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資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[476KB] (12 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44308.html |
出典情報 | 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和6年度第2回 10/24)《厚生労働省》 |
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ID
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感染症(PT)
出典
概要
ProMED-mail
20240215.8714865
WHOは本日(2024年2月13日)、H3N2季節性インフルエンザとH10N5鳥インフルエンザの重複感染後
に死亡した女性に関する中国の最近の報告に、さらなる詳細を追加した。この症例は、H10N5が関
与した初めてのヒト疾患という特色があった。60歳代の女性は、安徽省で農業を営んでおり、基礎疾
患を有していた。2023年11月30日に呼吸器疾患の症状が始まり、2023年12月2日に入院した。病状
が悪化したため、2023年12月7日に浙江省の施設に移送され、2023年12月16日に死亡した。2024年
1月22日、浙江省当局は女性の呼吸器サンプルからH3N2ウイルスとH10N5ウイルスを分離し、これ
は2024年1月26日に中国疾病管理予防センターによって確認された。調査官は、女性が季節性イン
フルエンザの予防接種を受けていなかったことを発見した。症状が出る数日前、女性はアヒルを購
入した際に生きた家禽に接触した。女性の冷蔵庫のアヒル肉を検査したところ、7例のサンプルから
H10N5が検出された。女性はブタやその他の哺乳類と接触していなかった。女性の自宅から採取し
た環境試料は陰性だった。2つの省で女性との接触をモニタリングしたが、関連する症例は見つから
なかった。農業当局はアヒルの追跡調査を行い、トリを処分し、感染地域を消毒した。WHOによると、
H10株は世界各地の野鳥、家禽、哺乳類から時折検出されるという。報告を必要としない低病原性
ウイルスであるため、感染率は不明である。H10N5は中国湖北省でブタから分離されたことがある。
動物集団におけるH10N5の疫学を評価するにはさらなる研究が必要である、とWHOは述べ、これま
でのところ、鳥H10ウイルスはヒトからヒトへ伝播する能力を獲得していない、と補足した。
ProMED-mail
20240401.8715735
問題点:米国において、ウシからヒトへの初めての鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス感染が確認さ
れた。
【概要】ウシからヒトへの感染が新たに判明した感染経路に関する報告。テキサス州保健局は、テキ
サス州における鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスのヒト症例1例を報告している。本症例は、目の
炎症を呈し、鳥インフルエンザに感染したと推定される乳牛に直接接触したヒトにおいて確認され
た。CDCによると、本例は米国における2例目のH5N1インフルエンザのヒト症例であり、ウシへの接
触に関連した1例目の症例である。2024年3月、Texas Animal Health Commissionはテキサス州の乳
牛における1例目の鳥インフルエンザA(H5N1)症例を発表した。鳥インフルエンザA(H5N1)はインフ
ルエンザウイルスの一種であり、通常は野鳥に感染し、家禽や他の動物に蔓延する可能性がある。
ヒトに感染することもあるが、ヒトからヒトへ感染することは非常に稀である。初期検査では、ウイルス
がヒトの間でより蔓延する可能性のある変化はしていないことが示された。現時点では、ウシの感染
による市販の牛乳供給の安全性に懸念はない。酪農家は感染したウシの牛乳を廃棄又は転用する
ことが義務付けられており、さらに、低温殺菌により鳥インフルエンザウイルスを死滅させることが可
能である。本感染によって、CDCが米国の一般市民に対するH5N1鳥インフルエンザのヒト健康リス
ク評価は低いと考えていることに変更はない。しかし、感染したトリやその他の動物(家畜を含む)又
は感染したトリやその他の動物によって汚染された環境に無防備に接近又は長期にわたって曝露し
たヒトは感染リスクが高くなる。CDCはHPAI A(H5N1)ウイルスの予防、モニタリング及び公衆衛生
調査に関する暫定的な勧告を行っている。テキサス州保健局は影響を受けた酪農業者に対して、従
業員の曝露を最小限に抑える方法や、感染したウシを扱うヒトのインフルエンザ様症状を監視し検査
を受ける方法についてのガイダンスを提供している。H5N1インフルエンザに感染したヒトの症状は軽
度(眼感染、上気道症状等)から重度(肺炎、死亡等)まで多岐にわたる。テキサス州保健局は影響
を受けた酪農場周辺の医療提供者に対し、ヒトへの感染の可能性を警戒するよう求める健康警報を
発令し、検査及び治療を推奨している。
ProMED-mail
20240523.8716664
テキサス州での報告に続き、米国ミシガン州の農場労働者に、H5N1ウイルス感染が確認された。こ
の労働者は感染したウシとの接触経験があり、軽度の眼の症状があった。眼から採取した検体は陽
性だったため、眼からの感染が疑われた。畜産関係者の感染リスクは一般人よりやや高いものの、
ヒトからの感染や重症な呼吸器疾患の報告はなく、食品安全や一般の人への感染リスクについては
心配する必要はない旨が掲載されている。
Science.
