よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


産科診療所の特別調査 (16 ページ)

公開元URL
出典情報 産科診療所の特別調査(12/5)《日本医師会総合政策研究機構》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

施設特性と利益率
地域別
施設数は限られるが、産科診療所の所在地を人口規模で 21 大都市、中都市、小都
市・町村の 3 つに分けて、それぞれの地域の経常利益率(法人)について分析を行っ
た。21 大都市では 2023 年度の 4.3%から 2.9%に悪化、中都市では 2.0%から 3.0%に
増加、小都市・町村は 5.8%から 3.0%に悪化していた。
医業収益は都市部ほど高い傾向がみられたが、給与費比率は 21 大都市が 53.5%で
他地域より高く、医業費用の増加率も 2.9%で他地域より高かった。都市部の人件費上
昇・物価高騰が、経常利益率の悪化に影響したと推測される。一方、2023 年度の分娩
件数は、21 大都市は 430.1 件であるが小都市・町村では 300.5 件で、都市部の約 7 割
であった。患者数については、地方部の小都市・町村では、2023 年度の延べ外来患者
数が対前年度-3.1%、延べ入院患者数が-5.9%で、他地域より減少の度合いが大き
かった。都市部に比べて地方部では人口減少が特に激しく、患者減少が経常利益率の
悪化に大きく影響したと推測される。

15