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資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[321KB] (1 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40727.html |
出典情報 | 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和6年度第1回 6/19)《厚生労働省》 |
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令和6年6月19日
感染症定期報告感染症別文献一覧表(2023/12/1~2024/3/31)
令和6年度第1回
医薬品等安全対策部会
資料 4-1
ID
感染症(PT)
1
出典
概要
β溶血性レンサ Revista de Salud
球菌感染
Animal. 45(2023)e02
ランスフィールド分類C群に属するβ溶血性連鎖球菌であるStreptococcus
equi subsp. Zooepidemicus (S. zooepidemicus )は、ウマやいくつかの動物の呼
吸器、生殖器、尿路において様々な感染症を引き起こす可能性のある日和見
病原体である。非殺菌牛乳や乳製品の摂取、感染したウマやイヌとの直接接触
によるヒトへの伝播も報告されているため、S. zooepidemicus 関連感染症は人
獣共通感染症と考えられている。ウマにおける多剤耐性S. zooepidemicus 株循
環が増加しているが、キューバのウマにおけるS. zooepidemicus とその抗菌薬
感受性プロファイルに関する情報はない。本研究の目的はウマにおけるS.
zooepidemicus 分離を報告し、その抗菌薬感受性プロファイルを明らかにするこ
とであった。2021年に、キューバのMayabeque州Melena del Surの個人生産者
が所有する2歳未満の雌馬から生殖管スワブ試料を採取した。このウマは予防
接種スケジュールに従って接種を受けており、最近抗生物質治療を受けたこと
はなく、サンプル採取時に青白い粘膜以外の臨床症状を呈していなかった。分
析プロファイルインデックスと質量分析により、得られた分離株はS.
zooepidemicus と同定された。この分離株に関する11種類の抗生物質(ペニシリ
ンG、アンピシリン、アモキシシリン-クラブラン酸、セフキノーム、イミペネム、ゲ
ンタマイシン、エンロフロキサシン、ドキシサイクリン、エリスロマイシン、クロラム
フェニコール、バンコマイシン)の最小発育阻止濃度(MIC)を測定した結果、全
てのβ‐ラクタム系、エリスロマイシン、クロラムフェニコール、バンコマイシンに
感受性であった。ゲンタマイシン、エンロフロキサシン、ドキシサイクリンに対して
は多剤耐性プロファイルを示し、MIC値はそれぞれ16μg/mL、2μg/mL、2μ
g/mLであった。 多剤耐性S. zooepidemicus がキューバで初めて検出された。ウ
マ生殖器粘膜から分離されたこの株は、ウマにおける病原性と人畜共通感染
症の可能性を有する種である。ヒトとウマの間の密接な接触は、これらの多耐
性微生物の獲得リスクやその普及を促進するリスクを増加させるので、この結
果は職員訓練において考慮されるべきである。
Emerg Infect Dis.
29(2023)1908-1912
ペルー、チャンチャマヨの発熱性疾患患者から分離されたEcharate Virusの新
規variant:2019年6月25日、ペルー中央部ジュニン県北部のチャンチャマヨ市の
病院に土木建築業の20歳男性が入院した。発熱、倦怠感、悪寒、全身の筋肉
痛、関節痛、頭痛、眠気、羞明、眼の奥の痛み、食欲不振が2日間あった。結膜
充血を呈し、腋窩温は39.0℃、タニケットテストは陰性であった。患者の急性期
血漿からphlebovirusが分離された。完全なオープンリーディングフレーム解析
に基づくp-distance分析により、このウイルスはおそらくEcharate virus(大及び
小セグメント)と未確認のphlebovirus(Mセグメント)とのnatural reassortantであ
ることが明らかとなった。このことは、中央ペルーのジャングルにおいて新規の
Echarate virusのvariantがcirculateしていることを示す。
2 ウイルス感染
1 / 12
感染症定期報告感染症別文献一覧表(2023/12/1~2024/3/31)
令和6年度第1回
医薬品等安全対策部会
資料 4-1
ID
感染症(PT)
1
出典
概要
β溶血性レンサ Revista de Salud
球菌感染
Animal. 45(2023)e02
ランスフィールド分類C群に属するβ溶血性連鎖球菌であるStreptococcus
equi subsp. Zooepidemicus (S. zooepidemicus )は、ウマやいくつかの動物の呼
吸器、生殖器、尿路において様々な感染症を引き起こす可能性のある日和見
病原体である。非殺菌牛乳や乳製品の摂取、感染したウマやイヌとの直接接触
によるヒトへの伝播も報告されているため、S. zooepidemicus 関連感染症は人
獣共通感染症と考えられている。ウマにおける多剤耐性S. zooepidemicus 株循
環が増加しているが、キューバのウマにおけるS. zooepidemicus とその抗菌薬
感受性プロファイルに関する情報はない。本研究の目的はウマにおけるS.
zooepidemicus 分離を報告し、その抗菌薬感受性プロファイルを明らかにするこ
とであった。2021年に、キューバのMayabeque州Melena del Surの個人生産者
が所有する2歳未満の雌馬から生殖管スワブ試料を採取した。このウマは予防
接種スケジュールに従って接種を受けており、最近抗生物質治療を受けたこと
はなく、サンプル採取時に青白い粘膜以外の臨床症状を呈していなかった。分
析プロファイルインデックスと質量分析により、得られた分離株はS.
zooepidemicus と同定された。この分離株に関する11種類の抗生物質(ペニシリ
ンG、アンピシリン、アモキシシリン-クラブラン酸、セフキノーム、イミペネム、ゲ
ンタマイシン、エンロフロキサシン、ドキシサイクリン、エリスロマイシン、クロラム
フェニコール、バンコマイシン)の最小発育阻止濃度(MIC)を測定した結果、全
てのβ‐ラクタム系、エリスロマイシン、クロラムフェニコール、バンコマイシンに
感受性であった。ゲンタマイシン、エンロフロキサシン、ドキシサイクリンに対して
は多剤耐性プロファイルを示し、MIC値はそれぞれ16μg/mL、2μg/mL、2μ
g/mLであった。 多剤耐性S. zooepidemicus がキューバで初めて検出された。ウ
マ生殖器粘膜から分離されたこの株は、ウマにおける病原性と人畜共通感染
症の可能性を有する種である。ヒトとウマの間の密接な接触は、これらの多耐
性微生物の獲得リスクやその普及を促進するリスクを増加させるので、この結
果は職員訓練において考慮されるべきである。
Emerg Infect Dis.
29(2023)1908-1912
ペルー、チャンチャマヨの発熱性疾患患者から分離されたEcharate Virusの新
規variant:2019年6月25日、ペルー中央部ジュニン県北部のチャンチャマヨ市の
病院に土木建築業の20歳男性が入院した。発熱、倦怠感、悪寒、全身の筋肉
痛、関節痛、頭痛、眠気、羞明、眼の奥の痛み、食欲不振が2日間あった。結膜
充血を呈し、腋窩温は39.0℃、タニケットテストは陰性であった。患者の急性期
血漿からphlebovirusが分離された。完全なオープンリーディングフレーム解析
に基づくp-distance分析により、このウイルスはおそらくEcharate virus(大及び
小セグメント)と未確認のphlebovirus(Mセグメント)とのnatural reassortantであ
ることが明らかとなった。このことは、中央ペルーのジャングルにおいて新規の
Echarate virusのvariantがcirculateしていることを示す。
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