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資料2-34 ワクチン接種後の死亡報告一覧[1.4MB] (16 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00106.html |
出典情報 | 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第102回 7/29)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第4回 7/29)(合同開催)《厚生労働省》 |
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(症例 No.2)
1. 報告内容
(1) 事例
70歳(発症時)の男性。
2023年6月20日、乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(チャイニーズハムスター卵巣
細胞由来)2回目が接種された。
8月11日、感冒症状が発現した。
8月19日、右上下肢不全麻痺が発現した。異常行動及び疎通性の低下がみられ、
夜中に転倒した。普段行われている日常動作が行われなかった。夜間、室内が荒
れており、腹臥位で倒れていた。
8月20日午前7時51分、自宅の居間で倒れていたため救急要請された。午前7時
57分、救急隊が到着しA病院に救急搬送された。午前8時18分、A病院到着時、意
識レベルはジャパン・コーマ・スケール(JCS)II-10、グラスゴー・コーマ・ス
ケールE3V4M6で、粗大な麻痺はなかった。瞳孔不同、バビンスキー徴候、深部
腱反射の亢進及び非対称性が確認された。頭部磁気共鳴画像撮影装置(MRI)検
査では、両側中大脳動脈領域に拡散強調画像(DWI)で高信号、見かけの拡散係
数(ADC値)低値の病変が多発し、両側大脳半球にDWIで高信号、ADC値低値、
FLAIR画像で淡い高信号の病変が多数散在していた。血液検査では、ヘモグロビ
ンA1c 7.0%及びC反応性蛋白1.3 mg/dLであった。急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
のため入院となった。
8月21日、意識レベルが低下し、JCS 3桁の意識障害となった。
8月22日、頭部MRI検査にて、上記病変の拡大、両側内包の新規病変及び大脳
脚の新規病変が確認された。髄液検査が実施され、細胞数2 /μL、糖109 mg/dL、
蛋白62.1 mg/dL及びミエリンベーシック蛋白>500 pg/mLであった。オリゴクロー
ナルバンド及びIgGインデックスの上昇は確認されず、ウイルスは検出されなか
った。自己抗体検査では、抗アクアポリン4抗体及び抗ミエリンオリゴデンドロ
サイト糖蛋白抗体は陰性であった。メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナ
トリウム1 gによるステロイドパルス療法が5日間施行された。
日付不明、頭部MRI検査上での増悪は認められなかったが、JCS 3桁の意識障
害は持続していた。
9月30日、褥瘡が形成された。
11月7日、ADEMによる体動困難のため褥瘡が形成され、そこに感染が合併し
フルニエー壊疽に至った。
11月8日午後11時47分、死亡が確認された。死亡時画像診断及び剖検は実施さ
れなかった。
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1. 報告内容
(1) 事例
70歳(発症時)の男性。
2023年6月20日、乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(チャイニーズハムスター卵巣
細胞由来)2回目が接種された。
8月11日、感冒症状が発現した。
8月19日、右上下肢不全麻痺が発現した。異常行動及び疎通性の低下がみられ、
夜中に転倒した。普段行われている日常動作が行われなかった。夜間、室内が荒
れており、腹臥位で倒れていた。
8月20日午前7時51分、自宅の居間で倒れていたため救急要請された。午前7時
57分、救急隊が到着しA病院に救急搬送された。午前8時18分、A病院到着時、意
識レベルはジャパン・コーマ・スケール(JCS)II-10、グラスゴー・コーマ・ス
ケールE3V4M6で、粗大な麻痺はなかった。瞳孔不同、バビンスキー徴候、深部
腱反射の亢進及び非対称性が確認された。頭部磁気共鳴画像撮影装置(MRI)検
査では、両側中大脳動脈領域に拡散強調画像(DWI)で高信号、見かけの拡散係
数(ADC値)低値の病変が多発し、両側大脳半球にDWIで高信号、ADC値低値、
FLAIR画像で淡い高信号の病変が多数散在していた。血液検査では、ヘモグロビ
ンA1c 7.0%及びC反応性蛋白1.3 mg/dLであった。急性散在性脳脊髄炎(ADEM)
のため入院となった。
8月21日、意識レベルが低下し、JCS 3桁の意識障害となった。
8月22日、頭部MRI検査にて、上記病変の拡大、両側内包の新規病変及び大脳
脚の新規病変が確認された。髄液検査が実施され、細胞数2 /μL、糖109 mg/dL、
蛋白62.1 mg/dL及びミエリンベーシック蛋白>500 pg/mLであった。オリゴクロー
ナルバンド及びIgGインデックスの上昇は確認されず、ウイルスは検出されなか
った。自己抗体検査では、抗アクアポリン4抗体及び抗ミエリンオリゴデンドロ
サイト糖蛋白抗体は陰性であった。メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナ
トリウム1 gによるステロイドパルス療法が5日間施行された。
日付不明、頭部MRI検査上での増悪は認められなかったが、JCS 3桁の意識障
害は持続していた。
9月30日、褥瘡が形成された。
11月7日、ADEMによる体動困難のため褥瘡が形成され、そこに感染が合併し
フルニエー壊疽に至った。
11月8日午後11時47分、死亡が確認された。死亡時画像診断及び剖検は実施さ
れなかった。
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