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【資料3】 (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26881.html
出典情報 厚生科学審議会 会感染症部会(第63回 8/1)《厚生労働省》
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LC 1 6 ワ ク チ ン の サ ル 痘 に 関 す る 有 効 性 と 安 全 性 (概要)
医薬品の概要
一般名
効能・効果

乾燥細胞培養痘そうワクチン
(販売名:乾燥細胞培養痘そうワクチンLC16「KMB」)

痘そう及びサル痘の予防(サル痘が追加される見込み)

開発企業

KMバイオロジクス

種別

投与方法

二叉針を用いた多刺法による皮膚への接種

生ワクチン

背景
• 過去の疫学調査等から、WHOやCDCは、一般的に痘そうワクチンはサル痘に対して85%の発症予防効果があるとの見解を示している。
• 2022.6.14 WHOは、サル痘に対するワクチン接種について暫定的ガイダンスを公表。その中で第3世代痘そうワクチンであるLC16ワクチ
ンまたはMVA-BN(外国製)の接種を推奨している。なお、MVA-BNは非臨床試験成績(サルを用いた発症防御試験成績)をもって米国・
カナダ・EUでサル痘予防の効能を取得している。

有効性及び安全性
(有効性)
臨床データ
• 米国で種痘歴のない健康成人125名(男性81例、女性44例)を対象に実施された第Ⅰ/Ⅱ相試験において、本剤の1回接種により、LC16m8
株、他のワクチニアウイルスの各株(NYCBH株、Lister株)とともに、サル痘ウイルスに対する中和抗体の誘導が確認されている。
• 本邦で健康成人3,221例に接種された臨床研究及び健康成人268例(男性261例、女性7例)に接種された市販後調査において、米国第Ⅰ/Ⅱ
相試験と同様の善感反応(接種部位に跡がはっきりと付くこと。免疫が獲得されたことを示す)が確認されている。
非臨床データ(サルを用いた発症防御試験)
• 本剤は、第一世代痘そうワクチン(Dryvax)と同等か少し低い中和抗体及び細胞性免疫の誘導が確認され、サル痘ウイルスを静脈内投与し
た際Dryvaxと同様の発症防御効果を示した。また、サル痘ウイルスの経鼻投与及び皮下投与に対して、第一世代痘そうワクチン(Lister)
と同様の発症防御効果を示した。

(安全性)
・これまでに本剤が接種された各種臨床研究、市販後調査結果等において、特段問題となる副反応は認められていない。
(本邦)小児約5万例での種痘研究班報告(1973~1974年)、健康成人3,221例での臨床研究(2002~2005年)、健康成人268例への使
用成績調査(2005~2010年)
(海外)健康成人125例での海外第Ⅰ/Ⅱ相試験(2004~2005年)
・主な副反応:腋窩リンパ節腫脹、接種部位圧痛、熱感、接種部位紅斑など
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