384(2024)370-371
米国テキサス州の農場において、乳牛、鳥、猫及び労働者1名へのHPAI(H5N1ウイルス)の感染が
確認された。感染経路や影響への情報が不足しており、感染拡大への懸念が広がっている。感染し
た酪農従事者1名は、唯一の症状として結膜炎を生じており、CDCは州や地方の保健局、獣医師と
連携して、感染者の健康をモニタリングするとのことである。著者は、本ウイルスの感染経路やウイ
ルスの増殖メカニズムについての詳細な研究と情報公開が必要と考え、農場の安全対策や牛乳の
殺菌法についても疑問視している。また、政府と業界は公共の安全と生産性のバランスを取りつつ、
迅速かつ包括的な対策をとる必要がある、と主張している。
鳥インフルエン
ザ
Travel Medicine and
Infectious Disease.
59(2024)102721
米国で乳牛にHPAI(H5N1ウイルス)が検出され、異例の感染拡大が懸念される。本ウイルスに感染
した乳牛は、乳量の減少、乳汁の硬さの変化、食欲の減退などの症状を示すことが分かっており、
ウシの移動制限や生乳の安全確保が必要である。また、テキサス州ではヒトへの感染例が確認さ
れ、ヒトにおける本ウイルスの伝播のリスクは低いものの、監視及び対応強化が求められている。著
者は、農場では、飼育動物における疾患徴候の有無の綿密なモニタリングや、感染したウシの牛乳
の安全な廃棄といった、厳格なバイオセキュリティ措置が必須であると述べ、畜産業の回復と公衆の
健康を守るために緊密な協力が求められると主張している。
鳥インフルエン
ザ
USDA、米FDA、CDC、州の獣医及び公衆衛生当局は、テキサス州、カンザス州、ニューメキシコ州
の主に高齢の乳牛での泌乳量の減少、食欲不振、その他の症状である疾患を調査した。3月25日の
USDA ホームページ
時点で、カンザス州の2つの酪農場とテキサス州の1つの酪農場から採取された疾患のウシの未殺
https://www.aphis.usda 菌乳試料、テキサス州の別の酪農場の牛口腔咽頭スワブ試料を検査したところ、HPAIの陽性反応
.gov/news/agencyが検出された。農場内で死んだ野鳥も発見され、検査(3月22日)の結果、感染した野鳥がウシの感
announcements/federal 染源と考えられた。また、ウイルスがヒトに感染しやすくなる変化は認められなかった。現段階で、商
-state-veterinary業用牛乳供給の安全性や、消費者の健康に対するリスクについて懸念はない。酪農家は、健康な
public-health動物の牛乳のみを人間の消費用に加工するよう義務付けられている。感染した動物の牛乳は、食
agencies-share品供給に入らないように転用又は破棄されている。さらに、州間取引に流通する牛乳は細菌やウイ
update-hpai
ルスの不活性化のため低温殺菌が義務付けられている。さらに、農家や獣医にウシの病気を迅速
に報告するよう促すことで、潜在的な追加事例を監視する。情報は入手可能になり次第、引き続き
最新情報を共有する。(2024年3月25日、USDA発表)
鳥インフルエン
ザ
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感染症(PT)
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概要
ProMED-mail
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WHOは本日(2024年2月13日)、H3N2季節性インフルエンザとH10N5鳥インフルエンザの重複感染後
に死亡した女性に関する中国の最近の報告に、さらなる詳細を追加した。この症例は、H10N5が関
与した初めてのヒト疾患という特色があった。60歳代の女性は、安徽省で農業を営んでおり、基礎疾
患を有していた。2023年11月30日に呼吸器疾患の症状が始まり、2023年12月2日に入院した。病状
が悪化したため、2023年12月7日に浙江省の施設に移送され、2023年12月16日に死亡した。2024年
1月22日、浙江省当局は女性の呼吸器サンプルからH3N2ウイルスとH10N5ウイルスを分離し、これ
