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資料2-34 ワクチン接種後の死亡報告一覧[1.4MB] (24 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00106.html |
出典情報 | 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第102回 7/29)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第4回 7/29)(合同開催)《厚生労働省》 |
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(症例 No.19)
1. 報告内容
(1) 事例
97歳(接種時)の女性。
2023年11月14日、A医療機関にて、インフルエンザHAワクチンが接種された。
11月15日、接種当日より発熱が続いたためB病院に救急搬送された。体温は
39.6℃であった。B病院到着時、症状は咽頭痛及び左膝痛であった。診察では咽
頭発赤及び白苔の付着は認められず、左膝は熱感が認められたが、発赤及び腫脹
は認められなかった。血液検査ではC反応性蛋白の軽度上昇が認められたが、白
血球及び好中球数の増加は認められなかった。胸腹部コンピューター断層撮影
検査では発熱の原因となる所見は認められなかった。感冒、ワクチン副反応及び
左膝偽痛風の鑑別のため、念のため入院となった。
11月22日、無尿となり状態が悪化したため持続血液濾過透析(CHDF)が開始
された。同日、左膝痛の訴えはなかった。状態悪化により訴えが困難であった可
能性があるが、少なくとも左膝痛の増悪は確認されなかった。
その後も高熱が続き、抗菌薬が使用されるも効果なく、血液検査にてフェリチ
ンの著明な高値が認められたことから、血球貪食症候群と判断され、ステロイド
パルス療法等が実施された。ステロイドパルス療法では一時的な効果は得られ
たが、終了とともに増悪したため、2コースまでで終了となった。
12月26日午前2時30分、状態が悪化し、死亡が確認された。死亡時画像診断及
び剖検は実施されなかった。
(2) 接種されたワクチンについて
インフルエンザ HA ワクチン(第一三共
YHA052B)
(3) 接種時までの治療等の状況
基礎疾患として大動脈弁狭窄症、高血圧症、脂質異常症及び気管支喘息を有
していた。オルメサルタンメドキソミル、アムロジピンベシル酸塩、ベラパミ
ル塩酸塩、ポリカルボフィルカルシウム、エソメプラゾールマグネシウム水和
物、アトルバスタチンカルシウム水和物、ビフィズス菌製剤、モンテルカスト
ナトリウム、チオトロピウム臭化物水和物・オロダテロール塩酸塩、プロメタ
ジン塩酸塩及びトリアゾラムが処方されていた。
アレルギー歴、副作用歴及び副反応歴はなかった。自宅にて娘と同居してお
り、日常生活動作は自立していた。嚥下機能に問題はなく、経口摂取は可能で
あった。
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1. 報告内容
(1) 事例
97歳(接種時)の女性。
2023年11月14日、A医療機関にて、インフルエンザHAワクチンが接種された。
11月15日、接種当日より発熱が続いたためB病院に救急搬送された。体温は
39.6℃であった。B病院到着時、症状は咽頭痛及び左膝痛であった。診察では咽
頭発赤及び白苔の付着は認められず、左膝は熱感が認められたが、発赤及び腫脹
は認められなかった。血液検査ではC反応性蛋白の軽度上昇が認められたが、白
血球及び好中球数の増加は認められなかった。胸腹部コンピューター断層撮影
検査では発熱の原因となる所見は認められなかった。感冒、ワクチン副反応及び
左膝偽痛風の鑑別のため、念のため入院となった。
11月22日、無尿となり状態が悪化したため持続血液濾過透析(CHDF)が開始
された。同日、左膝痛の訴えはなかった。状態悪化により訴えが困難であった可
能性があるが、少なくとも左膝痛の増悪は確認されなかった。
その後も高熱が続き、抗菌薬が使用されるも効果なく、血液検査にてフェリチ
ンの著明な高値が認められたことから、血球貪食症候群と判断され、ステロイド
パルス療法等が実施された。ステロイドパルス療法では一時的な効果は得られ
たが、終了とともに増悪したため、2コースまでで終了となった。
12月26日午前2時30分、状態が悪化し、死亡が確認された。死亡時画像診断及
び剖検は実施されなかった。
(2) 接種されたワクチンについて
インフルエンザ HA ワクチン(第一三共
YHA052B)
(3) 接種時までの治療等の状況
基礎疾患として大動脈弁狭窄症、高血圧症、脂質異常症及び気管支喘息を有
していた。オルメサルタンメドキソミル、アムロジピンベシル酸塩、ベラパミ
ル塩酸塩、ポリカルボフィルカルシウム、エソメプラゾールマグネシウム水和
物、アトルバスタチンカルシウム水和物、ビフィズス菌製剤、モンテルカスト
ナトリウム、チオトロピウム臭化物水和物・オロダテロール塩酸塩、プロメタ
ジン塩酸塩及びトリアゾラムが処方されていた。
アレルギー歴、副作用歴及び副反応歴はなかった。自宅にて娘と同居してお
り、日常生活動作は自立していた。嚥下機能に問題はなく、経口摂取は可能で
あった。
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