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資料2-1 重篤副作用疾患別対応マニュアル 重症高血圧(案) (9 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00006.html |
出典情報 | 重篤副作用総合対策検討会(第15回 9/20)《厚生労働省》 |
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B.医療関係者の皆様へ
・本マニュアルで扱う重症高血圧は、薬剤の副作用による高度血圧上昇で悪循
環が引き起こされる高血圧緊急症であり、早期発見と早期治療を要する。
・高血圧緊急症は、血圧の高度の上昇(多くは 180/120 mmHg 以上)によって、
脳、心、腎、大血管などの標的臓器に急性の障害(高血圧性脳症、脳血管障害、
冠動脈疾患、急性心不全、急性腎不全、大動脈解離など)が生じ進行する病態
である。
・高血圧クリーゼは、褐色細胞腫・パラガングリオーマからのカテコールアミ
ン過剰分泌を伴う病態で、高血圧緊急症の原因疾患の一つである。薬剤の副作
用によってクリーゼを発症する場合があり注意を要する。
・高血圧緊急症で引き起こされる重篤な病態とは、高血圧性脳症、脳血管障害、
冠動脈疾患、急性心不全、大動脈解離、急性腎不全などである。
・薬剤で誘発される血圧上昇を早期に検出し、これらの重篤な疾患の発症と重
症化を予防することが最も重要である。
・まず、血圧上昇を引き起こす可能性がある薬剤と、薬剤投与で血圧上昇をき
たすハイリスク群を熟知する。
・ハイリスク群とは、高齢者、腎機能や肝機能の低下例、投与前からの高血圧、
さらに多くの薬剤を服用中の患者などである。
・高血圧緊急症の発症と重症化予防には、薬剤投与前より血圧レベルを測定
し、投与開始後の血圧上昇の時系列変化をみることが重要であり、その把握に
家庭血圧を活かす(家庭血圧測定パンフレット、薬局での血圧測定など)
。
1. 早期発見と早期対応のポイント
(1)早期に認められる症状
高血圧は臓器障害を伴わない限り多くの場合無症状であり、早期の段階で
は症状を伴わず血圧が上昇することが大半である。一部の漢方薬(カンゾウ製
剤など)による偽性アルドステロン症などでは低カリウム血症に伴い脱力や
筋力低下などが起こり得る。
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・本マニュアルで扱う重症高血圧は、薬剤の副作用による高度血圧上昇で悪循
環が引き起こされる高血圧緊急症であり、早期発見と早期治療を要する。
・高血圧緊急症は、血圧の高度の上昇(多くは 180/120 mmHg 以上)によって、
脳、心、腎、大血管などの標的臓器に急性の障害(高血圧性脳症、脳血管障害、
冠動脈疾患、急性心不全、急性腎不全、大動脈解離など)が生じ進行する病態
である。
・高血圧クリーゼは、褐色細胞腫・パラガングリオーマからのカテコールアミ
ン過剰分泌を伴う病態で、高血圧緊急症の原因疾患の一つである。薬剤の副作
用によってクリーゼを発症する場合があり注意を要する。
・高血圧緊急症で引き起こされる重篤な病態とは、高血圧性脳症、脳血管障害、
冠動脈疾患、急性心不全、大動脈解離、急性腎不全などである。
・薬剤で誘発される血圧上昇を早期に検出し、これらの重篤な疾患の発症と重
症化を予防することが最も重要である。
・まず、血圧上昇を引き起こす可能性がある薬剤と、薬剤投与で血圧上昇をき
たすハイリスク群を熟知する。
・ハイリスク群とは、高齢者、腎機能や肝機能の低下例、投与前からの高血圧、
さらに多くの薬剤を服用中の患者などである。
・高血圧緊急症の発症と重症化予防には、薬剤投与前より血圧レベルを測定
し、投与開始後の血圧上昇の時系列変化をみることが重要であり、その把握に
家庭血圧を活かす(家庭血圧測定パンフレット、薬局での血圧測定など)
。
1. 早期発見と早期対応のポイント
(1)早期に認められる症状
高血圧は臓器障害を伴わない限り多くの場合無症状であり、早期の段階で
は症状を伴わず血圧が上昇することが大半である。一部の漢方薬(カンゾウ製
剤など)による偽性アルドステロン症などでは低カリウム血症に伴い脱力や
筋力低下などが起こり得る。
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