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資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[321KB] (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40727.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和6年度第1回 6/19)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

32 HTLV検査

出典

概要

〇改変したHTLV確認検査(LIA)法による感染初期におけるHTLV-1及び
HTLV-2の検出
日本赤十字社においては1986年以来、HTLV-1のスクリーニングを実施してお
り、ここでの陽性検体については2019年よりLIA法(市販キット)を用いた確認検
査を実施している。しかし現行のLIA法においても判定保留が一定数認められ、
このような場合献血者に対してスクリーニング陽性通知はなされず、また再献
血される状況にもある。本研究では、日本の献血者におけるLIA法で判定保留
となった結果について特徴の解明を試みた。九州地区の献血759,259検体のう
J Clin Virol. 168(2023) ちスクリーニング(CLIA法)陽性検体、並びに今回陰性かつ過去のスクリーニン
105598
グで陽性履歴のある検体計1,659検体についてLIA法による検討を行ったとこ
ろ、101検体において判定保留となった。これら検体に対して、二次抗体を市販
キット附属の試薬から抗ヒトIg(IgG/IgM/IgA)、及び抗ヒトIgMに変更したところ37
検体のHTLV感染の有無が明確となった(HTLV-1陽性:2名、HTLV陽性:27名、
HTLV陰性:8名)。さらに判定保留検体の中からHTLV-2陽性1名も確認された。
これらの実験結果より、HTLV感染の診断手順を再検討する必要があり、感染
初期におけるHTLVの正確な検出システムが必要であることが示唆された。更
に、HTLV-2感染症についてより具体的な病原性を解析する必要があると考え
られた。

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