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産科診療所の特別調査 (14 ページ)

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出典情報 産科診療所の特別調査(12/5)《日本医師会総合政策研究機構》
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赤字施設と黒字施設の損益計算書

2023 年度の経常利益率が赤字の施設と黒字の施設に分けて状況を分析した。赤字施
設(n=81)は、医業収益が黒字施設より医業収益が約 1.6 億円低く、給与費比率(対
医業収益)が 60.3%で黒字施設より 11.2 ポイント高い。医療利益率は-10.4%であっ
た。一方、黒字施設(n=110)では給与費比率が 49.1%で、医業利益率は 8.2%であっ
た。
赤字施設と黒字施設の届出病床数はそれぞれ 15.2 床、15.5 床でほぼ同じであるが、
赤字施設の平均分娩件数(年間)は 285.1 件で、黒字施設の 422.5 件と差がみられた
(図 2-27)。延べ外来患者数も赤字施設では平均 12,850 人であるのに対して黒字施設
は 19,178 人であった。一方、人員体制は、赤字施設の医師数が平均 2.4 人に対して黒
字施設は 2.9 人、職員総数はそれぞれ 26.2 人、33.2 人であった。赤字施設では医業収
益が増えない中で、人件費の削減ができない状況と推測される。

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