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資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[321KB] (7 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40727.html |
出典情報 | 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和6年度第1回 6/19)《厚生労働省》 |
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ID
16
感染症(PT)
レジオネラ菌性
肺炎
17 レンサ球菌感染
18 レンサ球菌感染
出典
概要
ProMED-mail
20230915.8712149
米国疾病予防管理センター(CDC)が2023年9月14日に発表した報告書による
と、臓器移植による危険なレジオネラ菌の伝播が初めて発生した模様である。
2022年7月、ペンシルベニア州保健局は、ペンシルベニア州の1つの病院で同
一ドナーから最近肺移植を受けた患者において検査でレジオネラ症が確認され
たという2件の報告を受領した。レジオネラ症を発症した2例は、昨年ペンシルベ
ニア州の川に転落し蘇生の試みが失敗後に脳死と宣告されて死亡した30代男
性からドナー肺の提供を受けた。医師らはドナー男性の右肺を70代女性に移植
することに成功した。ドナー男性の左肺は60代男性に移植された。最終的には
両者とも、レジオネラ菌によって引き起こされる重度肺炎であるレジオネラ症を
発症した。本症例では、70代女性レシピエントが体調を崩し、肺移植から約1カ
月後の2022年6月にレジオネラ菌検査で陽性反応が出た。医師らは女性レシピ
エントに抗生物質を投与し、女性レシピエントは完全回復した。60代男性レシピ
エントは移植後に複数の合併症を患い、2022年6月にレジオネラ菌検査で陽性
反応が出た。当初は回復したかに見えたが、呼吸不全のため移植術から約6カ
月後に死亡した。医師らは同一ドナーから臓器を提供された他の3例も検査した
が、レジオネラ菌は検出されないままであった。感染症について認識後に、ペン
シルベニア州保健局は細菌の発生源を探し始めた。同局は病院での水曝露に
よる医療ケア関連感染も潜在的な感染源として評価したが、その可能性は低い
ことが判明した。2022年5月から6月にかけて、この期間中にレジオネラ属菌の
検査は実施されていなかったものの、収集された病院の水質パラメータ測定値
は予想範囲内であり、断水も記録されていなかった。届出対象疾患データは、
この2例の前後6カ月以内にこの病院に曝露したいかなる他のレジオネラ症症
例も同定しなかった。レジオネラ菌は淡水中に自然に発見されるため、最終的
に当局はこの細菌が溺死した臓器ドナーから来たものではないかと疑い始め
た。男性が水を吸い込んだ際に細菌を取り込んだ可能性がある。臨床検査はレ
シピエント感染源を確定しなかったが、入手可能なデータは、最も可能性の高い
感染源はドナーの肺であると示唆する。臓器移植レシピエントは、ドナー臓器へ
の攻撃を防ぐために免疫系を抑制する薬剤を残る生涯にわたって服用しなけ
ればならないため、特に感染症に罹患しやすくなる。CDCは、レジオネラ症の症
例が過去10年間で「大幅に」増加していると警告している。この細菌は温水で繁
殖するが、気候危機により気温が上昇するにつれて、細菌が増殖する機会がさ
らに多く増えている。科学者らは、この新しい報告が医療従事者に対し、臓器移
植レシピエントの潜在的なレジオネラ感染に注意を払うよう警告する役割を果た
すよう希望している。「このクラスターは、臓器回復前に淡水で溺死したドナーか
ら肺を移植されたレシピエントにおけるレジオネラ菌感染の可能性について、臨
床上の意識を高める必要性を浮き彫りにしている」とペンシルベニア州とCDCの
研究者らは述べている。「レジオネラ症の迅速診断・治療により、完全回復の可
能性は高まる。」
ProMED-mail
20231105.8713007
数百例の症例と24例の死亡が記録されたことを受け、タイの保健当局は、生又
は加熱が十分でないブタを食べないよう人々に促している。Department of
Disease Controlによると、2023年1月~11月に、複数のprovincesで、500例の
Streptococcus suis 症例と24例の死亡が認められた。患者らは、生又は加熱が
十分でないブタ、ブタの血液を使用した食事を食べた、また感染した可能性の
ある動物を扱っていたと報告した。
ProMED-mail
20240108.8714122
タイではStreptococcus Suis 感染が急増しており、3週間で137例の症例と8例
の死亡が報告されている。死者数が最も多い地域はNakhon Ratchasimaであ
る。Streptococcus Suis は細菌であり、通常、汚染された生の豚肉を食べたり
扱ったりすることで人に感染する。感染者の急増は、生又は加工が十分でない
豚肉、ソーセージ、ブタの血液の生サラダの摂取と関連がある。また
Department of Disease Control(DDC)は、未調理の豚肉製品の摂取を控える
よう警告を発している。さらに、信頼できる供給元から豚肉を購入し、摂氏70度
(華氏158度)以上の温度で最低10分間調理することを推奨している。感染防止
のためブタ又は豚肉製品と濃厚接触するヒトに対し、防護服の着用や開放創の
被覆を推奨している。592例の症例と32例の死亡が認められた2023年の感染の
大多数が、日雇い労働者、農業従事者、主婦において発生した。したがって、こ
