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【資料No.2】塩野義製薬株式会社提出資料 (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26901.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第3回 7/20)、医薬品第二部会(令和4年度第6回 7/20)(合同開催)《厚生労働省》
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されています [10].この結果から,投与開始 3~4 週後時点における症状遷延が,Long COVID
に繋がる可能性が高いと考えられます.そこで,本剤の投与により,Long COVID のリスク低減
が期待できるかどうかを探索的に検討しました.
T1221 試験 Phase 2b Part の事後解析として,症状遷延への影響を確認するため,本剤を投与
開始 3 週後に COVID-19 症状が快復 (消失) していない被験者の割合を評価しました.その結
果,投与開始 3 週後に COVID-19 症状が快復 (消失) していない被験者の割合は,プラセボ群と
比較して 12.8%低く (図 2 参照),本剤は症状遷延リスクを低減することが期待できます.Long
COVID として知られる,味覚異常及び嗅覚異常含めた 14 症状を対象とした場合も,同様の傾
向が確認されました (図 2 参照).また,Long COVID は持続するウイルス感染が原因である可
能性も示唆されているため [11],Day 4 でのウイルス力価により陽性集団と陰性集団の 2 つの
カテゴリに分けて,本剤投与開始 3 週後に COVID-19 症状が快復 (消失) していない被験者の
割合を確認したところ,12 症状を対象とした場合,陽性集団で 41.9% (26/62 例),陰性集団で
31.6% (83/263 例) であり,陽性の集団と比較して,陰性の集団の方がその割合が低いことが確
認されました.14 症状を対象とした場合も,陽性集団で 43.5% (27/62 例),陰性集団で 33.5%
(88/263 例) であり,同様の傾向でした.
以上の内容を踏まえると,本剤投与により早期にウイルスを減少させることで,その症状の
遷延リスクを低減させることが,Long COVID リスクの低減に繋がることが期待されます.な
お,T1221 試験の全ての Part で Long COVID の評価を実施中であり,今後も得られるデータを
速やかに解析し,公開します.

図 2

投与開始 3 週後に COVID-19 症状が快復 (消失) していない被験者の割合:Phase 2b
Part (ITT1 集団)

青:投与開始 3 週後に COVID-19 症状が快復 (消失) していない被験者の割合
水色:投与開始 3 週後に COVID-19 症状が快復 (消失) していた被験者の割合
P 値:COVID-19 発症から無作為割付までの時間 (72 時間未満,72 時間以上),
及び SARS-CoV-2 ワクチン接種の有無を層とする Mantel-Haenszel 検定

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