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資料2-1 重篤副作用疾患別対応マニュアル 重症高血圧(案) (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00006.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第15回 9/20)《厚生労働省》
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救急車を要請してください。

高血圧とは?(初期症状)
血圧とは、心臓が全身に血液を送り出すときに血管の壁を押す圧
力のことです。血圧の値は、心臓から押し出される血液量(心拍出
量)と血管のしなやかさ(血管抵抗)によって決まります。心臓が
収縮したときに最も圧力がかかり(上の血圧;収縮期血圧)、心臓が
拡張しているときにも血管に圧力がかかります(下の血圧;拡張期
血圧)。診察室血圧で、収縮期血圧が 140 mmHg 以上、あるいは拡張
期血圧が 90 mmHg 以上のいずれかの場合に、また家庭血圧で 135/85
mmHg 以上の場合に高血圧と診断されます。高血圧でも、ほとんどの
人は自覚症状がありません。しかし、高血圧の状態が続くと全身の
血管が障害され、脳出血、脳梗塞、心不全、心筋梗塞、腎臓病など
さまざまな臓器障害が引き起こされ、急激な頭痛、めまい、ふらつ
き、呼吸困難、むくみ、夜間の頻尿などの症状が出現します。
高血圧という副作用を起こす原因となる薬剤としては、解熱消炎
鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬など)
、一部の漢方薬(カンゾウ製
剤など)
、副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制薬、経口避妊薬、抗うつ
薬、抗がん剤、分子標的薬(血管新生阻害薬など)などが知られて
います。

2.早期発見と早期対応のポイント
普段から家庭で血圧を測り自分の血圧を知っておくことは、高
血圧になったことを早期に発見できるため重要です。家庭血圧が
以前より高くなってきたときに、処方されている薬剤や市販の薬
剤、サプリメントについてその前後で変更したものがなかったか
確認してください。突然「意識がボーっとしておかしくなってき
た」、「目が見えにくくなった」、「手足が片方だけ動きにくくなっ
た」、
「しゃべるのがおかしくなった」、
「息が苦しい」、
「急に胸や背
中が痛くなった」 などの症状が生じた場合には、放置せずに、救
急車の要請も含め、ただちに医療機関を受診してください。
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