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【資料1ー7】個別医薬品に対する対応 (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24780.html
出典情報 医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議(第6回 3/25)《厚生労働省》
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2021 年 9 月 9 日
がん患者の薬物療法に携わる医療関係者各位

デキサメタゾン内服薬の供給不足下におけるがん患者の薬物療法に関する関連学会からの
合同声明文

がん診療において、特にがん薬物療法によって発現する悪心・嘔吐(chemotherapyinduced nausea and vomiting; CINV)は患者が苦痛と感じる代表的な有害事象であるた
め、これを適切に制御することは重要です。制吐目的で使用されるデキサメタゾン製剤の
適正使用および、デキサメタゾン内服薬の代替使用について会員の皆様においては、以下
について御協力のほど何とぞよろしくお願い申し上げます。
1. 制吐薬適正使用ガイドライン等、関連ガイドラインに従い、個々の症例の催吐リスクに
応じて適切な制吐療法の提供を継続ください。
2. 以下の例のように、経口デキサメタゾン等のステロイド製剤を減量できる、あるいは代
替療法がある場合は、経口ステロイド製剤の使用量を可能な範囲で低減ください。
例 1) 高度催吐性リスクの抗がん薬を使用する場合に、第 2 日目、第 3 日目の経口デ
キサメタゾンを省略する。
例 2) 中等度催吐性リスクの抗がん薬を使用する場合に、5-HT3 受容体拮抗薬、NK
1受容体拮抗薬、多元受容体作用抗精神病薬を積極的に使用し、経口デキサメ
タゾンの使用を省略する。
例 3) 中等度催吐性リスクの抗がん薬を使用する場合の、遅発性の悪心・嘔吐の予防
には、5-HT3 受容体拮抗薬を優先する。
例 4) 軽度催吐性リスクの抗がん薬を投与する場合で制吐療法を行う場合は、経口デ
キサメタゾンの使用を避け、メトクロプラミドあるいはプロクロルペラジンを
使用する。
例 5) 多元受容体作用抗精神病薬であるオランザピンは、糖尿病性昏睡/糖尿病性ケト
アシドーシスによる害よりも CINV 対策が優先されると考えられる場合は、コ
ントロール可能な糖尿病患者に限り、患者より同意を得た上で主治医が注意深
く使用する場合には考慮してよい。
3. 前サイクルのがん薬物療法で、CINV が認められなかった場合、経口デキサメタゾンの
減量や省略を検討ください。
4. 患者が経口デキサメタゾンを保有している場合、新たな処方を行わず、持参の経口デキ
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