品あるい
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グルココルチコイド
グルココルチコイドは、血管平滑筋における内皮型一酸化窒素合成酵素
(endothelial nitricoxide synthase:eNOS)を低下させたり、レニン産生増
加によるアンジオテンシンⅡ増加、エリスロポエチン産生増加により、血管収
縮をきたして高血圧緊急症をきたしうる。中等量以上の経口ステロイド薬が 3
カ月以上長期投与されたり、点鼻薬や皮膚の軟膏ステロイド製剤でも 3 カ月
以上長期投与されると高血圧緊急症をきたしうる。
(4)
免疫抑制薬
シクロスポリンやタクロリムスは、臓器移植や骨髄移植などの治療に用い
られるが、高血圧緊急症をきたしうる。カルシニューリン基質の脱リン酸化阻
害や AT(angiotensin)1 受容体発現増加による血管収縮、交感神経系賦活、
血管内皮機能障害、腎毒性などがそのメカニズムとされる。初期の高用量投与
の際に起こる一過性の血圧上昇が多いが、長期投与では高血圧緊急症をきた
しうる。
(5)
エリスロポエチン製剤・HIF-PH 阻害薬
エリスロポエチン製剤は腎性貧血に用いられるが、ヘマトクリット値上昇
による血液粘稠度増加や血漿量増加から、また、ET-1 産生増加、eNOS 阻害に
よる NO 産生低下、
カテコラミン反応性増加による血管収縮増強などによって、
高血圧緊急症をきたしうる。HIF-PH 阻害薬も血圧上昇に注意が必要である。
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エストロゲン
エストロゲンは経口避妊薬や更年期ホルモン補充療法に使用され、肝アン
ジオテンシノーゲン産生亢進、アンジオテンシンⅡやアルドステロン亢進、血
漿量増加、などから高血圧緊急症をきたしうる。
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モノアミン酸化酵素(MAO)阻害薬、抗うつ薬
モノアミン酸化酵素(monoamine oxidase:MAO)阻害薬は、モノアミン神経
伝達物質の分解を阻害する。本邦では選択的 MAO-B 阻害薬がパーキンソン病
の治療に用いられる。モノアミン酸化酵素阻害薬はチラミン含有食品あるい
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