れらのグループはハイリスクであると考えられる。DDCは、アルコールとともに
生食の摂取を勧めるオンラインコンテンツについて懸念を表明しており、感染拡
大を助長する恐れがあるとしている。
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感染症(PT)
レジオネラ菌性
肺炎
17 レンサ球菌感染
18 レンサ球菌感染
出典
概要
ProMED-mail
20230915.8712149
米国疾病予防管理センター(CDC)が2023年9月14日に発表した報告書による
と、臓器移植による危険なレジオネラ菌の伝播が初めて発生した模様である。
2022年7月、ペンシルベニア州保健局は、ペンシルベニア州の1つの病院で同
一ドナーから最近肺移植を受けた患者において検査でレジオネラ症が確認され
たという2件の報告を受領した。レジオネラ症を発症した2例は、昨年ペンシルベ
ニア州の川に転落し蘇生の試みが失敗後に脳死と宣告されて死亡した30代男
性からドナー肺の提供を受けた。医師らはドナー男性の右肺を70代女性に移植
することに成功した。ドナー男性の左肺は60代男性に移植された。最終的には
両者とも、レジオネラ菌によって引き起こされる重度肺炎であるレジオネラ症を
発症した。本症例では、70代女性レシピエントが体調を崩し、肺移植から約1カ
月後の2022年6月にレジオネラ菌検査で陽性反応が出た。医師らは女性レシピ
エントに抗生物質を投与し、女性レシピエントは完全回復した。60代男性レシピ
エントは移植後に複数の合併症を患い、2022年6月にレジオネラ菌検査で陽性
反応が出た。当初は回復したかに見えたが、呼吸不全のため移植術から約6カ
月後に死亡した。医師らは同一ドナーから臓器を提供された他の3例も検査した
が、レジオネラ菌は検出されないままであった。感染症について認識後に、ペン
シルベニア州保健局は細菌の発生源を探し始めた。同局は病院での水曝露に
よる医療ケア関連感染も潜在的な感染源として評価したが、その可能性は低い
ことが判明した。2022年5月から6月にかけて、この期間中にレジオネラ属菌の
検査は実施されていなかったものの、収集された病院の水質パラメータ測定値
は予想範囲内であり、断水も記録されていなかった。届出対象疾患データは、
この2例の前後6カ月以内にこの病院に曝露したいかなる他のレジオネラ症症
例も同定しなかった。レジオネラ菌は淡水中に自然に発見されるため、最終的
に当局はこの細菌が溺死した臓器ドナーから来たものではないかと疑い始め
た。男性が水を吸い込んだ際に細菌を取り込んだ可能性がある。臨床検査はレ
シピエント感染源を確定しなかったが、入手可能なデータは、最も可能性の高い
感染源はドナーの肺であると示唆する。臓器移植レシピエントは、ドナー臓器へ
の攻撃を防ぐために免疫系を抑制する薬剤を残る生涯にわたって服用しなけ
ればならないため、特に感染症に罹患しやすくなる。CDCは、レジオネラ症の症
例が過去10年間で「大幅に」増加していると警告している。この細菌は温水で繁
殖するが、気候危機により気温が上昇するにつれて、細菌が増殖する機会がさ
らに多く増えている。科学者らは、この新しい報告が医療従事者に対し、臓器移
植レシピエントの潜在的なレジオネラ感染に注意を払うよう警告する役割を果た
すよう希望している。「このクラスターは、臓器回復前に淡水で溺死したドナーか
ら肺を移植されたレシピエントにおけるレジオネラ菌感染の可能性について、臨
床上の意識を高める必要性を浮き彫りにしている」とペンシルベニア州とCDCの
研究者らは述べている。「レジオネラ症の迅速診断・治療により、完全回復の可
能性は高まる。」
ProMED-mail
20231105.8713007
数百例の症例と24例の死亡が記録されたことを受け、タイの保健当局は、生又
は加熱が十分でないブタを食べないよう人々に促している。Department of
Disease Controlによると、2023年1月~11月に、複数のprovincesで、500例の
Streptococcus suis 症例と24例の死亡が認められた。患者らは、生又は加熱が
十分でないブタ、ブタの血液を使用した食事を食べた、また感染した可能性の
ある動物を扱っていたと報告した。
ProMED-mail
20240108.8714122
タイではStreptococcus Suis 感染が急増しており、3週間で137例の症例と8例
の死亡が報告されている。死者数が最も多い地域はNakhon Ratchasimaであ
る。Streptococcus Suis は細菌であり、通常、汚染された生の豚肉を食べたり
扱ったりすることで人に感染する。感染者の急増は、生又は加工が十分でない
豚肉、ソーセージ、ブタの血液の生サラダの摂取と関連がある。また
Department of Disease Control(DDC)は、未調理の豚肉製品の摂取を控える
よう警告を発している。さらに、信頼できる供給元から豚肉を購入し、摂氏70度
(華氏158度)以上の温度で最低10分間調理することを推奨している。感染防止
のためブタ又は豚肉製品と濃厚接触するヒトに対し、防護服の着用や開放創の
被覆を推奨している。592例の症例と32例の死亡が認められた2023年の感染の
大多数が、日雇い労働者、農業従事者、主婦において発生した。したがって、こ
れらのグループはハイリスクであると考えられる。DDCは、アルコールとともに
生食の摂取を勧めるオンラインコンテンツについて懸念を表明しており、感染拡
大を助長する恐れがあるとしている。
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