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資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[476KB] (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44308.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和6年度第2回 10/24)《厚生労働省》
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ID

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感染症(PT)

出典

概要

鳥インフルエン


WHO ホームページ.
https://www.who.int/e
mergencies/diseaseoutbreaknews/item/2024DON512

WHOは2024年4月1日、米国の国際保健規則(IHR)の国家連絡窓口より、HPAI A(H5N1)ウイルスに
よるヒト感染の確定症例について通知を受けた。本症例は3月27日に症状を発症し、インフルエンザ
A(H5N1)ウイルスに感染していると推定される乳牛への接触歴があった。本症例は感染したウシと
の接触によって感染したA(H5N1)の1例目のヒト感染であり、同国で検出されたインフルエンザA
(H5N1)の2例目のヒト確定症例である。

鳥インフルエン


WHOホームページ.
https://www.who.int/e
mergencies/diseaseoutbreaknews/item/2024DON520

2024年5月23日、メキシコのIHRの国家連絡窓口は、メキシコシティにて入院していたメキシコ州在住
の患者が、鳥インフルエンザA(H5N2)ウイルス感染症と確定診断されたことをPan American Health
Organization(PAHO)及びWHOに報告した。これは、インフルエンザA(H5N2)ウイルスのヒト感染例
としては世界で初めての症例であり、なおかつ初めてのメキシコにおけるH5亜型ウイルスによるヒト
感染例である。患者がどのようにウイルスに曝露されたかは、現在のところ不明だが、メキシコでは
家禽等でのインフルエンザA(H5N2)ウイルス感染が報告されている。IHR(2005年)によれば、新型
のインフルエンザAウイルス亜型によるヒトへの感染は、公衆衛生に大きな影響を与える可能性のあ
る事象であり、全例がWHOに報告される必要がある。現時点で分かっている情報に基づき、WHOは
このウイルスが一般住民にもたらすリスクは現段階では低いと評価している。

鳥インフルエン


2024年5月23日にメキシコのIHRの国家連絡窓口はPAHO及びWHOに対し、鳥インフルエンザに感染
したヒトの確定症例を報告した。インフルエンザA(H5N2)ウイルスに感染し、基礎疾患を有する患者
WHOホームページ.
が死亡した。これは、世界的に報告されたインフルエンザA(H5N2)ウイルスのヒト感染例で、メキシ
https://www.who.int/e コで報告された初の鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染例である。この症例のウイルスへの曝露
mergencies/disease- 源は現在のところ不明であるが、メキシコでは家禽類からA(H5N2)ウイルスが報告されている。最新
outbreak情報ではメキシコ当局はWHOに対し、6月6日、国の専門家グループが、患者は合併症に関連した合
news/item/2024併症のために死亡したと判断したこと、メキシコ当局が実施した遺伝子解析の結果、このウイルスは
DON524
2024年にメキシコのテスココ州の鳥類で得られた株と99%の類似性があることが確認されたことを報
告した。入手可能な情報に基づき、WHOのリスクアセスメントに変更はない。今後、疫学的あるいは
ウイルス学的な情報が得られた場合には、リスク評価を見直す予定である。

62 E型肝炎

フィンランド当局は、E型肝炎ウイルス陽性の肉製品と国内の感染者数増加との関連性を調査してい
る。1月及び2月に、フィンランド各地から81例のE型肝炎症例が感染症レジストリへ報告された。これ
らの半数は入院治療を必要とした。毎年20~60例のE型肝炎が感染症レジストリへ報告されている。
2023年の報告数は30例であった。2023年1月にレジストリへ報告されたE型肝炎感染は1例のみで
あった。フィンランド食品局(Ruokavirasto)による検査で、国内の製造業者により製造された製品か
らE型肝炎ウイルスが検出された。これらの製品はリコールされ、現在は販売されていない。Kotivara
社は2023年11月初旬以降に販売店や流通業者で販売された6製品を回収した。ほとんどの製品は
賞味期限が切れていたが、2製品は2024年3月19日までの期限であった。国立保健福祉研究所
(THL)による聞き取り調査を受けた30例中27例が罹患する前に様々なブランドのメットヴルスト(生
の豚挽肉を使用した食品)やサラミを摂取していたと報告した。しかし、肉製品は一般的に消費され
る食品であるため、この知見の重要性を明らかにする必要があった。これが、フィンランド食品庁が
THLの報告書に記録されたブランドに基づいて様々な食品サンプルの検査を行った理由である。感
Food Safety News.
染者44例の平均年齢は64歳で、70%が男性であった。THLは患者からのサンプルで検出されたE型
https://www.foodsafet 肝炎ウイルスの遺伝子型を特定し、リコールされた陽性製品と比較を行っている。Ruokavirasto、
ynews.com/2024/03/m THL及び地域の食品管理当局は、E型肝炎の感染源を調査している。調査には、リコールされた製
eat-recalled-as品により何例の感染を引き起こした可能性があるのか、その他に汚染された製品がないかを判断す
finland-deals-withることが含まれている。THLは13例のサンプルで検出されたE型肝炎ウイルスの遺伝子型を決定し
hepatitis-e-rise/
た。最も一般的な遺伝子型はHEV-3fであり、3つのクラスターを形成していた。HEV-3fは2019年に
フィンランドで最後に検出された。2019年~2022年の間、HEV-3eとHEV-3cが患者サンプルで最も一
般的な遺伝子型であった。より広範なEUの問題として、2月に欧州疾病予防管理センターは一部の
国でE型肝炎感染症の急増が報告されたことを受け、状況を監視していると述べた。通常よりも多い
患者が1月にベルギーとチェコで観測された。ドイツで350例超、チェコで63例、ベルギーで36例が記
録されている。2024年1月、10カ国で520例のE型肝炎ウイルス感染が確認された。これら全ての症
例間での関連性は確立されていない。ベルギーでは、遺伝子型3cが入手可能な情報を有する患者
で最も頻繁に同定された。ウイルスの遺伝子型解析はスペインで進行中である。E型肝炎感染はE型
肝炎ウイルス(HEV)により引き起こされる肝疾患である。感染を避けるためのアドバイスには、食べ
る前に全ての肉(特に豚肉)を十分に加熱すること、未調理の肉や肉製品へ触れた後は手を洗うこと
が含まれる。HEVの平均潜伏期間は5~6週間(幅:2~9週)であり、1~4週持続する場合がある。症
状には倦怠感、食欲喪失、腹痛、悪心、黄疸が含まれる。しかし、一部の人々、特に幼児では症状
が発現しない。

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