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【資料3】 (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26881.html
出典情報 厚生科学審議会 会感染症部会(第63回 8/1)《厚生労働省》
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LC16ワクチンの安全性(1)



これまでの小児、成人に対するLC16m8ワクチンの接種による重篤な有害事象の報告はなく、小児を含めた安全性は許
容可能。
ただし、因果関係の否定できない重症の皮膚症状の報告があり、潜在的リスクとして今後の情報収集が必要。
④国内臨床研究:Saito T, et al. Clinical and Immunological Response to Attenuated Tissue-Cultured
Smallpox Vaccine LC16m8. (JAMA. 2009;301(10):1025-33. )
• 18~55歳の皮膚病変のない健康な自衛隊員を対象に、LC16ワクチンの安全性を評価する臨床研究を単施設で実施(2002~2005
年)。3,468人が登録され、3,221例(92.8%)がワクチン接種を受け、うち47.5%が初種痘者、98.4%が男性。
• 善感反応が認められた者の割合[95%CI]は、初種痘者で94.4[93.2, 95.9]%(1,443/1,529例)、再接種者で86.6[85.0,
88.2]%(1,465/1,692例)であった。
• 接種後10~14日間の経過観察期間において、重篤な有害事象(※)は報告なし。
• 接種後30日間に4例の被験者に有害事象が発現し、2例は重症が疑われた。1例は26歳男性の初種痘者で、接種後3日目に発疹が
出現し、発疹は四肢から体幹に広がり、接種後20日目に入院。アレルギー性皮膚炎と診断され、ワクチン接種との因果関係は
否定されなかった。もう1例は29歳男性の初種痘者で、接種後10日目に体幹に発疹が出現し、多形紅斑と診断された。
(※)自家接種/接触接種、種痘性湿疹、進行性ワクチニア、全身性ワクチニア、脳炎、症候性心筋炎等

• 接種中に心電図異常や心疾患の症状は報告なし。無症候性心筋炎を評価のために347例で血清トロポニンTを測定。全参加者で
ワクチン接種の前後で血清トロポニンT値は検出限界未満であった。
• 軽度の有害事象の発現状況について、1,066例(初種痘者491例及び再接種者575例)を対象に診療録から後方視調査を実施。そ
の結果、148件の有害事象が確認され、最も多い事象は、96件(65%)の腋窩リンパ節腫脹であった。
初種痘者
(N=491)
n(%)

再接種者
(N=575)
n(%)

初種痘者
(N=491)
n(%)

再接種者
(N=575)
n(%)

腋窩リンパ節腫脹

76(15.5)

20(3.5)

2(0.4)

1(0.2)

微熱(>37.5℃)

13(2.6)

8(1.4)

下痢

1(0.1)

1(0.2)

皮膚搔痒感/蕁麻疹

4(0.8)

3(0.5)

急性感音性難聴

1(0.2)

0(0.0)

インフルエンザ様症状

5(1.0)

1(0.2)

めまい感

0(0.0)

1(0.2)

頭痛

5(1.0)

0(0.0)

眼窩部 腫脹

0(0.0)

1(0.2)

筋肉痛(上腕、胸部、頸部)

3(0.6)

1(0.2)

関節炎

0(0.0)

1(0.2)

頸部リンパ節腫脹

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