よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料4 髙田構成員提出資料 (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41718.html
出典情報 妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会(第2回 8/1)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

助産師のコアコンピテンシー
日本助産師会では、日本の助産師に求められる必須の実践能力として、「助産師のコアコン
ピテンシー2021」を定めている。助産師のコアコンピテンシーは、「倫理的感応力」、「マ
タニティケア能力」、「ウィメンズヘルスケア能力」、「専門的自律能力」の4つの要素か
ら構成される。
倫理的感応力
「助産師は、対象一人ひとりを尊重し、そのニーズに対して倫理的に応答する。」
他の3つの能力が正しく働くための基盤となる能力。対象となる女性と子どもおよび家族の生命や人間としての尊厳と権
利を最大限に尊重するため、相手のニーズを的確にくみ取り反応する能力、女性と子どもおよび家族との間に信頼関係を築
きつつ平等で最善のケアを提供する能力、女性と子どもおよび家族に関する情報の保護を徹底し、ケア対象者のプライバ
シーを守る能力が含まれる。

マタニティケア能力
「助産師は、分娩を核とするマタニティサイクルにおいて、安全で有効な助産ケアを提供する。」

妊娠期、分娩期、産褥期、乳幼児期において母子および家族に必要なケアを提供し、自己の責任のもと正常な分娩を解除
し、新生児および乳幼児のケアを行うとともに、自身が提供したケアの評価を行って、常にケアの質向上に努める。このこ
とは、正常の経過からの逸脱を正しく判断し、医師や他の専門職との協働により母親および家族を支援する能力も含まれる。

ウィメンズヘルスケア能力
「助産師は、女性の生涯を通じた支援者であるとともに、相互にパートナーシップを築く。」
女性の健康の保持・増進を促し、女性が自己の健康管理を行えるよう日常生活上のケアを通して支援する。具体的には、
リプロダクティブ・ヘルス/ライツの視点から、女性のライフステージや遺伝などの家族全体に関わる課題において、健康
教育、知識の普及・啓発、健康相談、保健指導を行い、健康をめぐるさまざまな問題に女性が対処できるよう支援する能力
が含まれる。

専門的自律能力
「助産師は、専門職としてのパワーを組織化し、社会に発信する。」
自律した専門職者として施設を自ら経営または経営管理に参画して、緊急時の適切な対応や医療事故防止に努め、保健・
医療・福祉に貢献する。具体的には、専門職能団体を組織して社会的な活動を行い、情報を発信するとともに、助産領域の
研究に参画し、助産師間やケア対象者、医師、他の専門職との相互交流を通じて、助産ケアの改革や質の向上を目指す能力、
30
後輩助産師を育成する能力、継続的に自己研鑽する能力が含まれる。