は2024年1月26日に中国疾病管理予防センターによって確認された。調査官は、女性が季節性イン
フルエンザの予防接種を受けていなかったことを発見した。症状が出る数日前、女性はアヒルを購
入した際に生きた家禽に接触した。女性の冷蔵庫のアヒル肉を検査したところ、7例のサンプルから
H10N5が検出された。女性はブタやその他の哺乳類と接触していなかった。女性の自宅から採取し
た環境試料は陰性だった。2つの省で女性との接触をモニタリングしたが、関連する症例は見つから
なかった。農業当局はアヒルの追跡調査を行い、トリを処分し、感染地域を消毒した。WHOによると、
H10株は世界各地の野鳥、家禽、哺乳類から時折検出されるという。報告を必要としない低病原性
ウイルスであるため、感染率は不明である。H10N5は中国湖北省でブタから分離されたことがある。
動物集団におけるH10N5の疫学を評価するにはさらなる研究が必要である、とWHOは述べ、これま
でのところ、鳥H10ウイルスはヒトからヒトへ伝播する能力を獲得していない、と補足した。
ProMED-mail
20240401.8715735
問題点:米国において、ウシからヒトへの初めての鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス感染が確認さ
れた。
【概要】ウシからヒトへの感染が新たに判明した感染経路に関する報告。テキサス州保健局は、テキ
サス州における鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスのヒト症例1例を報告している。本症例は、目の
炎症を呈し、鳥インフルエンザに感染したと推定される乳牛に直接接触したヒトにおいて確認され
た。CDCによると、本例は米国における2例目のH5N1インフルエンザのヒト症例であり、ウシへの接
触に関連した1例目の症例である。2024年3月、Texas Animal Health Commissionはテキサス州の乳
牛における1例目の鳥インフルエンザA(H5N1)症例を発表した。鳥インフルエンザA(H5N1)はインフ
ルエンザウイルスの一種であり、通常は野鳥に感染し、家禽や他の動物に蔓延する可能性がある。
ヒトに感染することもあるが、ヒトからヒトへ感染することは非常に稀である。初期検査では、ウイルス
がヒトの間でより蔓延する可能性のある変化はしていないことが示された。現時点では、ウシの感染
による市販の牛乳供給の安全性に懸念はない。酪農家は感染したウシの牛乳を廃棄又は転用する
ことが義務付けられており、さらに、低温殺菌により鳥インフルエンザウイルスを死滅させることが可
能である。本感染によって、CDCが米国の一般市民に対するH5N1鳥インフルエンザのヒト健康リス
ク評価は低いと考えていることに変更はない。しかし、感染したトリやその他の動物(家畜を含む)又
は感染したトリやその他の動物によって汚染された環境に無防備に接近又は長期にわたって曝露し
たヒトは感染リスクが高くなる。CDCはHPAI A(H5N1)ウイルスの予防、モニタリング及び公衆衛生
調査に関する暫定的な勧告を行っている。テキサス州保健局は影響を受けた酪農業者に対して、従
業員の曝露を最小限に抑える方法や、感染したウシを扱うヒトのインフルエンザ様症状を監視し検査
を受ける方法についてのガイダンスを提供している。H5N1インフルエンザに感染したヒトの症状は軽
度(眼感染、上気道症状等)から重度(肺炎、死亡等)まで多岐にわたる。テキサス州保健局は影響
を受けた酪農場周辺の医療提供者に対し、ヒトへの感染の可能性を警戒するよう求める健康警報を
発令し、検査及び治療を推奨している。
ProMED-mail
20240523.8716664
テキサス州での報告に続き、米国ミシガン州の農場労働者に、H5N1ウイルス感染が確認された。こ
の労働者は感染したウシとの接触経験があり、軽度の眼の症状があった。眼から採取した検体は陽
性だったため、眼からの感染が疑われた。畜産関係者の感染リスクは一般人よりやや高いものの、
ヒトからの感染や重症な呼吸器疾患の報告はなく、食品安全や一般の人への感染リスクについては
心配する必要はない旨が掲載されている。
Science.
