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資料3-1  ミコフェノール酸モフェチル (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00031.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第57回 )
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4.

Rahaghi FF et al. Expert consensus on the management of systemic sclerosis-associated
interstitial lung disease. Respir Res 2023; 24: 6 24)
SSc-ILD 患者の管理に関する専門知識を有する米国の専門医 25 名(呼吸器専門医 13 名、

リウマチ専門医 12 名)による治療推奨に関する論文である。SSc-ILD 患者に対する治療法
として、MMF が第一選択とされ、MMF の推奨用量は 2,000~3,000 mg/日とされた。
5.

Hoffmann-Vold AM et al. The identification and management of interstitial lung disease in
systemic sclerosis: evidence-based European consensus statements. Lancet Rheumatol 2020; 2:
e71-e83 25)
欧州の SSc-ILD に関する専門知識を有する呼吸器専門医 7 名、リウマチ専門医 16 名及び

内科専門医 4 名に対する調査に関する論文である。エビデンスに基づき、SSc-ILD の管理
に関するコンセンサスが取りまとめられた。80%以上のパネリストが賛成又は反対を示し
た場合に、コンセンサスが得られたとすることとされた。
早期かつ安定している又は軽度の ILD 患者には定期的な観察を行い、進行例に対して治
療を開始すること、MMF 及び CYC が SSc-ILD に有効な治療であることに賛成意見のコン
センサスが得られた(MMF:90%、CYC:84%)
。副腎皮質ステロイド単独使用の有効性に
関しては、反対意見のコンセンサスが得られた(80%)
。一方、トシリズマブ(遺伝子組換
え)及び AZA の使用、副腎皮質ステロイドと他の免疫抑制剤の併用療法については、コン
センサスが得られなかった。
6.

Ma X et al. Efficacy of mycophenolate mofetil versus cyclophosphamide in systemic sclerosisrelated interstitial lung disease: a systematic review and meta-analysis. Clin Rheumatol 2021;
40: 3185-93 26)
SSc-ILD 患者における MMF と CYC の有効性及び有害事象を比較したメタ・アナリシス

である。
【方法】
Embase 及び PubMed のデータベースを系統的に検索した。品質評価、研究の選択及びデ
ータの抽出は、評価者 2 名により独立して行った。FVC 及び一酸化炭素肺拡散能(以下、
「DLCO」)の平均変化量を、主要評価項目として選択した。統合解析方法として、固定効果
モデルを用いた。
【結果】
データベースからスクリーニングした 284 の文献のうち、6 の研究(無作為化比較試験 1
件、前向き観察研究 3 件、後ろ向き観察研究 2 件)が選択基準を満たした。CYC 群に対す
る MMF 群の FVC 及び DLCO の変化量の差の重み付き平均[95%信頼区間]はそれぞれ−1.17
[−2.713, 0.373]
(P=0.137、Z 検定)及び 2.245[0.258, 4.232]
(P=0.027、Z 検定)であり、
FVC の変化量に関しては群間に差は認められなかったものの、DLCO の変化量に関しては、

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