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○先進医療技術の科学的評価等について参考資料4 (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00016.html
出典情報 先進医療会議(第81回 7/7)《厚生労働省》
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Ⅳ-4-1 転移性腫瘍に対する有害事象(陽子線治療) Ⅳ-4-2 転移性腫瘍に対する有害事象(重粒子線治療)
Grade3以上の有害事象なし

5. おわりに
2018年7月1日から2019年6月30日までの最近の1年間で,先進医療Aとして粒子線治療を開始した患
者(保険収載済みの疾患を除く)は,陽子線治療1142例,重粒子線治療687例,計1829例であった.
年齢の中央値は70.0歳で,肝胆膵腫瘍が44.0%,続いて肺・縦郭腫瘍が20.3%をしめていた.キャン
サーボードの実施率は99.9%,プロトコール治療の完遂率は92.8%であった.また,学会による実施
施設への訪問調査,およびデータセンターによるモニタリングがそれぞれ実施され,先進医療の質
の担保に努力しているところである.
また,2016年5月から実施された先進医療Aの全国全例登録データを用いて,登録開始初年度に治
療を開始した肝細胞癌,膵癌,肺癌,少数転移性腫瘍(2年経過症例)について,治療成績の解析が
可能であった.観察期間が十分なものではないが,各疾患における治療成績はすでに先進医療Aとし
て実施され公表されてきた各施設の論文や多施設共同研究としての報告と,同等の有効性,安全性
であることが示唆された.登録事業は,前向き研究として現在でも粒子線治療を実施している全施
設により継続中であり,今後さらに有用な情報が得られる可能性がある.

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