384(2024)370-371
米国テキサス州の農場において、乳牛、鳥、猫及び労働者1名へのHPAI(H5N1ウイルス)の感染が
確認された。感染経路や影響への情報が不足しており、感染拡大への懸念が広がっている。感染し
た酪農従事者1名は、唯一の症状として結膜炎を生じており、CDCは州や地方の保健局、獣医師と
連携して、感染者の健康をモニタリングするとのことである。著者は、本ウイルスの感染経路やウイ
ルスの増殖メカニズムについての詳細な研究と情報公開が必要と考え、農場の安全対策や牛乳の
殺菌法についても疑問視している。また、政府と業界は公共の安全と生産性のバランスを取りつつ、
迅速かつ包括的な対策をとる必要がある、と主張している。
鳥インフルエン
ザ
Travel Medicine and
Infectious Disease.
59(2024)102721
米国で乳牛にHPAI(H5N1ウイルス)が検出され、異例の感染拡大が懸念される。本ウイルスに感染
した乳牛は、乳量の減少、乳汁の硬さの変化、食欲の減退などの症状を示すことが分かっており、
ウシの移動制限や生乳の安全確保が必要である。また、テキサス州ではヒトへの感染例が確認さ
れ、ヒトにおける本ウイルスの伝播のリスクは低いものの、監視及び対応強化が求められている。著
者は、農場では、飼育動物における疾患徴候の有無の綿密なモニタリングや、感染したウシの牛乳
の安全な廃棄といった、厳格なバイオセキュリティ措置が必須であると述べ、畜産業の回復と公衆の
健康を守るために緊密な協力が求められると主張している。
鳥インフルエン
ザ
USDA、米FDA、CDC、州の獣医及び公衆衛生当局は、テキサス州、カンザス州、ニューメキシコ州
の主に高齢の乳牛での泌乳量の減少、食欲不振、その他の症状である疾患を調査した。3月25日の
USDA ホームページ
時点で、カンザス州の2つの酪農場とテキサス州の1つの酪農場から採取された疾患のウシの未殺
https://www.aphis.usda 菌乳試料、テキサス州の別の酪農場の牛口腔咽頭スワブ試料を検査したところ、HPAIの陽性反応
.gov/news/agencyが検出された。農場内で死んだ野鳥も発見され、検査(3月22日)の結果、感染した野鳥がウシの感
announcements/federal 染源と考えられた。また、ウイルスがヒトに感染しやすくなる変化は認められなかった。現段階で、商
-state-veterinary業用牛乳供給の安全性や、消費者の健康に対するリスクについて懸念はない。酪農家は、健康な
public-health動物の牛乳のみを人間の消費用に加工するよう義務付けられている。感染した動物の牛乳は、食
agencies-share品供給に入らないように転用又は破棄されている。さらに、州間取引に流通する牛乳は細菌やウイ
update-hpai
ルスの不活性化のため低温殺菌が義務付けられている。さらに、農家や獣医にウシの病気を迅速
に報告するよう促すことで、潜在的な追加事例を監視する。情報は入手可能になり次第、引き続き
最新情報を共有する。(2024年3月25日、USDA発表)
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