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資料3-1  ミコフェノール酸モフェチル (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00031.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第57回 )
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表4

MMF の投与を開始した SSc 患者及び SSc-ILD 患者数の推移(18 歳以上のみ)

SSc 患者
SSc-ILD 患者
2010
6
3
2011
0
0
2012
1
1
2013
1
0
2014
6
5
2015
8
4
2016
26
16
2017
54
35
2018
125
85
2019
122
76
2020
137
89

例数

2.

高野杏子ら. 全身性強皮症に合併した間質性肺炎に対してミコフェノール酸モフェチ
ルが有効であった 1 例. 日本リウマチ学会総会・学術集会プログラム・抄録集 65 回
(2021 年)p710 38)

【症例】70 歳代男性
【現病歴】20XX−2 年 8 月、両手背、手指、下腿、足背の浮腫が出現した。胸部 CT にて両
下肺に網状陰影、抗トポイソメラーゼ I 抗体陽性より強皮症が疑われ紹介受診となった。
【経過】四肢、顔、前胸部の皮膚硬化(mRSS 30)
、両手足背の硬性浮腫、抗トポイソメラ
ーゼ I 抗体>240 U/mL と陽性より SSc と診断した。CT では両下肺に活動性の網状影を認
め、拘束性障害を呈した(20XX−2 年 9 月:FVC 67.9%、FEVl.0 77.3、%DLCO 75.3)
。10 月
より活動性間質性肺炎(ILD)に対しプレドニゾロン(PSL)0.5 mg/kg/日より開始し、MMF
1,000 mg/日を追加した。しかし、網状陰影の増悪を認め、呼吸機能が悪化したため(11 月:
FVC 66.7%、FEV1.0 70.4、%DLCO 67.3)
、PSL 1.0 mg/kg/日、MMF を 3,000 mg/日に増量し
た。血栓性微小血管症を併発し、ステロイドを減量し血漿交換を行い改善した。以後、ス
テロイドを漸減し MMF 3,000 mg/日を継続。肺間質影は残存するが呼吸機能は改善した
(20XX 年 4 月:FVC 84.0%、FEV1.0 64.5、%DLCO 78.6)

3.

志賀俊彦ら. 進行が予測される強皮症関連間質性肺病変(SSc-ILD)に対してミコフェ
ノール酸モフェチル(MMF)とプレドニゾロン(PSL)の併用療法を行った 4 症例の
検討. 日本リウマチ学会総会・学術集会プログラム・抄録集 64 回(2020 年)p667 39)

【方法】治療介入の前提として①罹病期間は非 Raynaud 症状が出現して 7 年以内、②胸部
HRCT で線維化病変あり、③びまん性皮膚硬化型(dcSSc)
、④%FVC≧40%かつ 2 回以上連
続して低下、⑤血清 KL-6≧1,000 U/mL、⑥CRP 陽性の基準を設定した。これらを満たした
症例に MMF+PSL 併用療法を導入し、12 カ月以上経過フォローが可能であった 4 症例を
対象に、6 カ月毎の%FVC、%DLCO、KL-6、SP-D、CRP、皮膚硬化スコア(mRSS)を後ろ
向きに評価した。
【結果】女性が 3 例で、年齢は 50~71 歳、罹病期間は 9~60 カ月。抗 Scl-70 抗体は 3 例で
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